帰国子女枠受験のための海外移住 結局こちらの道も混んでいそう??

Bonjour à tous! 渋柿です。

激化している受験を乗り切るもう一つの手段として帰国子女枠受験というのがあります。

近年では、国内にいながら塾に通ってガチンコで激しい競争を勝ち抜く受験するのではなく、もうちょっと楽に?外国語を身につけながら?数年海外に滞在して帰国子女枠で受験する道もあるそうです。

言い換えれば、抜け道的な。

確かに、このような目的で海外移住する方もいるでしょう。

でも、そっちの道も混んでいるように思います。

特に、非英語圏からの帰国は、、、どうなんでしょうね。

帰国子女枠受験の受験フェアに行ってみた!

今年の夏、日本に滞在中に、とある民間団体がやっている帰国子女向けの全国中学・高校帰国子女枠の受験相談会というのに興味本位で行ってみました。

汐留の大きな会議場を2フロアくらい借りての大規模なものでした。

到着すると、受付で資料を配られ、会議場に案内されます。そこで、帰国子女枠で受験して日本の中高に通う生徒の話を聞くことができます。

どこからの帰国か、何年滞在していたのか、現在の在籍校、どの時期に帰国して受験態勢に入ったのか、どんな講座を利用したのか、など、その民間団体の担当者の司会進行でテキパキと進んで行きます。

それが終わると、この会を主催している民間団体が帰国子女向けに提供している講座案内(つまり営業)。

私は講座案内には興味ないので、帰国生の話が終わると、別のフロアで開催されている各学校の個別ブースに足を運びました。

そこでは、北は北海道、南は九州までの帰国子女を募集している中学高校が所狭しとブースをだしていて、その一角では、学校案内を配り、ビデオをみながら校長先生や教頭先生、入試担当の先生などが熱心に学校説明会をするコーナーもありました。

各校も、少子化が進む昨今、生徒が欲しいので必死です。

何が驚いたって、帰国子女といわれる人の多さ!

当日は台風が接近していて大雨でした。JRが運休してしまうかも、というほどの警戒っぷりでした。

にも関わらず、たくさんの人が押し寄せていました。午前中は中学受験の部、午後は高校受験の部と分かれていて、私は午前中に行きました。受験生くらいのお子さんを伴って家族で来ているひとも相当数いました。

会場は熱気ムンムン!

日本で生活していた時には身の回りに帰国子女なんてほとんどいなかったので、

「日本に帰国子女ってこんなにいるんだー!!」

って単純にびっくりしました。

中には、海外で同じ学校に通っている家族同士が会場でばったり出くわして、「あら〜!!」って言いながら親子共々大盛り上がりしている光景も見かけました。

在外日本人学校や日本人のおおいインターなどに通っていると、こういう状況になるのですね。新たな発見でした。

各学校のブースを見て回る

私が学生だった頃から有名だったいくつかの私立校に多くのひとが集まっていました。

さらに、近年メディアに露出して人気を集めているという都内の私立校のブースには人だかりができていました。

人気のある、なし、が手に取るようにわかります。

結局は英語を喋れる生徒がほしい!

当然予想していたことですが、数校の学校説明会を聞いてみても、最初の大会議室で聞いた帰国子女枠で中受した生徒の話でも、要は英語を喋れる帰国子女のことしか考えておらず、それ以外の言語の話題は皆無です。

中学受験の帰国子女枠の外国語受験では99パーセント、英語一択です。

学校にもよりますが、多くの学校では非英語圏からの帰国子女は、日本語作文などで代用します。

ほんの数校だけ、英語以外の外国語で受験できる学校もあります。

フランス語なんですけど、、、と言ってみたら

せっかく来たので、少し興味をもった学校のブースで先生とお話ししてみました。その学校は英語受験しかありませんが、日本語作文のオプションがあって非英語圏からの帰国子女も受け入れています。

「フランスでフランス語なんですけど、、、」と切り出したら先生の顔が急に曇って、

「あ〜、フランスは〜、ほとんどいないですね〜」だそうで 笑。

ほとんどいない、つまり、ゼロなんでしょうね。1人でもいれば、「ああ、1人いますよ!」ってなると思います。

まあ、わかっていたことではありましたが、先生、顔曇らせなくてもよいではないですか 笑。

まとめ 帰国子女枠も競争激しそう

ただただ、「帰国子女」がたくさんいる、ということに驚きました。そして、民間団体(つまり、塾)が帰国子女枠受験市場を牛耳っている現状にも驚きました。

結局、海外に出ても日本の学校をより有利に受験しようと思ったら、塾のお世話にならなきゃいけないのかー、って思いました。だって、ライバルが塾で対策してくるのですもの。

学校にもよりますが、「帰国子女」として認定されるためには、在外1年で日本人学校でもオッケー!だそうです。

(学校により違いがあるので、興味のある方は個別に学校案内などでご確認ください)

結構ハードル低いですよね。

だったら、日本にいながら一生懸命塾に通って受験勉強してガチンコで受験するのではなくて、数年間どこか海外に行った実績を作って帰国子女枠で楽に受験しようっ!って思う人が出てくるのもうなずけます。

でも、結局こちらの道も競争が激しそう。

この受験フェアに行って話を聞いて感じたのは、帰国子女枠ではどの学校も英語を喋れる生徒が欲しいということ。そしてその対象は英語圏だけではなくてやアジア諸国のインターナショナル帰りの子。この中には英語の上手な子が山ほどいるでしょう。

在外の日本人学校に行っていた子は、日本式の勉強を続けていて海外在住中も日本語力のみならず学力や進度を落とさずに、帰国子女枠の日本語での受験体制に入っているかもしれません。

つまり、抜け道を行ったつもりが、抜け道になっていないかもしれません。

塾が帰国子女枠を牛耳っていて各種受験対策講座を提供しているから利用しないと不安かもしれないし、人気校は先生とお話しするだけでも長蛇の列だったということは希望者が多いだろうということだし。

非英語圏で身につけた非英語なんて、英語一辺倒の日本の教育に再度組み込まれたら維持する時間も手段もなくてすぐに忘れてしまいますよ。そもそも、英語よりも複雑なヨーロッパ語が1〜2年の滞在ではほとんど身につかないと思いますが。

どこの学校でも入れれば良いと思えばいいのかもしれません。

 

A bientôt!

ABOUTこの記事をかいた人

渋柿

日日家庭の妻。フランスの公立小学校に通う子供の母であり夫は日本人。フランスに移住して5年。投資歴10年。音楽歴は30年以上。フランス語はアリアンスでC1クラスに入るレベル。国際結婚でも駐在奥様でもない独自の視点で、フランスから海外移住や学校生活など様々な話題を渋くお届けしています。