Bonjour à tous! 渋柿です。
日本では子供のいる家庭は、社会に出すまでに一人当たり1000万から2000万円かかると言われています。
子供が生まれるとすぐに学資保険に入って、大学進学資金を貯めはじめる親御さんも多いと思います。
我が家は子供が幼稚園の時にフランスに移住しました。日本では私立幼稚園に月4万から5万円お支払いしていました。
フランスに移住してみると、公立幼稚園は無料だし、バカンス中に有料で預けられるところも色々とあってメリットを感じていました。
最近、移住から10年近くたってきたことと、子供が大きくなってきたことで、移住初期よりも子育てにお金がかからなくなってきたように感じて、不思議な気分に陥っています。
子育てにはお金がかかる、と思い込んでいたところがありましたから。
今では、子供が小さい時に比べるとずいぶん節約になっているなあと感じます。
というわけで今日は、フランス移住初期と10年近くたってからの子育てに関する出費状況についてまとめてみます。
子供の教育費のここが減った!5項目
有料で子供を預ける費用
フランス移住当初は幼稚園生でした。バカンスに入ると、家でずっと面倒をみるのも大変なので、centre de loisirsに預けていました。
centre de loisirsとは、水曜日の午後やバカンス中に子供を有料で預かってくれる場所です。
子供が大きくなってくると、親が買い物で一時外出しても家でおとなしく遊んでいたり、家に遊びにくる友達とも仲良く遊べるので、いちいち親が介入しなくても、家で過ごせるようになってきます。
徐々にcentre de loisirsの利用回数が減ってきました。その結果、子供を預けるための費用が減りました。


子供のお稽古費用
どこの国の親でも同じと思いますが、子供が小さいうちは子供の可能性を探るために様々なお稽古事をさせてみる親が多いと思います。
フランスでは、子供のお稽古事にかかる費用は日本に比べると安いです。ですから、気楽に様々な体験させてみることができます。
我が家でも、スポーツ系から芸術系まで、さまざまなアクティビティーを体験させました。学校が終わってからの時間帯や、バカンス中のスタージュなど、本当に様々なお稽古をさせてみました。
しかし、子供が大きくなってくると、向き不向きや適性がわかってくるので、子供が小さかった頃のようにあれこれと手当たり次第申し込むことはなくなってきます。
そして、最終的にはやることが定まってきますので、本当に必要なことにだけピンポイントで申し込むようになってきます。
このようにして、子供が大きくなってくるとお稽古事にかかる年間費用も減ってきました。


家庭での子供の日本語維持のための通信教育や問題集の費用→スタディサプリ
子供が成長するに従って心配になるのが、子供の日本語維持。
フランス移住当初は年齢相応でしたが、年々、フランス語優位になるのでは?という心配が出てきたので、子供の日本語維持について試行錯誤するようになりました。
どのような教材がよいのか、どうやって教えたらいいのか研究したり(とはいえインターネットで情報収集でしたが)、日本から通信教育を取り寄せたりしました。
時期を逃したら大変なことになる!と思って、それこそ問題集や通信教育は気になったものはほぼ全て取り寄せました。
しかし、問題集を親が指導しながらやらせるのは大変だということに早々気がつきましたし、様々な問題集をやらせるほど時間がないのが現実でした。
通信教育も「これはもうやらなくてもいいだろうな」とか「これはうちの子供には向かないな」とか「これは無駄だな」とか思うところがあり、闇雲には取り寄せなくなりました。そしてついに通信教育は早い時期(確か1年生のとき)に全てやめました。
その後、通信教育を使わずに、市販の漢字問題集とかけ算九九をしっかり日本語でできるようにしました。

そして、小学4年生の内容からは、スタディサプリで自学自習しています。
月額980円(年払いの場合は9800円)で、映像授業が見放題です。テキストもダウンロードできます(一部テキストは冊子購入も可能)。
日本語に関してはこれだけの出費で十分すぎる授業を受けられるようになりました。
英語に関しては、フランスでは中1から(日本の小学6年生に相当)勉強します。スタディサプリを利用していれば、いつからでも先取りして取り組ませることもできます。
このように、時期を逃すと取り返しのきかない母語取得に関しては、多くの出費を伴う試行錯誤をしたのち、必要なものが定まったという感じです。
多い時は、問題集や通信教育の取り寄せや返送で月5万円くらいかけていました。それが、今では基本980円です。随分お金がかからなくなりました。


子供の洋服代
子供が小さかった時は成長が早いので、毎シーズン買い換える必要があった服。
成長が落ち着いてくると、服や靴を買い換える頻度が減ってきました。これが節約にもつながりました。
給食費
中学に入ると、1人で登下校ができるようになりますから、お昼休みにお昼ご飯を食べに帰るようになります。
希望すれば学校で給食も食べられますが、お昼を家で食べることにすれば、小学校の時に払っていた給食費が浮くようになります。家で食べる方が安いですからね(収入にもよる)。


おまけ 節約マインドも育まれた
フランスでは、ケチなのが標準装備です。
私もフランスで揉まれて、不用意な出費にはとても敏感になりました。このおかげで、子供周りだけに限らず、全般的に無駄にお金を使うことも減りました。

まとめ スタディアプリはすごい!
複数の面で、子供の成長とともに節約効果が現れました。
なかでも、日本語教育をスタディアプリでまかなえることになったのが一番大きいです。
費用面でもそうですが、親が教材を選んだり指導法を探ったりする時間も削減されました。これは本当に大きいです。
A bientôt!