Bonjour à tous! 渋柿@franceponaiseです。
ある日、在宅中に突然インターフォンが鳴りました。コロナ禍以前のことです。
友達が来るときはあらかじめ時間がわかっているけど、今日はその予定は無し。宅配にしては、何も注文した覚えもない。このような場合は、警戒心を高めて応対します。
応対してみると、
「こんにちはー!鈴木(仮名)と申します。日本人のお名前だなーと思ってお尋ねしました。」と仰るではありませんか。
日本語でとてもびっくりしました。学習して身につけたような日本語ではありません。日本人の喋る日本語です。物腰は普通に柔らかく、決して嫌な感じはしませんでした。
こんなことは初めてだったので、私はてっきり、この人は外で困ったことがあってたまたま日本人的な苗字の表札を見かけて助けを求めているのでは?と思ったのでした。だから、真剣に応対し初めてしまいました。
海外で日本人同士が出会った時のような世間話が始まりました。私は、いつ本題に入るのかな?と思いながら応対しました。すると、
「生活上、困っていることはありませんか?どうですか、フランス生活は?最近、テロとか災害とか、地球規模での問題が多いじゃないですか。お子さんいらっしゃるのですか?旦那さんは日本人ですよね?外国暮らしで心配ではないですか?」
という雲行きに。これはもうあれじゃないかしら!?!?とソワソワしてしまいました。そしたらとうとう、
「私、最近になって、どうしてテロや災害が起こるのかわかったのです!」
でた!出ました!これは宗教だわ!!!!
もう、この後の話の流れは、一緒に勉強会に行きませんかとか、本をプレゼントしたいとか、そういう話でしょ。面倒くさいわー。
その後もしつこかったですが、うちはあまり興味ないので、と言って帰っていただきました。
しかし、なぜうちを狙い撃ちしたのか。この界隈ではまったく聞いたことのない日本人の苗字の人だったし、友達に聞いても知らないというので、勧誘のために日本人の苗字の表札を徹底的に探し出しているのかな、と思うと後味の悪いことといったらありませんでした。
外で待ち伏せされてたらどうしよう!?と怖くもなりました。その心配はありませんでしたが。
宗教のためにフランスに来たのか、フランスに来てから宗教に入ったのかわかりませんが、海外で生活に困るとダークサイドに落ちる人もいますから、それよりは良いのかなとも思いました。
いろんな人がいるものです。

A bientôt!