Bonjour à tous! 渋柿です。
前記事 【海外移住とうつ】その11 メンタル悪化 緊張感のある海外生活が続く中で環境の変化により坂道を転がるように別人のようになる からのつづきです。
引越しが終わって落ち着いたのも束の間、こどもが小学校に入学しました。
引越ししたばかりなので、友達がいません。私にもママ友がいません。不安いっぱいの中でのスタートでした。
うつ状態の引き金2 子どもの小学校入学に伴う不安感と素行の悪いクラスメートや上級生
小学校に上がると、子どもの勉強のことが気になり始めます。フランス語にはついていけるのか?日本語はどうやって維持していったらよいのか?など。
調べるといっても、ここはフランスですからインターネットで検索したり、日本から書籍を取り寄せるくらいのことしかできません。
当時は、毎日毎日、子どものいない間にいろいろと調べまくっていました。
小学一年生では毎日音読の宿題がでていましたので、宿題をチェックし、連絡帳にサインをし、早く寝かせて翌朝学校まで送っていく、という毎日でした。
日本から通信教育やドリルを取り寄せて子供に試していたのもこの頃です。
このように、日々試行錯誤をしている一方、子供も学校で問題を抱えました。
引越しに伴って友達がいなくなったことからくるストレスと、担任の先生が少し厳し目なこと(でもとても良い先生でした)で不安定になりました。
子供が一番ストレスを感じていたのは、自分のクラスに、まったく先生の言うことをきかない悪ガキが何人かいて、その子たちが悪さするたびにクラス全体で罰を受ける、ということでした。これには私も納得がいかなかったので、文章で抗議しました。その結果、罰の与え方がすこし変化しましたが。

その上、休み時間に校庭で遊んでいた時、上級生に押されて倒されてけがをする、ということがありました。
同学年の他のクラスにも、どうにも手が付けられない子供がいて、周囲の親たちを不安がらせました。複数クラス合同の外出の際の引率を手伝ったときにわかりました。クラスメートに言ってはいけない言葉(gros mots)をひっきりなりに浴びせてきて、手も出ます。他のお母さんも、「あの子はひどい、手が付けられない」と言っていました。
他には、移動式の生活を好む集団(といえばわかってもらえるかしら?)の子供も来ていました。体育の授業の引率で学校近くの体育館に行った時のことです。この子供は先生の言っていることが全くわからず、しかも、言っていることを分かろうともしないで自分のしたいように振る舞い、先生を苛立たせ、クラスメートをうんざりさせていました。
私は、この子供とパッと目が合ったときにドキッとしました。知的さのかけらもない表情をしていたのです。このような顔つきの人を見るのは初めてでした。
しかし、こういった学校内の細かい事情って実際に通い始めてみないとわからないです。あー、ハズレ引いた〜!って思いました。
このようなことが重なって、子供を公立学校に行かせること自体が嫌でたまらなくなりました。
このように、作りが安っぽくて、明るさしか取り柄のないアパートに住み、毎日不安要素満載の学校に子供を通わせるうちに、私のメンタルは坂道を転がるように悪化していったのでした。
つづく。
A bientôt!

