フランスの私立小学校のporte ouverteオープンキャンパスに行ってみた

Bonjour à tous! 渋柿です。

 

昨日はフランスの公立と私立の違いについてのお話でした。今日は、その私立小学校の見学に行った話です。

フランスの私立小学校と公立小学校の違い

2017年1月23日

 

私が、「興味あるわ〜」というと、友達が「今度 porte ouverte (オープンキャンパス)があるから来たら?見学希望者の名簿に名前書いておくよ。」と言ってくれました。

ラッキー!!!行く行く!!!

うちの子が公立小学校に通っていて、不安な面もあったので、ちょうど私立小学校に興味を持っていた時期でもありました。よさそうならうちの子も転校させたい!

 

土曜日、転校させる気満々で学校見学へ行ってきた

 

というわけで、ある土曜日の朝、シェリーと一緒にオープンキャンパスに行ってきました。この私立小学校は幼稚園も同じ敷地内にありますから、幼稚園の見学者もこの日訪れていました。

 

門を入ると、係りの生徒が校内の案内をしてくれました。私たちのを案内してくれたのは、中学1年生のクレモン君。フランスの中学1年生は、日本の小学6年生にあたります。彼は、去年この小学校を卒業しました。お母さんがここの幼稚園の先生をしているとのことで、今日は案内のお手伝いに来たとのこと。とても愛校心に溢れ、教室だけでなく、トイレとか手洗い場所や体育館、幼稚園の教室やお昼寝部屋、給食室など、校内をくまなく案内してくれました。とても礼儀正しく、私たちには終始きちんと大人に向かってしゃべるようなフランス語で話してくれました。中学1年生にもなると、こういうしゃべり方ができるようになるのだなあと感心しました。

 

校長先生

 

校舎に入ったところで偶然お会いしました。とっても気さくに声をかけていただき、このオープンキャンパスの日を迎えられてとても喜んでいる様子でした。この校長先生が毎朝門を開けてくれます。

 

校舎

 

まず入ってすぐに感じたのは、建物自体はあまり大きくなく、もともとは学校のために作った建物ではないような気がしました。一部、増築された部分もあります。いわゆる、廊下にコートかけがずらりと並んでいて、教室が一直線に並んでいるという作りではありません。コートかけはあっちに少し、こっちにも少し、というふうに分かれています。教室もあっちこっちに点在しているという感じです。そして、天井がとても高くて、トイレと手洗い場所の数が少なかったです。そんなに大きい建物ではないけれど、あちこちに点在している教室を移動するたびに階段を上り下りし、さっき見学した教室が何年生なのか、今いる教室が何年生なのか、すぐにわからなくなってしまうほど、あちこち移動しました。

 

教室

 

教室は、うちの子が通っている公立小学校の教室よりも、やや広い印象がありました。天井が高いせいかもしれません。しかし、整理整頓されているかといえばそうでもなく、決して乱れているのではないのですが、割と雑然としている印象でした。

 

例えば、辞書やノートが置いてあるところの置き方が雑然としていたり、机の並び方が雑然としていたり、教室内の掲示物の統一感がいまいちだったりしました。いろんなものがざっくり置いてある感じです。各教室に入った時の印象が、うちの子のクラスに入った時よりザワザワした感じがしました。うちの子の担任が、きっちり整理整頓しすぎているのでしょうか。よくわかりませんが。

 

増築されて新しい部分の教室は、建物が新しい分明るい雰囲気がありましたが、教室の面積が狭くて少し窮屈そうでした。各教室には、その教室の担任の先生がいて、色々と説明してくれました。そして、クラスの人数を尋ねると、どの先生も「このクラスは28人います」と答えました。

 

校庭

 

塀があるわけではないですが、低学年が遊ぶエリアと高学年のエリアが分かれていました。校舎の裏側と表側という感じです。低学年側の校庭では木の根っこで地面が盛り上がっている場所があって、広いスペースがとれないようでした。

 

フランスの学校には、日本の学校にあるような雲梯とかジャングルジムなどといった遊具がほとんどないのですが(せいぜいバスケットのゴールがあるくらい)、この学校の校庭は本当に何もなくて、言われなければ特に校庭だとも気づかない、普通のコンクリートの校舎前の広くなっている場所、という感じでした。

 

英語の部屋

 

公立小学校では、1年生から週1回の外国語の授業があります。英語に限っていないので、学校によってはスペイン語だったりイタリア語だったりするそうです。担任の先生が教えられる言語を教えます。

 

この私立小学校ではイギリス出身のとっても優しそうな女の英語の先生が常駐していて、子供たちは英語の時間になると、教室から英語の部屋に移動して授業を受けます。フラッシュカードや絵本を使って授業をするとのことでした。5年生になると修学旅行でイギリスに行き、ホームステイをして英語の勉強の成果を試すのだとか。この点は公立に無い点です。

 

しかし、英語の部屋はあまり広く無い部屋で、地上階から半地下のようなところに階段で降りて、倉庫を改造したような空間でした。そのため、窓がなくて苦しそうな印象を受けました。使っている教材がどれも擦り切れていて、とても年季が入っているのも印象的でした。

 

チェスの部屋

 

昼休みなどに、チェスをして過ごす部屋がありました。うちの子供の通う公立小学校にはチェス部屋はありません。このチェス部屋は英語の部屋の向かい側です。同じく、窓がなくてあまり広く無い空間だったので、苦しそうな印象でした。クレモン君が言うには、換気システムがあって、少し隙間があいているから大丈夫とのこと。

 

パソコンの部屋

 

こちらも、うちの子が通う公立小学校にはありません。そもそも情報の授業がありません。この部屋も、半地下のような窓のない部屋でした。実際に触ってみたわけではありませんが、パソコンはデスクトップ型で古そうな印象でした。

 

フランス語キーボードと英語キーボードはアルファベットの配列が違っており、日本語入力するにはまずは英語キーボードに慣れてもらわなくてはいけません。ですので、うちの子にはこの情報の授業は必要ないと感じました。

 

体育館

 

うちの子が通う公立小学校には体育館がありません。代わりに、講堂のような校舎の一部に集会ができるような天井の高くて広めの部屋 (préau) があります。雨の日はこの講堂で遊ぶようです。

 

この私立小学校には校舎とは別棟の体育館がありました。日本の小学校の体育館に比べると、半分より狭いくらいです。体育館なのに狭いなあという印象でした。ステージがあり、奥には体育専任の先生の部屋がありました。ステージの上にはマットがひいてあり、マット運動の練習でもしていたという雰囲気です。

 

クリスマスの頃には、この体育館でクリスマスパーティをやると、クレモン君が教えてくれました。舞台上で劇をするので、出演する人はこの扉を通って中に入ります、など、とっても詳しく教えてくれました。しかし、英語部屋の教材と同様、この体育館もかなり年季が入っており、マットはボロボロでした

 

幼稚園

 

幼稚園の校舎は一度建て替えられたらしく、お昼寝部屋は、うちの子が通っていた公立幼稚園よりも広くて快適そうでした。各教室に置いてあるものは公立幼稚園とあまり変わらない印象です。校庭は、うちの子が通っていた公立幼稚園の半分くらいの広さで、遊具も少なめでした。

 

給食室

 

何かの建物を改造したような建物の2階部分が給食室になっていました。建物の外の階段を上って給食室に入ります。その階段が、子供だけで登り降りしていて押されたら転げ落ちて怪我をしてしまいそうな外階段でした。

 

給食室に入ってみると、係りの先生が、「狭くて席が足りないから、隣の教室を給食室に改造しているところなのよ」と話してくれました。うちの子が通う公立小学校の給食室も、利用する生徒数に対して席が少なくて、生徒を何組かに分けて時間差で食べさせています。この点では、私立も公立と同じだなと思いました。

給食

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2016年12月6日

 

秘書室

 

クレモン君に案内してもらって、たっぷり見学した後、「入学希望申込み用紙は秘書室にあるから、もし希望なら帰りに寄って行ってください。」とのことでしたので、一応、来年度の入学希望申込み用紙をもらって帰りました。秘書室の前で列に並んで順番を待っている間、私立学校に通わせようと思う親も公立同様に色々なタイプがいそうだな、と感じました。

 

まとめ

 

使いにくい校舎に年季の入った備品。普段、古いからといって特別目が行く性格ではありませんが、その年季の入り具合がとても印象に残る学校でした。先生方はとてもにこやかなのも印象的でした。かくして、オープンキャンパスを後にしました。

▼私立小学校に申し込みする?しない?結末はこちらから。

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2017年1月25日

 

A bientôt!

ABOUTこの記事をかいた人

渋柿

日日家庭の妻。フランスの公立小学校に通う子供の母であり夫は日本人。フランスに移住して5年。投資歴10年。音楽歴は30年以上。フランス語はアリアンスでC1クラスに入るレベル。国際結婚でも駐在奥様でもない独自の視点で、フランスから海外移住や学校生活など様々な話題を渋くお届けしています。