子連れでの海外移住 家庭の中で現地語を使う必要があるか?

Bonjour à tous! 渋柿@franceponaiseです。

結論から言うと、「家庭の中では現地語を使う必要はありません」。こどもは家庭外で現地語を身につけてきます。

何回も書いていますが、フランス語の場合は、学校で問題なくフランス語を操れるようになるまでに3年かかりました。

フランスに来てからというもの、ずっと家の中や親との会話は全て日本語です。読む本や見る動画のほとんどが日本語のものです。日本語のテレビは見ません。漢字練習は、小学校の時からずーっと継続しています。熟語や同音異義語、諺も勉強しています。書きは間違えることがありますが、読むのはほとんど問題ありません。年齢相応かそれ以上の書物を読みます。タブレットでは日本語の辞書も使っています。

家庭で数学の勉強をするときも、全て日本語です。数学はフランスの学校に任せているととんでもなく進みが遅いので、家庭で勉強を見てあげていますが、フランス語は一切入りません。

このようにして、フランスの学校に通いながらも、日本語の方が得意の状態になりました。学校でも、抽象的なことを考えるときには自動的に日本語で考え、発言するときにフランス語にしているそうです。

このことで、本人が「最近、授業中(特にフランス語の授業)に友達よりも手を上げるタイミングが一瞬遅れる時があるから、それが原因で消極的な生徒と思われないだろうか」と心配していたので、成績会議(conseil de classe)の時に先生方に相談してみました。この会議は年3回行われ、クラス担任以外の教科担任の先生方も集合し、生徒一人一人の総合成績について検討します。先生方によると、心配いらないとのこと。成績はいつも通りでした。

数学では、用語が一瞬わからないことがあるけれど、少し考えると何のことを言っているのかわかるということです。分数の言い方は混乱するのかと思いましたが(日本では下から読みますが、フランスでは上から読みます)、本人によると、全然間違えないそうです。

学校での得意科目は数学です。

一方、フランス語はどのように勉強しているのかというと、学校の宿題では、小学3年生くらいから辞書を引きながらやっています。小学校の間から、ディクテの宿題は、自分で読み上げたものをタプレットに録音して、それを聴きながら一人で練習していました。タブレットに入れてある和仏仏和辞典とロベール仏仏辞典を使っています。学校で推薦された本は買ってあげて家で一人で読んでいます。フランス語で見たいというDVDがあれば、家で見ることもあります。親の出番はほとんどありません。たまーに、文法的に間違いがあるのを発見したときには指摘します。中学に入ってからは、フランスの学生が参照するようなフランス語による文法書を一冊買って渡してあります。

子供がフランス語で作文したもので重要なもの(学校関係の書類など)は、一応教養あるフランス人の友達に添削してもらってから提出するようにしています。

このように、我が家では両親共にフランス語話者でなくても、子供は同級生と互角にやっています。

要は、母語の強さが肝なのだと思います。友達との会話であれば日本語を経由することなくフランス語だけで反応するけれど、抽象的なこと、論理的なことは自動的に強い方の言語である日本語で考えるそうですから。

なので、我が家の実験から言えることは、子供をバイリンガルにしたいと思って家の中で二言語をちゃんぽんにする必要はありません。むしろ、母語を強化してあげて!

親の目から観察すると、漢字の知識と運用能力、数学を日本語で勉強することによって、日本語で論理的に考えることが、他言語への応用が効くようにしているのではないか、と見てて感じます。

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この記事を書いた人

フランスに教育目的で移住して10年超。子供が大きくなった今では渡仏当初の興奮もすっかり冷め、低空飛行の毎日。

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