Bonjour à tous! 渋柿です。
オート=サヴォワ県のアヌシー Annecy を訪れました。
アヌシー湖は透明度が高く、後ろには山がそびえ、湖のすぐ隣の芝生の公園側から、また遊覧船に乗ってその景色を楽しむことができます。また、旧市街にはアヌシー湖に注ぐ川が運河のように流れており、暖かい季節には花が咲き、とても可愛らしい雰囲気を醸し出しており、たくさんの観光客が訪れます。アヌシー駅から湖までは徒歩15分程度。駅から湖までの道を歩き、旧市街に入ったあたりで左手に曲がると湖にでますが、反対に右手に行くと、集合店鋪のような建物のの裏手に素敵なケーキ屋がありました。
Philippe Rigollot
こちらのご主人は製菓部門で様々賞を受賞しただけでなく、チョコレート部門でも賞を受賞した実力のある方だそうです。日本人の職人さんが働いているのもチラリと見えました。
• Champion du monde de pâtisserie 2005
• Un des meilleurs ouvriers de France 2007
• Elu meilleur pâtissier de l’année par ses pairs en 2008
• Désigné dans le top 10 des meilleures pâtisseries en France par le Gault et Millau en 2013
• Award du savoir-faire en chocolat en 2015
(HPより抜粋)
まるで宝石のようなケーキとはこのこと
まず、こちらのケーキは普通のフランスのケーキと何が違うかというと、見た目が圧倒的に綺麗。宝石のようにショーケースに並べられ、それぞれ同じ大きさに粒が揃っています。どれを選ぶか迷ってしまいます。中身も凝っていて、いろいろな味が混ざっていたりします。パリの高級ケーキ屋以外で、いろいろ食べてみたいと思ったケーキ屋はここが初めてでした。
中のカフェですぐに食べることができます。日本のケーキ屋で喫茶を併設しているお店って少ないですよね。家賃や人件費が余計にかかるというのもあるのでしょう。しかし、持って帰るのは大変ですから、その場で食べられれば便利です。
渋柿家で訪れた時は、まず、一人二つづつ選びました。ぺろっと食べ終わるとうちの子がもう一つ食べたい!と言いました。「自分で注文できたら食べてもいいよ」と、一人で注文させに行きました。自分のフランス語での注文が通じて喜んで席に戻ってきました。選んだのは確か、フランボワーズ主体のケーキでした。

Phillipe Rigollot

Philippe Rigollot

Phillipe Rigollot
普通のフランスのケーキは甘すぎて大雑把
日本人は手先が器用で、繊細な舌を持っているからか、街のケーキ屋さんは大抵どこも綺麗で美味しいケーキが並んでいますよね。私は特に甘党というわけではありませんが、たまにはコーヒーに合わせて美味しいケーキを食べたいなと思います。
しかし、日本のケーキの味や見た目と比べると、普通のフランスのケーキって、大抵は甘すぎて見た目も味も大雑把なんですよ。材料はいいものが揃うはずなのに、もったいないなあと思います。日本ではやっていけないレベルです。また、日本で食べていたようなケーキを求めてケーキ屋を見て回ると、日本のケーキ屋にはどこにでも必ずあるイチゴのショートケーキが売られていないことにショックを受けます。この手の、ふわふわの生地にフワっとしたホイップクリームでデコレーションしているケーキはフランスでは見当たりません。
フランスのケーキ屋では、タルト系やムース系が主流です。その他、ミルフーユのようなパイ生地が層になっている系です。ちなみに発音は、ミルフィーユmillefilleではありません、ミルフォーユmillefeuilleですよ 笑。
フランスではケーキのデコレーションのクリームはホイップクリームではなくてバタークリームです。型崩れしないし、日持ちするからだと思います。バタークリームは日本でも30年以上前に流行りました。当時ケーキと言えばバタークリームでしたから。バタークリームとホイップクリームの違いのわからない父親が、バタークリームのケーキを買ってきた日にはとてもがっかりしたものです 笑。しかし今ではすっかり姿を消してしまいました。重たいんですよね。
まとめ
アヌシーは風光明媚。小さな街ですから、半日の滞在で十分楽しめます。アヌシー湖の遊覧船に乗る場合は、向かって左手の席がオススメです。山と湖の景色をより堪能できます。
A bientôt!
後日再訪しました
とても気に入ったので、再訪いたしました。