フランスの小学校生活を久しぶりに振り返って

Bonjour à tous! 渋柿@franceponaiseです。

今朝、我が子が通っていた小学校の前を通りました。卒業までは毎朝毎夕送り迎えに通っていましたが、現在の生活圏と少しずれているので、久しぶりでした。

校庭を少し手入れしていて綺麗になっていました。校舎の外壁は、少し古びたような気がしました。

フランスの小学校では、授業が4時半(だったかな?)に終わってから6時まで、校内で預かってもらっていました。共働きの家庭が多いので、子供の預かりは充実しています。

この預かりの時間中に、工作やゲームやダンスのサークルに所属することができました。6週間くらいの単位で(つまり、バカンスからバカンスまでの間)、好きなサークルを選んで申し込みました。

当時は、とにかく長時間預かってもらいたい、なんでもいいからただ単に時間を潰すより、又、大人の目の届かないところで素行の悪い子に絡まれて厄介なことにならないように、なんでもいいからサークルに所属しておいてくれ、という思いで申し込みに行っていました。特にクオリティの高い活動をするわけではありません。楽しくやれば良い、そんな感じです。定員があるので、申し込みにいくにも戦々恐々としていました。

しかしまあ、いま振り返ってみると、よく預かってもらって、色々な活動の手助けをしてもらっていたな、と思いました。

確かに、フランスの小学校ではあまり勉強を習ってきません。進みが遅すぎます。そして、混ぜる政策のせいで、素行の悪い子もクラスに混じっています。当時から不満はかなりありました。しかし、もうその時期は過ぎたし、中学では小学校からの良い友達に恵まれて毎日楽しくやっているし、小学校では、先生も先生以外のスタッフも含めて、さまざまな大人から面倒を見てもらって預かってもらって、それはそれで良い時代だったな、と思いました。

というわけで今朝、小学校の前を通りかかって、いいことしか思い出しませんでした。

もちろん、悪い大人もいて、そういう場合には引き離したり拘らなくて良いように送り迎えをしたりした時期もありました。小学校5年目の先生なんて、ベテランの女教師で愛国心が異常に高く、フランス人でもドン引くような愛国心を高めるような教育をしてくれるので、正直嫌でした。毎朝、クラスでマルセイエーズを歌わされていたのですよ。この愛国教育についての疑義は全く受け付けません!とクラス会で堂々と宣言していて、(多分)全ての親がドン引いていました。

まあ、それでもやはりこの件は父母の間で問題視されて、(表向きは)匿名の父母からの密告によって、校長経由で強制終了させられました。この女教師は自分の愛国教育を匿名の父母に潰されて、大層御立腹でしたが、この年で定年退職だったので、父母たちは皆知らぬ存ぜぬという感じで1年を乗り切り、この一年が終わった時には、胸を撫で下ろしたものでした。日本でも同じでしょうが、こういうベテランの女教師に子供が嫌われたら、子供が実際よりも悪い成績をつけられてしまいかねません。私はこのての教師が大嫌いなので、本当に変な先生に当たってしまった、とがっかりしていましたが、当の我が子はなぜか先生に気に入られ、子供のほうも、先生の授業(愛国教育ではない普通の授業です)が気に入っていて、私が心配したような悪いことはおこりませんでした。

そんなこともあったのですが、今は中学でよくやっていて勉強面では全然心配することがなく、良い友達と楽しく付き合っていて、親としては本当に楽になったと実感しています。

それもこれも、小学校でよく面倒を見てもらったからだと感じました。思い返すと、演劇の発表会のために、セリフを覚えたり、さまざまなゲストを呼んでお話を聞いたり(ナチに捕まったユダヤ人のご老人とか、オリンピックでメダルを取った人とか)、コンセルバトワールに先生方の演奏会を聞きに行ったり、スポーツを楽しませてもらったり。

色々あったなあ。でも、しつこいですが、今よくやっているので、小学校時代の我が子が受けた様々な教育や活動には感謝しています。

A bientôt!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

フランスに教育目的で移住して10年超。子供が大きくなった今では渡仏当初の興奮もすっかり冷め、低空飛行の毎日。

目次
閉じる