Bonjour à tous! 渋柿です。
海外移住を目指している方は、日々情報収集に励んでいることと思います。今時、検索すれば移住者の日記風ブログや移住斡旋業者などが発信している移住関連情報が山ほど出て来ます。特に、先進国や東南アジアの一部の移住情報は多いです。
しかし、先進国の中でもフランスへの移住情報って少なくないですか?国際結婚でフランスに移住された方や駐在奥様の日記風ブログはたくさんありますけれども、日本からの移住にはあまり参考になりません。ファッションやグルメ、文化、地理的にも良いモノをお持ちのフランスです。興味を持っている人は多いはずです。それなのに、移住情報が少ない。それは、ハードルが高いから実践する人が少ないのが一因でしょう。
日本人にとってフランスへの移住が困難な理由
私が考える理由は二つ。一つ目には、フランス語習得の壁が高いからです。
フランスでは、他のヨーロッパ諸国のように、現地語と英語が両方通じたり、現地語の標識に英語が表記されているといった、外国人フレンドリーな施策はなされていません。観光客向けの施設では、英語が通じます。しかし、普段の生活は全てフランス語で進行していきます。
フランス語のできない日本人の場合、今さらフランス語を身につける意欲のない日本人は、ほぼこの点で振り落とされます。
▼今更フランス語なんて面倒!大変!でも、やり方次第ですよ。


二つ目の理由は、そもそも移民を歓迎していないからです。表向きにはbienvenueですよ。人口増は国力に直結しますから。しかし、国家としても無制限に受け入れるわけにいかないし、何よりも市民感情的には移民してもらいたくない。それは、フランスの移民行政による、移民向けの数々の嫌がらせから伺い知ることができます。
では、移民を制限したり、移民してもらいたくないと思われるのはなぜでしょうか?一つには、国家財政が逼迫し、失業率が高いにもかかわらず移民希望者が多いからです。
ではなぜ、それでもフランスに移民したがるのか?それは、気候風土文化に恵まれ、重厚な社会保障の恩恵にあずかることができるからです。うまくすれば、働かなくても食べていけるからです。特に北アフリカ出身者にとっては、祖国と地理的に近いということもあります。教育費もかかりません。保育園から大学まで無料です。日常の様々な場面で、文化に触れることができます。フランス語ができればヨーロッパでは一目置かれます。フランス語は国際的な利用価値も高いです。そんな素晴らしい側面を持つフランスへ何としても移住したい!と思う人がたくさんいるのは当然です。
特に、お子さんに音楽をさせたい方にはとても良いのではないかなと思います。

ヨーロッパの地図を見てみましょう。ヨーロッパで気候においても文化圏においても特等席を陣取っている、結構広い六角形の国、これがフランスです。ざっくり言えば、スペインほど乾燥が厳しかったり暑すぎたりということもなく、ドイツほど北部で寒くもなく、イタリアほど経済がダメでもなく。ヨーロッパの中心地で気候風土にも恵まれているのがフランス様です。
実際に晴れて移住し、同化した暁には、結構素晴らしい世界が広がっていますよ。ああ、こういうのもいいな、こういうのもアリだわね、そんな風に思います。ただ好き嫌いはあるでしょうけどね。アフリカからの移民であれば、すぐに先進国の生活水準や衛生状態の高さに快適さを感じるでしょう。衛生面に関しては、日本からすると、おやっ!?と思うことは多々有りますが。
ではなぜ、素晴らしいものを広く紹介しないのか?理由は簡単です。知られたくないからです。誰でも、お得な情報というのは、知られてしまったらお得ではなくなってしまいます。誰だって自分が得をするためには、隠しておくでしょう?フランスへの移住は結構いいよ!という情報が知れ渡ったら、フランスへの移住者が増えて、自分の既得権益を侵されます。だから、いちいち言いません。
逆に、移民ウェルカム!の国や地域はなぜ、ウェルカム!なのでしょうか。それは、人気がないからどんどん来てね!ってことです。では、なぜ人気がないのでしょうか?それは、その土地や風土が厳しかったり、人気の出ない何らかの事情があるからです。
それでもフランス移住を目指すなら
では、どうやったら日本にいる日本人がフランス移住という可能性を持つことができるのでしょうか。それは、今までの話から、フランス語を身につけることと、フランス様に気に入ってもらう状況になる、ということが導き出せます。フランス様に気に入ってもらえる、つまり滞在を許可してもらえる属性になるということです。もっと言えば、フランス様の負担にならない人物。さらに言えばフランス様に利益を落とす人物です。こういう移民を歓迎しないわけがないでしょう?
晴れて、フランス様に気に入っていただけてフランスの移民になったら、各種無料の施策ばかりに目がくらみ、社会保障をむしゃぶりつきに来た嫌われ移民たちとは一線を画して、フランスのために、移民として有形無形の貢献をし、誇りを持ってたっぷりお金を落としましょう。このことは、フランスに限らず、移住国がどこであれ同じことです。

A bientôt!