親の言うことを聞かせて子供を不幸の入り口に立たせる日本の親、子供の決断を辛抱強く待って幸せの入り口に立たせるフランスの親

フランス

 

Bonjour à tous! 渋柿です。

 

「日本の親」と「フランスの親」!みたいな単純な二元論ではいかないということは分かっているのですが、なるほどねぇ・・・。と思わず唸ってしまうことがありましたので、懲りずに二元論で攻めてみます。

 

日本の親は無理やり子供に何かをさせようとしがち

 

日本の親って、私も含めてですが、子供のお稽古ごとを決めるときに、家から教室が近いからとか、自分がピアノ習っていたからピアノやらせてみようとか、家にピアノがあるからピアノでいいっか?とか、そろそろ周りが水泳に通い始めるから、うちの子も通わせようか?程度の動機で申し込みますよね。そのほか、跳び箱を飛べなくていじめられたからかわいそうだから、体操教室に通わせる、というのもありますね。

身の丈

「身の丈にあう」幸せを探すフランスの親 「身の丈に合う」視点無しで幸せを探す日本の親

2017年8月19日

 

それで、続けられなくなったり練習をさぼったりすると、「一度始めたものを辞めるのは良くない」とか「どうして練習しないんだ!」と責めたりしがちではないですか。

 

まあ、だいたい皆こんな感じで、ピアノを嫌になったり、親は「すぐに辞める悪い癖がつくのではないか?」って心配したりしますよね。

 

そこに、「子供が何に興味を持つのか、じっくり探る」という姿勢は無いわけです。でも、日本の親の感覚ではこれって普通ですよね。ありがちです。

 

フランスの親は、子供が興味の対象を見つけるのを辛抱強く待つ!

 

一方、フランス人の親といっても様々ですが、子供の興味の対象を探す手伝いを熱心にします。うちの子供の友達の親にも多いです。私の友達もその一人。そういう親は、子供が複数いても時間をやりくりして、放課後に何らかのお稽古ごとに連れて行きます。

 

なぜかというと、学校では必要最低限しかやらないので、好きなスポーツや芸術を見つけるためには、放課後の活動が重要なのです。これは、子供が幼稚園の頃から始まります。毎年何かに申し込んで、飽きれば次の年は別のものに申し込みます。何をやるにつけても結構気楽に始めて気楽に辞められます。

 

だから、親が勝手に申し込んで子供が楽しまなかったとしても、「どうして辞めちゃうの!」とか「どうして真面目にやらないんだ!」ということにはなりません。お気楽に、探っているだけですから。

 

しかし、年齢が上がってくると、それぞれに「これがやりたい!」というのが定まってくるようです。

 

「死ぬまでアコーディオンをやりたい!」

私の友達の子供は、今年からコンセルヴァトワールでアコーディオンを始めました。コンセルヴァトワールは他のアクティビティーとは違って、入学すると真面目に練習する必要があります。進級も厳しいですから、サボっているとドロップアウトしてしまいます。

 

それに、フランスだし、子供のことですから、興味がわかなかったり向いていなければ、すぐに続かなくなってしまいます。反対に、真面目にやっていれば、最終ディプロムをもらうまで、ずーっと在籍することができます。

 

だから、子供をコンセルヴァトワールに入れようと思う親は、通常課程の前段階から入れて、様々な楽器を体験させます。そして、これは!と思うものを見つけさせます。

 

この段階で、そもそも音楽には興味がわかない!という子供は、辞めていきます。そして、これは!と思う楽器が早く見つかった子供は、早めに専攻を決めることができます。

 

私の友達は、三人の子供がいて忙しい中、時間をやりくりして、下の子供をコンセルヴァトワールの前課程に入れて送り迎えに勤しんでいました。「彼は何の楽器に興味持ってるの?」と聞いたら「まだわからない」と言っていました。この間、2年我慢強い!!!

 

そして、今日会って話したら、「子供がアコーディオンを気に入って、『死ぬまでアコーディオンをやりたい!』と言ったから、アコーディオンに決めた!」とのこと。無事入学したそうです。

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2017年10月2日

 

自分の人生を自分で歩む子供は幸せ

 

彼女は子供の決断を待つこと2年。その間、「あれにしたら?」とか「これにしたら?」とか、「家にピアノがあるからピアノでいいんじゃない!?」とか(彼女の家にはピアノがある!)、余計なことを言わずに、じっと子供が何をやりたいか言い出すまでじっと待つ。凄まじい忍耐力です。頭が上がりません。

 

子供のことですから、「やっぱり飽きた!やーめた!」っていうこともあるかもしれません。しかし、こうやって、子供自身で選び取ったという経験は、その楽器を好きで続ける原動力になるのはもちろん、その後の人生でも「複数の選択肢の中から自分で考えて、自分の心に聞いて、これだ!と思うものを選び取っていく。」という重要な価値判断をしていく基盤となるでしょう。

 

それって、幸せの入り口です。自分の人生を歩んでいくって、こういうことですから

 

自分の人生を歩めない子供は幸せから遠のく

 

それに対して、日本では、子供は親の言うことを聞かされて、世間に流されて、どんな選択肢があるのか?自分が何に向いているのか?なんて考える余裕もないまま大学に進学します。何をしたいのかもわからないまま就活して、社会人になったら馬車馬のような労働の日々が待っています。日本にありがちなパターンです。私もそうでした。こうやって、自分の人生を自分で歩まないまま大人になってから苦しんでいる大人の多いこと

 

だから、子供に親のいうことを聞かせるとか、子供から貴重な時間を奪うということは、子供を不幸の入り口に立たせるということになってしまうと思うのですよ。

 

だって、親のいうことをきかせれば、自分で考えなくなるし、感情を押し殺します。時間を奪って忙しくすれば、見比べたり考えたり感じたりする余裕がありません。連日の塾通いとか、無意味な宿題とか、忙しすぎる部活に入っていたりすれば、重要な決断を自分で成し得るための考える時間がなくなってしまいます。だから私は無意味な宿題のことをこき下ろすのです。

 

まとめ 子供が幸福な人生を歩むために

 

従って、子供には、親がいちいちうるさく言わずに、忙しくさせずに適度に余裕のある日々を送らせて、あとは子供に任せてみればよいのだと思います。

 

子供自身に、自分の心によく聞いて、自分でどう思うか考えさせて、最終決定させてみればよいのです。その決断には責任が伴いますが、自分で下した責任であれば、他人(親)のせいにせず、自分で責任を取れるようになるでしょう。これって、親としては、手持ち無沙汰ですよね。ついうっかり、色々と手出し口出ししそうになった時に、ぐっと堪えられるか。子供に任せられるか。この親の我慢が子供をより幸福にするといえるでしょう。

 

難しいわー!

 

▼子供の幸せを考えたら、見守る姿勢がやはり大切なのだろうなと思います。難しいですけどね。

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2017年9月24日

 

A bientôt!

ABOUTこの記事をかいた人

渋柿

日日家庭の妻。フランスの公立小学校に通う子供の母であり夫は日本人。フランスに移住して5年。投資歴10年。音楽歴は30年以上。フランス語はアリアンスでC1クラスに入るレベル。国際結婚でも駐在奥様でもない独自の視点で、フランスから海外移住や学校生活など様々な話題を渋くお届けしています。