Bonjour à tous! 渋柿です。
うちの子供が通う、フランスの公立小学校の三年生のクラスでは、基本的に宿題を出さないのが担任の方針です。
このことは、年度始めの父母会の時に先生から説明がありました。3年生にもなれば、他の活動もあって忙しだろうから、学校でやることはやっているから、あえて宿題は出しません、とのことでした。

しかし!今年に入ってから、宿題が毎日のように出ています。
宿題といっても、英語の簡単なフレーズを来週の火曜日までに暗記してくる、とか、地球儀で各国の位置を確認してくること、など、大した量の宿題ではありません。
最初は、「今日も宿題出てるんだ、めずらしいね!」程度に思っていたのですが、今月は毎日のように続いている。何か理由があるのかしら?と思って子供に聞いてみると、
「たまにしか出ない宿題でも、やってこない子供がたくさんいるから、先生が怒って最近は毎日宿題を出すようになった!!!」とのこと。
したくないことはしないフランス人
本当にたまーにしか出なかった宿題なのだから、たまに出たときくらいやったらいいのに、と思います。しかも、かなり遅れている算数の宿題すらやってこないってどういうこと!?親としても、そのくらい面倒みてあげようよ、レベル的にも量的にも私みたいな移民の親だって面倒みられるんだからさ、と呆れます。日本人の親的な感覚からすると、その心理が全くわかりません。
しかし、まあ、フランスに来て6年目。今までの様子を見ていると合点がいきます。
子供が嫌がることをさせない親と、嫌なことはやらない子供がとーっても多い。なんでもかんでも遊びの延長。頑張るとか、練習するとか、切磋琢磨系の精神が見られない人間が多い。頑張らなくても、適材適所でいいじゃない〜!頑張るって何!?意味わかんな〜い!
念のため申し添えますが、すべてのフランスの親がこうではありません。私の友達の中には、こういうフランス人親のメンタリティーについて苦言を呈すフランス人もいます。
フランス人の親って、ちょっとしたことでもすぐに「キツイ!要求が多い!exigeant」っていうのですよ。そうかしら!?って思います。この程度で要求が多いって言ってたら、ほかのことはどうするの!?って思います。
ちょっとでも負担なことはしたくない、子供にもさせたくない、したいことだけ気儘にする。そして、すぐに他人のせいにする。てきとー。
その割には、勉強できてほしいとか、楽器出来てほしいとか、憚りもなく言っちゃう親もいるのですよ。その方が、要求多くないですか!?そういう要望するならまず、基本的なことを身につけさせてから言いましょうよ。
庶民の多くがそうですから、ユルッユルの甘々な社会になるのは当然のなりゆきです。日本ではあまり知られていないかもしれませんが。
まとめ フランス人の言う「厳しい!」は信用ならないよ
学校でも、コンセルヴァトワールでもそうですけど、フランス人が言う「厳しい!きつい!」は、真に受けないことです。
真に受けて肩透かしを食らったことが多々有ります。この程度で!?って。
この程度でキツイって、どういうメンタリティーなんだろう!?とも思います。
彼らは、ちょっとのことでも、きついといいますから、日本的なキツさの3から5割掛けくらいで見積もることです。
そして、間違ってもこのメンタリティーに子供を巻き込ませないことです。
▼休んだ日の宿題は、クラスのブログで確認します。

A bientôt!