Bonjour à tous! 渋柿です。
風邪やインフルエンザが流行っています。フランスではどのように予防するのでしょうか。
鼻を洗うフランス人 se laver le nez
フランスに来て間もない頃、子供が風邪を引いたんです。その時、フランス人のご近所さんに、
「鼻洗ってる?」
って聞かれました。「は?鼻洗ってる?って聞かれたよね???」
勇気を出して聞いてみました。「鼻を洗うのですか?」
「そうよ、鼻を洗うのよ。この子も洗ってるわよ」って自分の子供を指して言いました。
「鼻を洗う」って初めて聞いたので、驚きました。それからしばらくして、在仏の長い日本人も、「子供の鼻が詰まったから、鼻を洗った。」と言っているではありませんか。
「鼻を洗う、って何で洗うんですか???」と聞いてみました。薬局で売っているEau de merという海水みたいな食塩水で洗うそうです。買ってみようと思いつつ、数ヶ月すぎました。
ある日、うちの子が風邪ぎみで咳がでるので、薬局に薬を買いに行きました。薬剤師さんに、「鼻を洗ってますか?」って聞かれました。
「出た!!また鼻を洗うだよ!!!」あーびっくりした。
ノン!と即答。ついつい日本の習慣を引きずっていて、まだ鼻を洗ったことがなかったのです。というよりも、「鼻を洗う」という表現自体がしっくりきませんでした。
薬剤師さんに出されたのは、痰の排出を促す薬と、スプレータイプのeau de mer(下の写真の右側。他にもいろいろなパッケージあり)。これ以降、うちにはスプレータイプのeau de merが常備されることになりました。
子供は少し嫌がりますが、鼻水がゾロン!と出て、鼻が綺麗になった感じがします。鼻と喉は繋がっていますから、鼻の中のバクテリアが少なくなれば、風邪を引く確率も下がるということで、簡単だし合理的ですね。
私も使ってみました
ノズルを鼻の穴に突っ込んで、シューっとすると、結構気持ちよいですよ。冬の乾燥した時期は、風邪対策にもなるし、乾燥してがびがびになった鼻の穴が綺麗になって気分爽快です。乾燥している時期の寝起きは特に重宝します。毎朝、シューっとして、ズーンと鼻をかむと、毎日同じ大きさのものがポーン!と出てきます。
うがいをする日本人 フランスにもイソジンみたいなのがあるよ
フランスにも一応、うがい薬がありますよ(上の写真の左)。BETADINEといって、薬局で売っています。イソジンと同じ色、同じ使い方ですが、味が少しだけ甘め。しかし、フランスではあまりメジャーではないようです。取り扱っていない薬局もありますし、奥の方の棚から出してくる薬局もあります。薬剤師さんにも、「あー、うがいのやつ?」って聞き返されたことがあります。決して、陳列棚に並んでいるような、誰でも知っているような薬品ではないです。ということは、フランス人は鼻を洗うけれど、うがいの習慣はないのだと思います。
ちなみに、うがいに関するフランス語って、すごい音ですよ。
うがい、うがい薬 gargarism ギャーギャリズム
うがいする se gargariser ス ギャーギャリゼ
※ 薬局では un bain de bouche でも通じます
日本では子供の頃から、「外から帰ったら手洗いうがい!」と耳にタコができるほど聞かされているし、実践させられて育ってきました。うがい薬が効くとか効かないとかいう人がいて、どっちなのかわかりませんけれど、うがいをしないと風邪をひくのではないか、と恐怖心すら起こります。フランスでBETADINEを見つけた時は、安心しました。
まとめ
フランス人は手を洗わない人が多いといいますが、うちは日日家庭ですから、子供には、帰宅後の手洗いも習慣づけています。「学校で、他の子が手を洗っていなくても、何かを食べる前には必ず手を洗いなさい。」と言ってあります。
鼻洗いは、やってみると本当に爽快ですよ。えー!鼻洗うの?と思った方は、一度お試しください。
手洗い+鼻洗い+うがい(喉洗い!)のトリプルパンチで、冬場を乗り切りましょう。

▼お昼休みに子供が一時帰宅した時にも、必ず手洗いうがいをさせましょう!

A bientôt!