Bonjour à tous! 渋柿です。
海外で生活していると、「同じく日本人」というだけで親近感を抱いてしまいます。同じ年代だったり、同じ性別、家族構成などが似ていると、ますます親近感が湧き、同じ人間のように思えてしまいます。
フランス語に関しても同じで、周りの日本人がフランス語を上手に操っていると、同じ日本人なのになんで私は上手にならないんだろう?って思ってしまうことありませんか。
何年勉強しても上達しないフランス語会話に募る焦り
なんども書いていますが、フランス語なんて、今までの人生で必要になったことがなかったし、興味ももったことがなかったので、どんな人が勉強するんだろ?くらいに思っていました。でもまあ、できないよりはできた方がよかろうと思って、勉強してみることにしました。
一応、前もってフランス語を勉強してから渡仏しました。フランス生活が始まってからも1年くらいは、平日は毎日3時間から5時間くらい勉強していました。覚えることが多いし、英語と微妙に似ているところが良くもあり、混乱をきたして悪くもあったりしました。
何でもそうですが、ゼロから始めた時は、坂道をかけあげるように急激にできるようになります。しかし、その後続くプラトーの長いことといったら。
なによりも、加齢により、物覚えが悪くて苦労しました。びっくりするくらい覚えられません。私はかなりの視覚優位型なので、読んだり書いたりというのは結構すぐにできるようになりました。しかし、聞くことと話すことがかなり不得意です。
しかし、フランスに来てから知り合った私の友達たちは、とてもフランス語を上手におしゃべりになるのです。日常生活で困ることはほとんどありません。
日本にいた時には、フランス語の上手な日本人に会ったことがなかったので、フランスに来た当初は、「日本人でもフランス語ができる人がいるんだなあ」と当たり前のことに単純に驚いていました。
私は毎日毎日勉強しても、まったく彼女たちのようにフランス語を駆使できるようにはなりませんでした。そのうち勉強が辛くなり、フランス語勉強から遠ざかった時期が3年ほどありました。
比べる相手をまちがっていたことに気づいた!
しかしですよ、私の友達たちというのは、学生時代にフランス語を勉強するためにフランスにやってきた人たちなのです。フランス語を専攻して、フランス人と結婚して、人生の20年くらいかそれ以上をフランスで生活しているひとたちなのでした。
その他、社会人になってからフランス人と結婚し、フランスに引っ越してきて語学学校に通って就職し、もう20年近く経つ人もも。
他には、日本企業からフランスに転勤になり、そのまま現地勤務に切り替えてかれこれフランスに20年近くいるひととか。
彼女たちがフランスやフランス語に関わっている間、私はといえば、日本の大学でフランス語とは全く関係のない学問をし、サラリーマンとして働き、結婚して子育てし、それから偶然フランスに行くことになり、「できないと困るだろうからやってみようかな?」っていう動機で始めたのですから、彼女たちと差があるのは当然なのです。
それなのに、同じ日本人で、同じ年代で、子供の大きさも同じくらいで、、、という類似点が色々とあると、ついついフランス語の能力の差が気になり、凹んでしまう原因になっていたのでした。
これって例えば、大人になってからバレーを習い始めた人が、小さい時からバレーの練習をして優雅に踊れるひとと比べて「全然違う、なんで私は彼女と友達なのに、彼女たちに比べて全然上手じゃないんだろう?」って悩んでいるのと同じような悩み方ですよね。
我ながらアホだなあと思いました。単に、比べる相手を間違えていました。
まとめ コロナ休み中も覚醒学習しています。
私の場合は、たまたまフランス在住歴が長い友達が多く、フランスに来たばかりでフランス語がよくわかりません、という日本人がいないのです。ですから、どうしても自分のできなさ具合が浮き彫りになってしまいます。
あーあっ、って思います。
フランス語を勉強しているのに全然上達しない、と思っている人は多いと思います。しかし、やめてしまったら終わりですけど、辞めなければ少しずつ良くなっているに違いないのです。
他人と比較せずに自分の状態を把握する、というのは難しいことです。たまには自分よりできない人と比べて自分の成長を感じることがあっても、自分よりもはるかに上手であることが当然のひとたちと比べることがないようにしないといけまん。気持ちが萎えてしまいますからね。
とりあえず私は、コロナ休み中の朝も自分で編み出した覚醒学習をしつづけます。皆さんも、上手な人のことは気にせずに、コツコツやっていってください。
A bientôt!

