フランスの小学校は宿題が少ない!学校ではフランス語を身につけて、宿題の代わりに空いた時間は家庭学習で日本語も算数も効率よく!

宿題

 

Bonjour à tous! 渋柿です。

 

日本の友達から年賀状が届きました。小学生のお子さんがいる方です。「冬休みだというのにたくさん宿題が出て、お出かけどころではありません。フランスの学校でも宿題は多いのですか?」とのメッセージ。

やたらと宿題を出して親に管理させるなんて失礼だよね。日本の宿題の多さについて考えてみる。

2017年7月16日

 

答えはNon!
フランスの小学校では、5分程度で終わる程度の宿題しか出ません。バカンス中は宿題は出ません。なぜなら、バカンスだから。3年生になったら、担任の方針で宿題がなくなりました。ラッキー!

宿題問題

今年のクラスは宿題無し!その完璧すぎる理由に保護者一同納得いたしました。

2017年9月15日

 

渋柿家ではこの状況を最大限に有意義に使っていますよ。

 

毎日自分の勉強を着実にこなす 家庭学習が全ての鍵

日本語

宿題に時間がかからないので、その分家庭学習の時間を取ることができます。我が家は日日家庭ですから、家の中では日本語だけの生活です。しかし、読み書きは意識的に練習しないと伸びませんから、自宅で漢字練習や音読に取り組む必要があります。これは、海外に住む日本人家庭の子供を持つ親御さんの共通の悩みでもあります。

 

うちの子の場合は、日曜日以外の毎日20分ほど、漢字練習や音読などの日本語の勉強をしています。さらに、テレビを見ず、テレビゲームもしないので、寝る前などの自由時間は主に読書をしています。

 

これで、日本に戻っても困らない日本語力を維持しています。むしろ、読書や漢字(特に読み)のレベルはかなり先を行っています。2年生のときには、すでに青い鳥文庫の小学校高学年向けの本を楽しんでいました。

 

算数

日本の小学校に比べると、算数の進み方はとてもゆっくりです。その上、計算ドリルのような計算練習は特にありませんし、算数は滅多に宿題にもだされません。ですから、フランスの学校の進度に合わせていると、進度が遅れる上に計算力がつかないということになります。

 

算数についても、日曜日以外の毎日20分10分ほど家庭学習をしています(以前は20分くらい勉強していましたが、単純計算はもう必要ないと判断して止めたため、10分程度で済むようになりました)

算数文章題

フランスの小学校2年生で勉強した国語っぽい算数文章題は、理論的に考える練習!?

2017年6月23日

 

四則計算だけでなく、文章題や図形も自分のペースで進めますから、特につまづくところがなければどんどん先に進みます。計算練習も、基本的なところ、弱いところなど、その時その時で必要そうな計算を練習させています。自分のペースで進めた結果、日本の2学年くらい先の勉強をしています。

 

おかげで、うちの子が言うには、クラスでダントツの1番だそうです。日本の子供たちよりも遅れてはいけない、という理由ではなく、クラスで1番!というのが家庭学習をつづけるモチベーションになっています。もっとも、日本の子供たちはたくさん勉強しますから、日本の学校だったら手強いライバルが多数いてなかなか1番などにはなれないとは思いますが。

 

家庭でうまく算数の学習を進めるコツは、子供が取り組みやすい教材を選ぶことです。通信教育でもよいし、市販の問題集でもよいです。そして、いきなり親が教えるのではなく、できるだけ子供自身の力で取り組むこと。まず自分でやってみて、わからないところを親に聞くようにします。

 

子供の勉強生活は長年続きますから、親が教えるスタイルをとってそれに慣れきってしまうと、親自身が疲弊します。毎日教え続けるのはしんどいですよ。我が家も最初は私が教えていました。しかし数ヶ月もすると、このやり方では限界が早いと悟り、やり方を変えました。

 

理科社会

家庭でよく本を読むので、読む本さえ選べば毎日の読書を通じて理科社会は十分間に合います

 

例えば、7月14日の革命記念日のこと。「今日は革命記念日だよ。バスティーユを襲撃して、革命が始まった日だね」と言うと、「ああ、ルイ16世がロベスピエールによって断頭台に送られたりした革命ね。ロベスピエールってひどいやりかたしたよねえ」ですって。

 

「へえ、ロベスピエールなんてよく知ってるねえ」と言うと「『世界の歴史』で読んだ」とのこと。ざっくりですけれど、まあ、低学年なのでこの程度で十分でしょう。

 

6週間学校に通うと2週間のバカンスがあるという生活サイクルを有意義に!

 

以前、フランス語学校に通っていた時、チェコ人のクラスメートが、「2週間もあるバカンスのおかげで、子供がだらけてしまい、学校が始まってもなかなかエンジンがかからない。やっとエンジンがかかったかと思うと次のバカンスがくる。この生活サイクルは子供にとって負担だ。」と言っていました。

 

私は、自分の子供がまだ幼稚園生だったので、そうなのか、それは大変そうだ思ったものです。

 

しかし、毎日の家庭学習の習慣をつけたおかげで、バカンス中もだらけすぎて元に戻すのが大変!ということはありません。学校には行かなくても、家庭学習だけは毎日決めただけやります。ですから、学校に行く時間がない分、むしろ楽に終わらせることができます

 

そして、まとまった時間の取れるバカンスですから、普段はできないようなアクティビティーに参加したり、家族で旅行して普段見慣れない景色を見て刺激をうけたりもしますもちろん、旅行で外泊するときには滞在先のホテルで、普段よりは少ない分量をできる限り毎日学習します。家庭学習ゼロの日々が続くと、元に戻ったときに苦労するのは子供自身ですから、少しだけでもやるように仕向けます(毎日の学習はもう言わなくてもやるようになったので、わざわざ外泊先でまで勉強させることは止めました)

 

おかげで、学力を維持し、生活リズムを保ったまま、様々な経験をすることができます。

 

フランス語もできるようになるという副産物

フランスの小学校は、フランス語を習いに行っているような錯覚に陥るほど、フランス語の授業が大半を占めています。熱心かつ懇切丁寧に指導されます。宿題もフランス語に関するものがほとんどです。

 

海外滞在も3年を超えると、学校で問題なく授業をうけられるくらいの現地語力がつきます。

子どもはあっという間に言葉を覚える、というのは嘘!バイリンガルになるには何年かかるのか?

2016年11月23日

 

つまり、家庭学習のおかげで日本語力を伸ばしつつ、現地の学校教育でバイリンガルにしてもらっているようなものです。しかも無料。ありがたいとしか言いようがありません。

 

そもそも、海外で学校に通うということ自体が貴重な経験

 

将来、日本に帰ることが前提であれば、バカンスを待たずして海外の学校に通っているということ自体が貴重な経験となりえます。しかも、その学校が国際色豊かであれば、異文化体験も深められるというもの。フランスは移民国家ですから、うちの子のクラスも様々な出身国者の子供達がいます。毎日が国際交流しているという状態です。

 

まとめ

日本の学校は宿題が多すぎるよね

夏に日本へ行ったとき、別の友達が怒り心頭でこのように言っていました。「日本の小学校では、毎日1〜2時間かかるような大量の宿題が出る、計算問題や文章題も、ノートに写してやるから時間がかかる。子供も親も宿題に振り回されて困っている。先生に、どういうつもりで文章題をノートに写させているのか質問したら、ゴニョゴニョいうだけで回答が得られなかった。」と。

 

さらに、最近日本から来たばかりのご家族でも同じことを言っていました。「漢字練習は親が丸つけをし、バツがついたところは更に二行分書いて練習しなくてはならないから、間違っていてもバツをつける前に子供に直させてマルにする。」とのこと。

 

これでは子供だけではなく親も宿題に振り回され、長い休みも宿題に邪魔され、子供は自由時間が減ります。子供一人一人の実力や必要性に応じた宿題ならまだしも、全員一斉に課される大量の宿題なんて、家族の時間を邪魔するものでしかないような印象しかありません。フランスでそれをやったら暴動が起こるのでは!?

 

大量の宿題の裏で犠牲になるもの

仮に、フランスの学校が大量の宿題を常に生徒に課すことによって、子供や家族の時間を奪ったとすれば、家庭学習する時間も余裕もなくなるわけですから、うちの子は今頃上述したような家庭学習による様々なメリットを享受することはできていないということです。

 

そうだとすれば、日本の小学生は、大量の宿題によって失っているものがあるということです。日本においても、日本なりに家庭学習によるメリットは発生するはずです。そろそろ、宿題は誰のために何の目的で課しているのか、学校関係者は真剣に考えてみたほうがよいのではないでしょうか。

 

これから、フランスのような宿題の少ない海外で子供を育てるご家庭は、家庭学習さえ身につけさせれば子供のチャンスが広がりますよ。

自学自習

子供に家庭学習の習慣がついていればどこに海外移住しても大丈夫!

2017年9月25日

 

これを言っちゃおしまいかもしれないけど

たかだか40分から1時間の家庭学習と読書で、小学生に必要な学習はほとんどできてしまうということですつまり、教室という箱の中に様々なタイプのたくさんの生徒を詰め込み、先生が一斉授業を行い、画一的な大量の宿題を課す、という学校のあり方は、無駄が多い、いやほとんど無駄、ということがいえるのではないでしょうか。

 

もっとも、勉強するだけが学校の目的ではないという反論があるのでしょうが。勉強なんてつまらないことは効率的に進め、余った時間は各自好きなことを追求したり、様々な体験をしたり、ぼーっと考え事をするほうに注力するほうが、個性を伸ばし、困難な世の中をより逞しく生きて行く力になるのではないでしょうか。

A bientôt!

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ABOUTこの記事をかいた人

渋柿

日日家庭の妻。フランスの公立小学校に通う子供の母であり夫は日本人。フランスに移住して5年。投資歴10年。音楽歴は30年以上。フランス語はアリアンスでC1クラスに入るレベル。国際結婚でも駐在奥様でもない独自の視点で、フランスから海外移住や学校生活など様々な話題を渋くお届けしています。