海外移住して日本人相手の商売をすることの難しさ

Bonjour à tous! 渋柿@franceponaiseです。

昔,日本に住んでいた頃のことです。北米の投資会社の説明会があるから行ってみない?と友達に誘われました。

その会社の経営者は日本人で,スタッフも皆日本人。当時の社長の親の代に北米へ移住し,投資会社を作ったとのこと。以来,現地の日本人向けに投資案件を紹介・仲介している会社でした。

私は,この社長が紹介・説明する投資案件の中身よりも,「どうして北米でやっている会社なのに社長がわざわざ日本に来て,説明会しているのか!?」という疑問が頭の中を駆け巡っていました。

数回の説明会に出席し,社長と直接話す機会もありました。そこで,思い切って質問してみたのです。すると,

現地ではもう新しいお客さんが広がらないから」とのことでした。

当時は,意味がわからず,ずっと引っかかっていました。。その後,自分が海外移住してみて何年も経つと,言っていた意味がよくわかりました。随分と明け透けに率直に言ってくれたものだとも思います。それは,私が日本の住人だったからということも今はよくわかります。

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少ないパイの奪い合い

海外に住む日本人って,急に増えるものではありません。つまり,海外で日本人相手の商売をするということは,限られたパイを同業他社の日本人と奪い合うということになります。

日本にいるときには,このような構図には考えが及びませんでした。現に,フランスにいる私の身の回りでも,日本人って新しくくる人もいれば,去っていく人がいて,何年いてもそんなに増えません。同業他社が入ってきたら,戦々恐々としてしまうということがわかります。

日本人の多いパリでも,お客さんを取ったとられた,と日本人同士で争って疲弊した知人がいます。最終的には,現地人の配偶者と離婚して日本にお帰りになってしまったそうです。

件の北米の投資会社でも同じことで,現地で新規のお客さんが開拓できなくなってきたから,日本に舞い戻ってきて,日本にいる日本人にプロモーションしている,という構図だということです。

まとめ 生活に直結しているから慎重に

お客さんを取られて実入りが減ってしまえば,海外移住生活そのものの存続に関わる重大な事件です。

海外移住の際には,日本人相手の商売では詰んでしまうかもしれません。商売をするなら,広く一般に訴求する業種やスキルがあると良いでしょう。とはいえ,移民の分際ではそれ自体が難しいですが。

また,海外移住先で,日本人相手に商売している人のお客さんになっている場合は,勝手に乗り換えて相手の実入りを突然減らして気まずくならないように気をつけたほうがいいかもしれません。こんなこと考えると疲れてしまいますが。

日本にいるときには想像だにしない,海外移住の実態の一つでした。

A bientôt!

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この記事を書いた人

日本人一家でフランスに教育移住して10年近く。子供が中学に入り、教育移住もひと段落。日本人家族の目線でフランス海外移住や教育について情報発信してます。整理収納アドバイザー2級、ライフオーガナイザー2級認定。

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