無い無い尽くしのフランスの小学校1 設備編

設備

Bonjour à tous! 渋柿です。

 

フランスの学校には、日本の学校にはあろういろいろなものがありません。

 

しかし、この状況に慣れると、無くても平気だし、むしろ無駄じゃないか?と思うようにすらなってきました。これもまた、フランスかぶれの症状でしょう。先日の卒業式の話に引き続き、フランスかぶれ丸出しでご紹介しましょう。

卒業式

フランスの幼稚園や小学校では卒業式はありません!慣れれば無くて平気です。

2017年2月20日

 

ないものいろいろ 設備編

プール→屋内市営プールで十分

小学校に限らず、幼稚園から毎年6回くらい水泳の授業があります。その際は市営の屋内プールに行きます。送り迎え専用のバスで行きます。3名くらいの親が毎回付き添い、着替えやプールサイドで用具を渡したり整理したりのお手伝いをします。付き添いの親は働いていない母親が中心なので、何度か顔を出すとお話しするようにもなります。先生とも話すチャンスです。

 

学校にプールがあるといっても屋外プールでは夏しか使いませんから、工事費はもちろん維持費がかかるし、使う前には大掃除が必要ですから、不経済だと思うようになりました。無くて十分。

 

体育館→そもそも全校集会や式典がないので全員が集まる場所として不要

体育をする場としては、講堂で行ったり、器具を使っての体操は市営の体育館へ行ったりするので不要です。

 

うちの子の小学校では、そんなに広くはない講堂ですが、市営の体育館の職員の指導でホッケーやクラケットの練習をしました。担任の先生の指導でダンスの練習という時期もあります。マット運動や平均台などの器具を使う体操の時には、市営の体育館へ行きました。

 

図書室→市営図書館で十分

年に数回、学校の授業で市営図書館を訪れます。本の読み聞かせや、市内の老人ホームのお年寄りと交流したりしています。

 

学校の先生によっては、先生が図書館から生徒の人数分本を借りてきて、1週間に1冊づつ回し読みさせることがあります(Livre voyage)。うちの子が1年生の時と2年生の時の数ヶ月の間、こういう試みがありました。

 

以前見学に行った私立小学校でも、同じことをしているという説明を受けたので、フランス的にはよくある試みなのかなと思います。

 

学校に図書館があれば、図書の管理や司書を雇い入れたりと、大きな出費になります。本を読む子は学校に図書館が無くても読みますから、無くても大丈夫。

 

保健室→保護者に連絡 でもベッドくらいあればよいのに

学校で子供が具合悪くなれば、保護者に連絡があります。しかし、熱が出た程度のことでは、保護者に連絡がいかないこともあります。夕方迎えに行って初めて「今日は熱が出てぐったりしていました」「今日は(大したことのない)怪我をしました」と聞かされることもあります。共働きの家庭が多いので、大した症状でないのにいちいち呼び出しされるのも大変だから、いちいち保護者に連絡しないのかなと思います。

 

基本的に、公立では学校の近くに住む子供しか通わないので、保護者に連絡を入れるという対応の仕方でなんとかやりくりできるのでしょう。親も職住接近が多いです。30分もあれば職場から駆けつけられるでしょう。

 

うちの子が幼稚園生の時、急に熱が出たと連絡を受けて迎えに行くと、教室の後ろで横になって待っていました。また、骨を折った時には、いきなり救急車を呼ばれて病院に運ばれました。

 

小学校に入ってからは、学校で熱が出た時は、親が迎えに行くまで秘書室で待機していました。

 

幼稚園のときに急に高熱を出して、教室の後ろで床に横になっているのを見た時には、ベッドくらいあればよいのに、と思いましたが、それと保健の先生の常駐する保健室があるのとは別です。設備を整えた保健室に保健の先生を常駐させれば人件費もかかります。ベットさえあれば良いですから、保健室は無くても大丈夫です。しかし、フランス的には、ベッドを置いておくこと自体予算がかかる行為なので、ベッドすらないのが実情だと思います。

 

ちなみに、以前見学した私立小学校にも、保健室はありませんでした。一方で、我が家の学区では、公立でも中学校になると保健室があります。通学距離が長くなり、生徒の数が数倍増するからかなと思います。

 

職員室→先生同士の緊密な意思疎通不要だから職員室不要

フランスの小学校では、同じ学年でも先生によって教科書や取り上げる題材が違います。先生の趣味が色濃く反映されます。つまり、隣のクラスと歩調を合わせる必要はないのです。ですから、先生同士で意思疎通を図りやすいようにという目的での職員室は不要です。先生の荷物は、自分の教室に置きます。

 

小まとめ

 

上に挙げた設備が無いおかげで、フランスの小学校はこじんまり感があります。無いのが常識、というよりも、設置と維持に関する予算が無いのが実情でしょう。しかし、学校は勉強するところですから、この程度で十分です。子供は十分楽しんで帰ってきますよ。

▼続きはこちら。フランスの学校には設備も勉強も無いものがいっぱい。

無い無い尽くしのフランスの小学校2 活動編

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無い無い尽くしのフランスの小学校3 勉強編

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▼フランスを語る上で、「合理的」というキーワード無しには語れませんよね。

海外移住

フランス移住は時間もお金もエネルギーも合理的に使うのが好きな人に向いている!何でも合理的に考えればフランス的になるよ。

2017年10月5日

A bientôt!

ABOUTこの記事をかいた人

渋柿

日日家庭の妻。フランスの公立小学校に通う子供の母であり夫は日本人。フランスに移住して5年。投資歴10年。音楽歴は30年以上。フランス語はアリアンスでC1クラスに入るレベル。国際結婚でも駐在奥様でもない独自の視点で、フランスから海外移住や学校生活など様々な話題を渋くお届けしています。