Bonjour à tous! 渋柿です。
フランスの小学校2年生のとき、文章題のテストがありました。12月の成績をつけるためのテストです。
算数も全部フランス語!なのは当たり前
b. 学校で年賀状の準備をしています。1年生は56枚、2年生は52枚作りました。何枚のカードが準備できていますか?
c. レアは漫画を集めています。すでに31冊持っています。おばあさんが7冊くれました。レアは今、何冊の漫画を持っていますか?
d. 公園に花を咲かせるために、庭師はチューリップの球根を134個植えなくてはなりません。彼はすでに86個植えました。あと何個植えればよいでしょうか?
e. トゥフィックはリンゴを採りました。そのうち75個をご近所さんたちにあげました。まだ42個残っています。トゥフィックは何個リンゴを取ったのでしょうか?
f. 映画館に212席あります。1年生と2年生で55席埋まっています。空いている席は何席ありますか?
ここにもフランス的合理精神が垣間見られる!?
当たり前ですが、全部フランス語で書いてあります。ということは、フランス語が読解できないと答えるのは難しいです。勘でどちらか選べば5割くらい正解できるでしょうか。しかし、日本と一番違うのは、正しい式を選べばOKで、答えまでは必要無いということ。計算は計算でやればいいから、考え方だけ分かればOKということだと思います。これもまた合理的です。
1と7と9には気をつけて!
フランスの数字の書き方が日本と少し違います。1と7と9です。学校ではフランス式に書かなくてはなりません。日本でこの数字を書くとびっくりされるかバツにされるでしょうから、「日本語で算数の勉強するときには、日本語式の数字を書こうね」と最初から使い分けをさせておけば大丈夫です。
算数の家庭学習の必要性
フランスの新学期は9月始まりですから、フランスの小学校2年生の12月といえば、日本の小学校2年生7月頃と同じです。この時期にこの手の文章題と筆算の手順を習っているということは、日本の小学校よりも進みが遅いと思います。
しかも、計算ドリルのような教材をつかって計算練習をするということもありませんから、学校のペースに合わせていると、日本の進度から遅れる上に、計算もままならないということになってしまいます。将来日本の学校に通う予定のお子さんは、家庭で算数の勉強を進める必要があるでしょう。


まとめ
日本の学校で算数の勉強をした経験があり、フランスに来てフランス語がわかるようになってきたお子さんは、ダントツでクラス1位になれるでしょう。
▼その他、2年生の時には国語のような算数文章題も習っていました。

A bientôt!