フランスは大学まで受験がないから日本のような熾烈な受験競争はないが、小競り合いは常にある

学校

 

Bonjour à tous! 渋柿です。

 

渋柿さんって、フランス生活やフランスの公立学校や先生を良評価していて、ちょっとオメデタイんじゃないこの人!?フランスのどこがいいのよ?って思っているフランスで生活する日本人移民の方。いるかもしれません。

 

一方で、これからフランスに移住する方は、フランスってそんなにいいの?って思っちゃうかもしれません。日本の受験システムに辟易して海外の移住先を探している人は、受験のないフランスっていいかもって思っちゃうかもしれません。

 

フランス生活、大変ですよ 笑。適当だし、手続き遅いし、行政で意地悪されるし、ストライキ多いし、学校にはいろんな子供が集まってくるし、話にならないフランス人や移民もいますし。移民が何言っているんだ!って思うかもしれませんけど、多くの人が、色々なことに辟易していますよ 笑。全体的に見れば、日本に比べればフランスのほうが人間的かなと思いますけどね。

 

それはさておき、日本でもどこでも、自分の子供には、まともな親を持つ子供と友達になって欲しいですよね。そして、食いっぱぐれないようになって欲しいですよね。

 

だから、フランスには受験がないとはいえ、いかに子供をより良い環境に置いて勉強に向けさせるか、っていう点で、常に小競り合いがありますよ。日頃、半目しか開けていなくて半分眠っているように生活している日日家庭っだって(笑)、5年もすればそんなこと透けて見えてきます。日本の、長時間に及び多額のお金がかかる受験に比べれば、小競り合い、という言葉がぴったりなほどの競争なのですがね。

 

普通の公立以外にどんな選択肢があるのかな

 

一見すると、小学校は競争心を表さずにほぼ全員公立学校に進みます。タダだし近いしね。でも、中学高校ぐらいになれば公立の中でもできるだけ良いと言われる学校やクラスに自分の子供を行かせたいと考えているようです。

 

例えば、中学だったら特別芸能コースとかバイリンガルクラスとか(昨年あたりに廃止になったらしいですが)、公立インター校とか。高校だったらプレパに進学する生徒の多い高校の学区に引っ越すとかデロガシオンするとか。もしくは、最初っから公立なんて眼中になくて、私立に行かせるとか。

 

中学のバイリンガルクラス(英語とドイツ語を同時に学び始めるから比較的高い学力が要求される)は、もともと、教師の家庭の子など教育熱心な家庭の親が子供を送り込んでくるので、学力の高い生徒が集まる傾向があったそうです。

 

つまり、親の思惑としては、自分の子供は勉強しなくても雰囲気でどうにかなるスペイン語やイタリア語ではなく、きちんとドイツ語を勉強して、比較的学力の高い生徒が集まるクラスで学力の高めの友達を見つけてもらいたい、きっとそういう子の親は比較的まともだろうし、自分の子供も環境の影響で勉強に対して良い態度をとるだろうという訳。だけど、公立なのだから差がついてはいけないということで廃止になったそう。残念!この選択肢はなくなりました。2017年新学期にまた復活するそうです

 

特別芸能クラス(音楽とかダンス、お芝居、スポーツなど)に子供を入れたい親は、早いうちから子供を習い事に通わせ、そのクラスに選抜されるのを虎視眈々と狙います。幼稚園の年長から小学1年生の頃なんて、コンセルヴァトワール受ける!?どうする?なんていう話題がのぼります。早いうちから子供に音楽教育を受けさせるためにコンセルヴァトワールに行かせたい親が多いのです。

コンセルヴァトワール

コンセルヴァトワールconservatoireって何するところ?音楽・舞踊・演劇を習う学校だよ

2017年10月2日

 

きっと、その特別芸能クラスに集まる生徒は、芸能を続ける自律心があり、その親はそれを方向付けたのだから教育に関心があり、きっと話の通じない親ではないだろう。自分の子供が芸能を続けることを期待するのもそうだが、そういう生徒が集まる環境で子供を過ごさせたい。

 

公立インター校は、フランス語と外国語で勉強するので、勉強がハードらしいです。よって、そういう授業についていける生徒が選ばれます。そういう環境に子供を通わせたいと考える親は、日本語など親(もしくは片親)の母国語が選択肢に無ければ、小学校のうちから英語など何かしらの外国語(普通は英語)を子供に仕込んで、中学でインター校に入るテストを受けさせようとします。でもこれは無理があるとおもうなあ。だって、英語クラスは希望者が非常に多くて、両親が英国人の子供でも落ちるって聞きました。

 

私立については、一部の、最初っから公立を避ける親は子供が幼稚園のうちから予約をとって、入学させます。幼稚園から高校までありますが、日本のように入試があるわけではありません。お金も日本に比べれば安いものです。だから、私立とはいえ、いろんな子が来ます。私立に子供を通わせている人の話を聞くと、親もそれなりに色々ですが、公立よりはマシなのは確かです。

 

国全体が公立メインなので、私立の数はとても少ないです。公立に比べると、私立は先生と生徒の距離が近くて家庭的、極端に難しい子供が入ってこない、宿題が公立よりは少し多い、といった声を聞きます。

 

兎にも角にも、素行の悪い仲間と関わら無いようにする、話の通じない親と関わりたくない、先生のストライキの心配をしたく無い、等々余計な心配をしたく無い人にとっては、子供を私立に通わせるというのは一番簡単な安全策かもしれません。成績はそこそこでも基本は書類を出すだけなので、準備もそれほど必要ありませんから。

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結局、人間の性質はどこでも一緒かもね

 

フランス人の親って、色々と心配をして策を練るのだけど、結局考えるだけで実行に移さないひとが多いように思います。つまり、子供のことを心配するけど結局、小学校は普通に公立に行かせる(あ、これは我が家もそうだった!)。勉強してもらいたいと思っても、子供を尊重して無理にさせることはしない。いや、一見、子供を尊重してというと物分かりの良い親のように思えるけれど、実際は面倒臭い!だけなのかもしれない。

 

でも、クラスで誰が成績がいいのか?なんていうことは、把握していて気にしている。先生に注文をつける親の数も、昔よりは増えてきたらしい。一方で、心配心をむき出しにして、徹底的に公立を回避し、子供に勉強させようとする親もたまにいます。「公立の子は〜、あの公立はああだこうだ、」って言ってます。

 

子供が大きくなってきて、いよいよ勉強させようと思う頃、スペイン語クラスに流れてくる勉強熱心でない生徒と関わらないようにとせめてドイツ語クラスに入れさせようと画策する。このように中学で第二外国語の選択には、親の意見が反映されるらしいです。

 

実際に、近所の中学では親への説明会があります。うちの子供の友達(中学生のお姉さんがいる)のお母さんが「今日は中学で第二外国語の選択に関する保護者説明会があるから行ってくるわ。重要だからね!」と言っていました。また、別の中学では、保護者向けの入学説明会の際に、ドイツ語を選択するには?ドイツ語の授業は何時間か?といった、ドイツ語選択に関する質問で大盛り上がりだったそうです。

 

一方で、できる子は放っておいても、いつの頃からか頭角を現し、プレパに進学したり、最終的にはグランゼコールに合格したりするそうです。シェリーの同僚のポリテクニシャンもずーっと公立育ち。マクロン氏もそういう感じでしょう。

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2017年5月25日

 

日本でも、ずーっと公立育ちで地方の公立高校から東大や京大に入る生徒がいます。そんな感じでしょうか。

 

結局、フランスでも日本でも親は子供の心配ばかり。そして、できる子はできる。人間の性質はどこでも変わらないのでしょう。

 

まとめ 類は友を呼ぶんだし、心配しても仕方ないのかも

 

結局、移民なりの戦略を持ちながら毎日なるべく不愉快な思いをせずに穏やかに暮らすことを目指す。そういった生活の中で、子供は、自分の興味のあること、情熱をもって続けられそうなものを探す。子供は自分の内なる心に耳を傾け、自分の方向性を見出していく方向にエネルギーを使うようにする。必要であれば、親がそのお手伝いをする。勉強は子供の興味関心に応じて子供の力でやるようにする。塾がなくても、学校に期待しなくても、先生がストライキで休講にしても、高校くらいまでの勉強なら家で本読めばできるものでしょう。本当に余裕のある子なら、公立学校の環境の悪いクラスの中でも飄々と過ごして、先生に見出されるか、自分で自覚して進学路線をとるのでしょう。勉強に向いてなさそうなら、尚更、何に適性があるのか早いうちから慎重に探っていくのが良いのでしょう。

 

うちの子供は、公立小学校に放り込んでいます。最初からこういう風に思っていたわけではありません。「フランスでは普通は公立に行く」と聞いたから、そうなのか、と思ってその通りにしただけです。

 

公立にはいろんな子供がいますが、子供が友達になる子は、どういうわけか我が家と同じ職種、業界、同分野だったりします。シェリーの同僚も、お子さんがどういうわけだか似たような仕事をしている親の子供と友達になってくる、と本当に不思議がっています。放っておいても、子供自身のセンサーが働くのでしょうか。類は友を呼ぶって本当なのですね。

 

だから、日本みたいにお金かけて受験戦争に参戦させなくても、フランスのように心配心から小競り合いさせても、結局子供は子供なりに育っていくのだから、心配はほどほどにしておくのがいいのでしょうね。日本の受験システムに疑問を感じて海外に移住したところで、移住先でもこんな小競り合いがあったりするということです。家庭学習の習慣さえきちんとつけておいて、子供がご機嫌で帰って来れば学校はそれでOK。だから、学校には過度に期待しないほううが賢明。

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でも一方で、移民としての戦略も必要。心配心に漬け込んでくるトラップに引っかからないようにしなきゃ。そのトラップに日本で引っかかると、とっても高くつくのです。

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子育てって悩みが多いなあ。でも、子供の力を信じれば本当はシンプルなのかもしれませんね。うちも中学どうしよう!?

 

A bientôt!

ABOUTこの記事をかいた人

渋柿

日日家庭の妻。フランスの公立小学校に通う子供の母であり夫は日本人。フランスに移住して5年。投資歴10年。音楽歴は30年以上。フランス語はアリアンスでC1クラスに入るレベル。国際結婚でも駐在奥様でもない独自の視点で、フランスから海外移住や学校生活など様々な話題を渋くお届けしています。