フランスのちゃっちいアパート。ご近所の騒音トラブルは手紙で解決!?

 

Bonjour à tous! 渋柿です。

 

フランスの住宅事情って、すごく悪いです。田舎の一軒家でもない限り、騒音の問題は常に付きまといます。水漏れに至っては、どんな物件を選んでも付きまといますから、全て欠陥住宅と思っている方が良いでしょう。

欠陥住宅

フランスの住宅事情は最悪。全て欠陥住宅と心得るべし!

2017年1月17日

 

特によくあるのが、騒音の問題。ある日、子供を学校まで迎えに行って自宅に戻ってきたときに、エレベーターを降りたらうちの部屋の下の階に住むおじさんと遭遇してお互いにびっくりしたことがありました。

 

苦情の手紙を置きに来たおじさん

 

このおじさんは、うちの隣の部屋の真下に住んでいます。エレベーターでよく一緒になるので顔見知りです。おじさんちの真上、つまり、うちの隣の住人の足音がうるさいのを7年間も我慢していたそうで、「もう我慢ならない!」と、手紙を書いてうちの隣人の玄関にそーっと置きに来たところ、私たちが帰ってきたということでした。確かに、うちの隣のマダムはバタバタ歩いてそうな雰囲気です。

 

「お隣の人、知ってる?」って聞かれたので、よく知りませんと答えました。本当によく知らないのです。名前も知りません。60歳くらいのマダムが一人暮らししています。知っているのは、息子さんが遠くに住んでいる、ということくらい。猫も一緒に暮らしているのは、うちのベランダに猫の毛が入ってくることから、すぐに察しがつきました。私たちが引っ越してきた頃に廊下で挨拶をしましたが、毎朝9時前に出かけて夜戻ってくるので、ほとんど顔を合わせません。

 

それなのに、私の友人がうちに遊びに来たときに、友人がエレベーターで隣のマダムと遭遇したら、マダムが「あなたの友達はあの部屋を買ったの?それとも賃貸?」って友人に聞いてきたそうです。友人は、うちが賃貸だということを知っていたけれど「知りません。」と答えたそうです。私としてもそれを聞いて、変なおばさんだな、とちょっと警戒していました。

 

おじさんからの手紙は、隣の部屋のドアの取っ手の上に置かれていました。翌日には無くなっていたので、隣のマダムが帰宅したときに持って入ったのでしょう。その後、おじさんと会ってもその話はしないので、この後どうなったかはわかりません。

 

ある日曜日、隣のマダムに怒鳴り込まれた!

 

私が風邪をひいて寝込んでしまった時のこと。数週間寝込んだので、家の掃除ができず、床にゴミが目立つようになってきました。とある日曜日、仕事が休みで家にいたシェリーが気を利かせて掃除機をかけてくれました。普段私は平日にしか掃除機をかけないし、キリスト教の国では、日曜日を完全休息するために土曜日に一生懸命家事をすると聞いたことがあったので、大丈夫かな?と一瞬心配になりましたが、せっかくなので掃除機かけを続けてもらいました。

 

そしたら、ピンポーン!と呼び鈴がなりました。私は誰だろう?と思いましたが、掃除機をかけているシェリーには聞こえなかった様子で、掃除機をかけ続けていました。そうしたら、ピンポンピンポンピンポンピンポン!!!!!とけたたましく呼び鈴を鳴らされました。そして、鳴り止み、隣のドアがバタンッ!と閉まる音がしました。「今、呼び鈴なってたよ」とベットからシェリーに言うと、聞こえなかったとのこと。そして、また掃除機をかけ続けました。

 

すると、またピンポンピンポン!!!!!と呼び鈴がなり、「うるさすぎるのよー!!!ホニャララホニャララホニャララ!!怒怒怒」と大声で怒鳴って、扉をバタンと閉める音がしました。隣のマダムの声でした。

 

あー、やっちゃった。さすがにこの怒号とピンポンの嵐はシェリーにも聞こえたらしく、怯えて立ちすくんでしまいました。

 

翌日の月曜日、子供を学校に送り届けるために外出しようとドアを開けると、隣のマダムからの手紙が置かれていました。「日曜日は家事をしないでください!それと、ドアを静かにしめてちょうだい!」との走り書き(写真を撮っておけばよかった!)。

 

そこで思い出したのが、下の階のおじさんも、うちの隣のマダムに苦情の手紙を置いていったことでした。とりあえず、こういうときには、手紙を書いて置いておけば良いのだと思いつきました。どのような文面にしたらよいのかわからないので、フランス人の友人にマダムの走り書きを見せて事情を話し、手紙の文面を作成してもらいました。これをそのまま印刷し、サインをして封筒にいれました。封筒には、下の階のおじさんがしていたのと同じように「de la part de votre voisine」と書いて、隣のマダムの部屋の扉に挟んでおきました。

 

これがその手紙です

 

Chère Madame,

Nous sommes tout à fait désolés de vous avoir dérangée ce weekend.

Mon mari qui travaille pendant la semaine a eu la gentillesse
de bien vouloir faire le ménage (que j’effectue d’ordinaire en semaine).
Nous ferons tout notre possible pour ne plus vous déranger à l’avenir.

Nous serons également encore plus attentifs au bruit des portes en espérant
que cela s’améliore malgré la mauvaise insonorisation de l’immeuble.

Bien cordialement,

サイン

 

拝啓

先週末はご迷惑をおかけして全く申し訳ありませんでした。
平日働いている夫が、親切にも家事をしてくれました(平日は私がやっていますが)。
今後は、もうご迷惑をかけないように出来る限りの事をいたします。

同じく、扉を閉める時の騒音にもより気をつけます。この建物の防音レベルは低いですけれども、気をつけることによって騒音が改善することを期待しています。

敬具

サイン

 

その後はケロッと

 

その2、3週間後、エレベーターで自宅のある階まで戻ってドアが開くと、隣のマダムに遭遇しました。「エレベーター動いてる?」って聞かれて「はい、動いてますよ(今乗って上がってきたし)」と答えると、「どうも~」と言って自分の部屋へ入って行きました。

 

まとめ

 

とりあえず、このような場合はお手紙でやりとりすればOKなようです。面等向かって話すよりも、冷静になれるから合理的なのかもしれません。これまたフランス人の好きな合理性でしょうか。

 

フランス人の友人がいうには、「日曜日に掃除機かけたからってここまでしなくてもいいのに」とのこと。

 

話は飛びますが、社会主義時代のポーランドでは、日曜日を完全なる休日にするために、土曜日には家事や選択で大忙しの日を送り、日曜日に家事をすると注意されたそうです。当時のワルシャワで生活していた日本人のエッセイに書いてありました。ですから、ヨーロッパでは日曜日はバタバタしないものなのかな、ということは頭の片隅にありました。時代が変わって、今はどうなのでしょうか。

 

友人に作成してもらった手紙の文面は、かなり低姿勢で謝罪している雰囲気満載なところが腑に落ちませんでした。うちだって、猫の毛を我慢しているし、そもそもこの物件の防音レベルが低いのに、隣のマダムは他にも部屋があるだろうになぜか玄関の扉のすぐ裏にベットを置いて寝ているからうるさいんだよ(玄関が開いたときに見えちゃった)、など不満がありました。

 

しかしうちも子供がいるし、引っ越さない限りこれからも隣人であり続けるだろうし、隣人としてもアジア人一家が隣に住んでいて不気味がっているかもしれないし、まあ内容的には私ではなくて夫がやっちゃった、私は悪くないんですよ、的な内容になっているし、そもそもこの物件は防音レベルが低いですからね(ってことはお宅の音も聞こえてますよ!?と暗示)、っていう弁解も入っていることですし、無用に関係を悪くしないように低姿勢に出ることに納得いたしました。

 

もし、同じような怖い目にあった場合、上のお手紙を参考に。教養があり、ちゃんと読み書きの出来るフランス人に書いてもらったので、完璧なお手紙です。

▼前の物件のように、住人同士のコミュニケーションがよく取れているのであれば、こんなひどいことにはならないと思います。

フランスのアパート

フランスのアパートの話。前のアパートは親切な住人が多くてよかったなあ。

2017年10月31日

 

A bientôt!

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ABOUTこの記事をかいた人

渋柿

日日家庭の妻。フランスの公立小学校に通う子供の母であり夫は日本人。フランスに移住して5年。投資歴10年。音楽歴は30年以上。フランス語はアリアンスでC1クラスに入るレベル。国際結婚でも駐在奥様でもない独自の視点で、フランスから海外移住や学校生活など様々な話題を渋くお届けしています。