Bonjour à tous! 渋柿です。
日本の小学校だと、気の合う子もいれば気の合わない子もいるけれど、とりあえず全方位的に友達になって満遍なくおつきあいするのが良し、とされているではありませんか。
「友達100人できるかな!?」なんて歌もありますし。
しかし、合理的なフランスではそんな風にエネルギーを無駄には消費しません。友達になった子としか遊びません。そして、友達以外は眼中にはいりません。転校生が来てもリーダー格が面倒をみる、ということはなく、興味がないなら放置です。
だから、一度できた友達関係を非常に重要視します。
「一緒のクラスになりたい子を申請する」って、最初聞いたときには驚きましたけどね、本当ですよ。
もちろん、これもまたフランスのことですから学年で統一した考えというわけではなく、先生の一存ですから、このような配慮をしてくれる先生もいれば、無配慮で友達関係を故意に木っ端微塵にする先生もいます。
うちの子供が2年生から3年生に上がるとき
うちの子供が2年生のときの担任は、このような配慮無しの方針でしたが、お隣のクラスの担任は、生徒に3年生になったら誰と一緒になりたいのか紙に書かせて提出させたそうです。
その結果、どういうことになるのかというと、3年生のクラスでは、仲良しと一緒になれた子供はがっちりスクラムを組んで他の子供が付け入る隙を無くし、友達と違うクラスになった子供は、ひたすら休み時間になるのを待って、休み時間だけ元の友達と遊ぶ、ということが起こりました。
だから、学年が上がってクラスが変わっても、子供の口から出てくる友達の名前が全く変わらないのです。
とはいえ、子供は柔軟
しかし、春休み後ようやく、クラスにも気の合う子ができたらしく、子供の口から聞きなれない名前をよく聞くようになりました。
そうすると、元のクラスのときの友達と遊ぶ時間が減り、その子もうちの子供とは別の子供と話している姿をよく見かけるようになりました。
フランスでは、毎朝毎晩親が学校に迎えに行くので、このような子供の様子がわかりやすいのです。
ここまで至るのに、約7ヶ月。そして、もうじきこのクラスも終わります。
今の担任はこのような配慮をする方針なのかどうか!?わからぬまま、学年末を迎えそうです。担任が来なくなってしまったのでね。
まとめ
それ自体は、良い方針だと思います。クラスも落ち着きやすいだろうし、子供も余計なストレスを受けにくくなります。
しかし、担任によって方針がバラバラだと、クラス替え後に仲良しと一緒のクラスに入れた子と仲良しと別れた子が混在して、後者にとってはあまりよくないなあという印象でした。
そうはいっても結局、子供は柔軟なのでどうにかなりますけどね。
A bientôt!