フランスの幼稚園年長のときの副担任は保育者としては??だったけど授業は印象的でした

地図を使った授業

 

Bonjour à tous! 渋柿です。

 

うちの子が幼稚園の年長だった時、担任の先生が校長先生を兼任していました。公立学校は予算不足で、専任の校長先生が退職した後に別の校長先生を置かず、現場の先生が校長先生を兼任するということが最近よくあるようです。

火曜日と水曜日はこの担任の先生が校長業務に集中するため、別の先生がパートタイマー的に派遣されてきました。

この火曜日と水曜日を担当していた女先生(Claire先生)が、手のかからない女の子が大好きなタイプで、動きの激しい男の子のことを毛嫌いしていました。うちの子は女の子なので特に意地悪を言われた覚えはありませんが、男の子のお母さん方にはとっても不評でした。

私も、男の子のお母さんから、この先生は意地悪なことを子供に平気で言う、と聞いたので警戒していました。実際に、とっつきにくい感じで、どうしてこういう人が幼稚園の先生をしているのだろう?という雰囲気でした。

遠足の時には、子供がついていけないほどの早いスピードで歩いて行ってしまったり、付き添いの父母が腕組みをして説明を聞いていると、「先生でないのだから腕は組まないで!」と注意したりと、本当にどういう先生なのか?と思いました。私は、この先生の眼差しがとても苦手でした。関わりたくない感じです。

しかし、この先生の授業には印象深いものがありました。授業の面だけを見れば、この先生は評価できました。

 

Claire先生の授業1 地図から近所を知る

道に人の名前が付いているということを知る

フランスではすべての道に名前がついているのはみなさんご存知と思います。そのうち、人の名前が付いている道がありますね。大人は知っていますが、幼稚園生は道の名前など気にして歩いたことはないはず。先生は、地図を作ってそれを活用することによって子供達にそのことを印象づけました

まず、連絡帳を介して父母に対してこのように連絡がありました。「地図に生徒それぞれの家の位置を書き入れ、何月何日にその地図を元に家の位置を確認しながら全員で道を歩きます。つきましては、住所をおしらせください」とのこと。言われるとおりに、住所を連絡帳に書き込みました。この時点ではこの授業にどんな意図が隠されているのかよくわかりませんでした。

それから、先生は、幼稚園の近隣の地図を模造紙に書き、道の名前を書き入れました。そして生徒は自分の家の場所を矢印で書き入れました。こうして地図完成!

あとで知ったのですが、このとき先生は、道の名前に人の名前が付いていることを説明し、その人がどういう人だったのか説明したそうです。

そして、実際にこの地図をもとに道を歩きながら、みんなの家の位置を確認します。先生から教わったばかりの人の名前がついた道を歩き、友達の家の前にはその子のお母さんが立って待っていたりするものですから、大変な盛り上がりでした。私もうちの前で夫と一緒に子供達が来るのを待ち構えていましたよ。

友達の住所にハガキを送ることによって住所の意味を知る

この授業には続きがありました。生徒を2人1組にして、お互いの住所をハガキに書いて簡単なメッセージを書いて投函しました。自分の家に友達からのハガキが届き、その友達からもハガキが届いたよという報告を受けることによって、住所というものを実感するのが狙いなのかと思います。

 

まとめ

なかなか面白い授業だと思いませんか。
私は、ただ地図を書いて、それを元に散歩するだけだと思っていましたので、ハガキを送ることには驚きました。

うちの子は、道に昔の偉い人の名前が付いていることを知って興奮したのでしょう、それからしばらく、近所を歩く時には、「ここに道の名前が書いてあるでしょ、この道はアンリファーブルといって人の名前なんだよ。これこれこういうことをした人なんだよ!」などと、喜んで教えてくれました

これだけでも、気難しそうだけどこの先生にあたってラッキーだったと思いました。

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A bientôt!

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渋柿

日日家庭の妻。フランスの公立小学校に通う子供の母であり夫は日本人。フランスに移住して5年。投資歴10年。音楽歴は30年以上。フランス語はアリアンスでC1クラスに入るレベル。国際結婚でも駐在奥様でもない独自の視点で、フランスから海外移住や学校生活など様々な話題を渋くお届けしています。