子供が幼稚園の先生からオートフォニスト(orthophoniste 発音矯正士)の診断書をもらってくるように言われた件

オートフォニスト

 

Bonjour à tous! 渋柿です。

 

うちの子供は現在、現地の公立小学校生活を絶賛満喫中です。渡仏3年をすぎてから学校の授業にもついていけるくらいの実力がつき、特に問題なく過ごしています。

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私自身、子供が現地幼稚園に通っていた頃の記憶はだんだん薄らいでいるのですが、子供が幼稚園の年中の時に、担任の先生から「子供の日本語訛りが強いから、オートフォニスト(orthophoniste 発音矯正士)の診断書をもらってくるように」と言われたことを思い出しました。渡仏1年過ぎの頃です。

 

オートフォニストの診断書の件 顛末

 

どうしてオートフォニストに通うのか?

日日家庭の我々は、初めて聞いた単語でした。なにそれ?ってことで、周りのフランス人や日本人に聞いてみたところ、このオートフォニスト(orthophoniste 発音矯正士)に通う子供は結構多いらしいということがわかりました。子供のフランス語の発音が悪いのを親が気にして通わせるようです。

 

ある日日家庭のお宅のお子さん(当時幼稚園生)も、学校の先生から同じことを言われて、自宅近くのオートフォニストの予約を取り、行ってきたとのこと。なかなか予約が取れなくて、順番待ちしてやっと取れたそうです。フランス人の友達のお子さんも通っていました。「自分の親族がやっているオートフォニストのところに定期的に通わせている。」とのこと。

 

また、大人になってからフランス語を学んでいる人が、自分の発音の矯正に通うということもあるそうです。

 

まだ渡仏後1年数か月ですよ!?発音おかしいのなんて当たり前

そうなのか、そういう診療科があるのねぇということがわかりました。しかし、うちは渡仏後まだ1年ちょっとすぎですよ。子供のフランス語の発音がおかしいのなんて当たり前でしょ。親としては、当たり前すぎて心配のネタではありませんでした。

 

それにこのオートフォニスト、1度通い始めると、曜日と時間が指定され、定期的に通うことになるそうです。必ずしも、放課後の時間に指定できるわけではありません。日中だったら、週1度午前か午後は休ませて通わせることになります。これは相当めんどうくさい。

 

必要を感じないし面倒だから先生に嘘ついちゃった! 嘘も方便

親的には全くの心配外のことに週1度学校を休ませてまで拘束されるだなんて面倒くさすぎます。発音矯正の必要性を全く感じませんでしたし。そこで私は、担任の先生に返事をせずに黙っていたのです。先生も、正式なお手紙でお知らせしてきたのではなく、降園時にちょっと私を呼び止めて話しただけだったので、ちょっとした出来心で提案してきたのかもしれない、なんて思ったフシもありましたから。

 

そうしたら、2週間後くらいに「オートフォニストの診断書もらえましたか?」ってまた聞かれました。「しまった!先生覚えていたんだわ!」。私は焦ってこう答えました

 

「家の近くのオートフォニストに電話したところ、いま満員だといわれたからちょっと待ってください!」。

 

そして間もなく夏休みに入り、夏休み後には違う担任に変わりました。というわけで、この話はお流れになりました。ホッ。

 

まとめ

 

担任の先生は、先生なりに心配して提案してくれたのだと思っています。この先生は、うちの子が渡仏1年過ぎた頃に「積極的に周囲とコミュニケーションを取ろうとしてきました。とっても良くなりました!!!日本語訛りで何を言っているかわからない時もありますけどね。」と大変褒めてくれた先生ですから、発音がよくなればもっとよくなると考えたのだと思います。

 

しかし、うちは渡仏1年ちょっと過ぎの日日家庭。どう考えても、その時点で必要性を感じませんでした。そして、今となっては全く問題なく小学校生活を送っています

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小学校に入ってから担任に「発音が悪いからオートフォニストへ行ってこい!」と言われたことは一度もありませんですから、子供が年中のとき、担任の先生に適当な返事をして、夏休みまでの時間を稼いでお流れにして大正解でした。

 

「オートフォニストは商売だよ」

その後、フランス人の友達とこの話になりました。彼曰く、「オートフォニストは商売だよ」とピシャリ。

 

子供が幼稚園生のうちから、「子供のフランス語の発音が不明瞭」と親に心配させて受診させるというわけです。そして、一度通い始めたら定期的に通ってくるお客さんになるというわけです。でも残念ながらその効果といったら、わかりゃしません。

 

機能的な問題があるお子さんだったら矯正すれば改善されるでしょう。また、大人になってからフランス語学習をしている大人だったら、口の中の筋肉の動かし方などの発音のコツをつかんだら劇的に発音がよくなるでしょう。

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しかし、ただ単にフランス語を覚えている途中の子供や、フランス語の発音に必要な口の筋肉がまだ発達していないだけの子供は、成長とともに改善される訳だから必要ないですよ。小学1年生CPで発音を徹底的に習うので、その後心配するのでもよいのです。

 

それに、こういうのは、「いつまで通ったらよいのか?」の線引きが非常に難しい。どこまで明瞭な発音ができたら卒業できるのか?ズルズルと何年も通う羽目になるかもしれません。

 

親に心配させていいお客さんにする、って、かなり大雑把な言い方をすれば、日本の幼児教育や受験産業・英語産業と同じじゃない!?って思いました。こういうトリップに引っかからないように気をつけないと、大切なお金を失いますからね。

 

だから、お子さんが学校の先生から「オートフォニストのbilan診断書をもらってきてください」と言われても、心配することはありませんよ。

A bientôt!

ABOUTこの記事をかいた人

渋柿

日日家庭の妻。フランスの公立小学校に通う子供の母であり夫は日本人。フランスに移住して5年。投資歴10年。音楽歴は30年以上。フランス語はアリアンスでC1クラスに入るレベル。国際結婚でも駐在奥様でもない独自の視点で、フランスから海外移住や学校生活など様々な話題を渋くお届けしています。