Bonjour à tous! 渋柿です。
日曜日にミラノから戻り、月曜日は「聖霊降臨祭の翌日の月曜日 Lundi de Pentecôte」ということで祝日でした。夏休み前に、連休の多いこと。
今週火曜日から金曜日まで、うちの子供のクラスはテスト週間でした。来週に入るといよいよ夏休みムードです。先生も夏休みモードに入ってくるので、授業が次第になくなり、しまいには「学校にゲーム(ボードゲームやカードゲーム)持ってきていいよ!」ということになり、学校が託児所状態になっていきます。

初日に「もう終わった!本を読んで待っていた」とのこと。
火曜日の夕方、学校に迎えに行ったその帰り道に「テストどうだった?」と子供に聞いてみると、「もう全部終わった!」とのこと。なーんだ、1日で終わるのか、と思ったら、
「でも、自分とミランヌ以外の子は明日もテストだよ。今日はテスト終わってから、隣の教室でミランヌと二人で本を読んでいた。ミランヌは恐竜の本が好きなんだよ!」とのこと。え?子供によってテストの分量が違うのか!?どういう意味?
よくあることなのですが、フランスの小学校に通ったことのない生粋の日本育ちである私は、学校生活についての娘による説明がわからないときがあります。たとえば、こんなこともありました。
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詳しく聞いてみると、
「テストは何教科かあって、皆同じ量。だけど自分のペースで進める。終わったら先生に提出して次のテストをもらう。終了時間は決まっていない。だから、早く終わる子と遅く終わる子がいる。明日(水曜)も明後日も(木曜)、たぶん金曜までずっとテストの日。休み時間以外はずっとテストの時間。午後は普通に授業があったり、学芸会の準備をすることもある。テストを全部終えたら、隣の部屋で、本でも読みながら静かに待っている。」
とのこと。で、
「明日は、家から読みたい本を持っていくんだ!何持って行こうかな〜!?」と。
翌日、ランドセルcartableに自分の本だけ入れて登校
というわけで、水曜は、結局ずーっと隣の部屋で本を読んで終了したそうです。そして、木曜も本を読んで終了。そして、最終日である金曜も、自分の本をもって登校しました。
結局、初日に全部のテストを終えたので、水曜日から金曜日は、学校に行って好きな本を読んでいただけ!ということです 笑。子供は、授業も、ただでさえ少ない宿題さえもないのでルンルンです。
まとめ 出た!こんなところにも、フランスの合理主義!
日本の学校だと、終了の合図があるまでじっとしていますよね。早く終わってもボーっと待っていなくてはならないし、ゆっくりやりたい子は焦ってやらないといけない。どちらにとってもストレスになります。ゆっくりやりたい子が焦って問題を解いても、本来の実力が出せないのでは?
しかし、うちの子供のクラスの方式だと、ゆっくりやりたい子のペースも守れるし、早い子は読書でもして有意義に時間をつぶしておくことができるので、合理的です。双方にメリットがある。
しかも、その時間幅は1日から4日間。そのくらい、子供の個性は様々で、それを考慮にいれているいうことです。大学入試や中間期末試験でもなく、小学生なんだから、それで良いのでは?
日本だったら、「他の子がテストを頑張っているのに、早く終わったからといって読書して待っているだなんてずるい!!みんな一緒に終わるべき!遅い子が悲しい思いをする!」なんて声が聞こえてきそうです。あー、鬱陶しい同調圧力 笑。こんな考えでは、もう日本で親業はできそうにありません。
▼フランスを語る上で「合理的」というキーワードは外せませんね。

A bientôt!