【結論】フランスで生活をし、子供を学校に通わせてみて出た答えみたいなもの

Bonjour à tous! 渋柿@franceponaiseです。

我が家がフランスに来たのは、主に子供の教育のため。私が日本で受けてきた教育に大きな疑問を持っていたので、海外での生活に踏み切りました。

子供は幼稚園、小学校、中学と通い、親として見聞き体験してきたことで、なんとなく見えてきた現実がありました。

それが、ある日Twitterで言語化されて流れてきました。

学校で順位つけなくても、やっている人はその他で順位付けた戦いに挑んで成長していて、

でもそれを知らない人が順位付けない学校生活送るが

学校卒業したらすでに大きな差がついていることに気が付いても

もう、すでに超えることができなくなった格差を受け入れざる負えなくなる現実が待つフランス https://t.co/0O0xSe9Bh1— ulala フランス在住の著述家 (@ulala_go) December 10, 2021

結局、「順位を付けない」というのは、そういった人を、納得させて自動的に労働者に送るための策の一つなんだろうなとも思う。

日本でもお金持ちはそうだけど、フランスだと特に、エリートになる人は、学校教育と関係ないところでもっと教育されているし。— ulala フランス在住の著述家 (@ulala_go) December 10, 2021

もう、本当にコレです。これそのものです

普段、誰も言いませんが、本当にこれです。

実際、フランスでは順位をつけることを極端に嫌います。特に子供が小さい間は。子供には皆可能性がある!だからこんなに小さな時から成績とか順位とかつけてはいけない、と無邪気に信じ込んでいるからではなく、おそらく、競争で優位に立てない現実を突きつけられてグレるのを極力遅らせるためです。

変だなあと思っていました。

学校教育と関係ないところでもっと教育されている、というのは、お金持ちの子供が通うようなパリの私立に行かせることばかりではなく、また、優秀な家庭教師をつけて、バカンスにも同行させるといったお金持ちのやることだけではなく、庶民が子供をコンセルバトワールに通わせるというのも、その一つと感じます。

実際、フランス人の親たちは、子供を音楽とダンスの両方とも受験させる場合が結構あります。両方やるとなると、週4回は通う必要があり、送り迎えが大変です。それに、毎日のように通うせいで、家で練習する時間が取れません。だから上達はしません。

両方やっても、公営なので授業料は格安です。だから気軽に二つも申し込みます。

私は、二つも同時にやったらどちらも身につかないのでは?などと考えていましたが、どうやら彼らにとっては、「とにかく入学すること」「二つやっていれば片方がダメになっても生き残れる」と考えているようなのです(もしかすると、両方とも上達して欲しいと思っている親もいるかもしれませんが、、、いるかなあ、と思うのは、本当に練習しない生徒が多いから)。

実際に、うちの夫の全ての同僚の子供がコンセルバトワールに通っています(過去形の場合もあり)。彼らがいうには、「学校では習わない『頑張るということ』を教えてくれるから」だそうです。

最初にこの話を聞いた時には、なんのことやら意味がわかりませんでした。でも、今ならはっきりとわかります。

コンセルバトワールでも、上級の課程まで生き残っていくのは大変ですが(いや、日本的には普通にやっていれば行けると思うのだが、ここフランスでは真面目に練習する生徒が少ないので15人に一人くらいのような気がする)、実感としてやはり上級まで生き残った生徒たちは学業でも優秀で、プレパに通う率が非常に高いです。そして、とても感じが良い。よく街中で見かける素行の悪そうな若者とは全く違う種類です。

我が子が一緒に演奏しているお兄さんお姉さんに話を聞いてみると、あの人もこの人もプレパ、またはプレパ希望、お姉さんが医学部に通っている人がいたり、で驚いています。この前は、「高校生の誰さんと誰さんが、「プレパどこにしようかな」って話してた、選べる立場にあるなんてよほど優秀なんだね!」と驚いていました。

決して音楽面で優秀だからというよりは(プロを目指す生徒ばかりではない)、コツコツ練習する生活習慣とか、本番前にはプレッシャーを感じながらも集中的に練習するとか、時間をやりくりする術とか、先生に対する態度とか、そういうことが身についているので、学業面でも成果を出せるに違いありません。

残念ながら、このような基本的な努力の積み重ねについて、フランスの学校では全く指導されません。必要最低限の授業しかありません(それすら怪しいかも)。だから、日本の学校で、夏休みの宿題に「毎日の計画を立てましょう」などと指導されるのが、超特別なエリート候補指導を受けているような感覚すらします。

思い返してみると、、、

フランスの幼稚園で感じていた、「多様性」といえば聞こえがいいけれど、相容れない感じ。競争を避ける不気味さ。

小学校で感じていた、勉強量の異常な少なさと、すでにもうどうにもならないような素質を備えている子供と、子供に関心のない親。ほとんど出ていないに等しい量の宿題なのに、多すぎると文句をいう親。親から見れば極端に優秀ではないと思う我が子が何故か評価されるという違和感。小学校に上がっても相変わらず競争を回避しようとする不気味さ。

中学で感じる、すでにドロップアウトしたような感じと、子供に関心のない親。

フランスの社会生活でたまに遭遇する、どうにもならない大人たち。頻繁にデモを行なっている大人たちの知性のない顔。

フランス社会が、競争をさせないようにして、本来ならうるさいフランス人を「納得させて」、気づいたら労働者階級に送り込んでいる、まさにその通りと、膝を打ちました。

やっている家庭は、やっている。ensembleとか言ってるのは建前なのですよ。

フランスは一部のエリートが国を支配しているとはよく言いますが、こういうことなのです。

これが、フランスで生活してみての結論です。この環境下において、我が子を労働者階級に送り込まないためには、学校外でしっかり教育する必要があるのです。

例えば、バカンス中だけでもいいから日本語の勉強をするとか、親が面倒をみて学校の勉強の先取りをするとか、コンセルバトワールに通ってコツコツ努力することを覚えさせるとかいったことです。特別難しいことばかりではありません。

周りを見ると、フランス人家庭、国際カップル家庭、さまざまあって、考えも家庭ごとに違います。バカンス中にも勉強をしているというだけで目の色を変えて「虐待だ」とかいう親もいます。

ですから、フランスで子育てをする上で、自分の子供により良い人生を送ってもらいたければ、自分の家庭のポリシーを持って教育にあたることが重要です。フランスは、教育費がほぼ無料ですから、家庭の工夫次第です。日本では、教育にお金がかかるのでその限りではありませんが。その点、フランスでの子育ての方が未来があるような気がしています。

A bientôt!

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この記事を書いた人

フランスに教育目的で移住して10年超。子供が大きくなった今では渡仏当初の興奮もすっかり冷め、低空飛行の毎日。

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