Bonjour à tous! 渋柿です。
うちの子が幼稚園の年長のとき、年中との混合クラスでした。この混合クラスというのは、フランスの幼稚園に限らず、小学校でも珍しくありません。日本から来たばかりの時には「学年を混ぜる」ことに驚いたものです。
この混合クラスという形態は、幼稚園だけではなく、小学校でも普通にありますよ。
学年混合クラス
良い点は? 先生の言い分
うちの子が幼稚園の年少の時、他の年少のクラスが年中のクラスと混合クラスになっていました。そのクラスの先生の話によると、「混合クラスでは、上の学年の子供が下の学年の子供の面倒を見ようという気持ちが育ち、下の学年は上の学年に追いつこうと背伸びをするようになるという点で、メリットがある」とのこと。
まあ、言われてみればそんな気がします。
実際に、うちの子が混合クラスになってみると
幼稚園の年少、年中ともに、うちの子は混合クラスではありませんでした。年長になってはじめて、年中との混合クラスになりました。
このクラスでは、クラスを、赤・黄色・緑・青の四班に分けていました。赤が年少の子供、その他が年中の子供です。教室内でプリントをやる時間は、赤の班には年少用のもの、その他の班には年長用のものをやらせていました。そのような運営の仕方では、特に問題なさそうでした。
混合クラスの?な点
実際には、1年違うと体の大きさや、遊び方が大きく違うので、クラス内での交流があまりなさそうでした。このことは、うちの子がこのクラスに在籍している1年間、学校でのお手伝いがあるたびにクラスの様子を見て感じていました。
実際に、うちの子も、赤班の子供たちの名前を全員は覚えていませんでした。28人くらいしかいないクラスなのに、名前を覚えていないとは、よほど関心が向かないのでしょう。「赤班の子供たちとも一緒に遊ぶの?」と聞いたことがありますが、うーん?という感じでした。
遠足の引率に行った時も、ちょろちょろとより動きの多い赤班の子供たちが、他の班の子供たちを見習って先生の言うことを聞くか?といえば、全然そんな気配はありませんでした。もっとも、他の班の子供たちが聞き分けがが良いとも言えないのですが。
小学校の混合クラスとは
我が家ではまだ未経験です。小学校の混合クラスは、上の学年についていけそうな優秀な子供が入るところだという人もいます。
しかし、先生が言うには、「片方の学年に教えている時には、もう片方の学年に問題を解かせておく」という運営の仕方をするだけであって、特に優秀だから混合クラスの下のクラスに入る、ということではない、と言っていました。
先生大変そうです。
まとめ 混合クラスの感想
子供の個性は様々ですから、中には、年下の子供の面倒を見よう!とか、年上のお姉さんお兄さんに追いついたい!と頑張る子供もいるかもしれませんが、私が見る限り、特別メリットはなさそうでした。
むしろ、クラスが二つになんとなく別れている感じでした。遠足、といっても、片方に合わせれば片方がつまらないし、本の読み聞かせにしたってそうです。片方に合わせている時間を無駄とは言わないまでも非効率だと思えば、むしろ、年上のグループには特にデメリットに感じました。今年たまたま、私の友達のお子さんが幼稚園で混合クラスに入りました。混合の年上の方なので、少し不満だそうです。
混合クラスに宿る相乗効果!?たまにはあるかもしれませんけどね。でも、兄弟でもあるまいし。フランス人って、こういうところが頭でっかちだなぁと思います。本音は予算不足か、人員のばらつきが原因なのでしょう。
A bientôt!