本当にその現地語でOK!?非英語圏への移住の失敗を防ぐのに大切なこと

現地語習得

 

Bonjour à tous! 渋柿です。

会社からの業務命令で海外に引っ越しすることになった、というのではなく、自ら居住地を選んだ場合の海外移住、しかも英語圏ではない場合、現地語の習得に価値が見出せなくなると移住生活は先細りすると思います。

その現地語に価値を感じられますか?

我が家が曲がりなりにも海外でどうにかやっていけている要因の一つに、フランスだから、つまりフランス語だから、というのがあります。

まず、フランスに限らず、ヨーロッパの非英語圏では一応英語が通じるとはいえ、ローカルに入り込むにはどうしても現地語が必要になります。

例えば、地元の人と仲良くなるとかビジネスをするというのもそうですが、子供がいてローカルの学校に通わせるとなると当然コミュニケーションは現地語です。

子供の学校内での使用言語が現地語となるだけではなく、親同士や先生とのコミュニケーションも現地語が基本となります。

また、当然ながら学校をはじめとする行政関係の書類も現地語です。

まずこの壁を乗り越えないと、なかなか市民生活を普通レベルに持っていくのは難しいです。まして、子供が学校の勉強についていくのも困難です。進学にだって影響するのは当然です。

子供の学業問題って、子連れで海外生活する家族の最大の難所でもあります。

そんなとき、その現地語に対してモチベーションを保てなくなったらどうでしょうか。

言い換えれば、膨大な時間と、時にはお金も費やしてまで習得するような価値が認められなかったらどうでしょうか。

つまり、ぶっちゃけて言うと、その現地語が客観的に見て利用価値が低い場合、モチベーションを保てますか?子供の第二言語がその現地語になるということに納得できますか?これから生きていかなきゃいけないのにその現地語をやっている余裕ありますか?ということです。

この点に疑問があれば、現地語やりたくないから別の国に行きたい!ってなると思います。

余程その国が好きで好きでたまらなくて、国と一緒に滅びてもいい!っていうくらいの愛があったら別ですよ。

フランス語でよかったと思う点

昔から言われているし、いろんなところにも書いてあることしか繰り返せませんが、フランス語ってフランス本土だけではなくて、西欧で通じやすいし、海外領土はもちろんアフリカでも通用するので話者数が多く、利用価値が高いといわれています。

戦勝国でもあるので、国連の公用語の一つにもなっています。この点については、実生活ではなんの実感もありませんが、子供の教育を考える時に一つのモチベーションにはなります。

高校卒業資格のバカロレアだってナポレオンの時代から脈々と続いているもので、他国にも証明力があるものだから、子供をその取得を目指した教育に乗らせるということは親として納得感があります。

英語は中学校から本格的に習い始めますから焦らなくても大丈夫ですし。

そのほか、明治大正昭和初期の頃の文化人はこぞってフランスに行きたがりましたし、軍人もフランスまで騎馬隊の技術を学びに行ったし、志賀直哉なんて「フランス語を日本の公用語にしよう!」とか言い出していたそうです。萩原朔太郎だって、フランスへ行きたしと思へどもフランスはとおし、って言っています。今更そんなことはどうでもいいですけどね、そういうこともありました。

それに、フランス語ってなんか可愛い感じがするじゃないですか。東京でもフランス語のおしゃれな店がよくあります。そして、フランス語ができると、できる人の多い英語よりもちょっと教養があるように思えませんか。

フランス語がわかると、ファッションやガストロノミーなどの用語にも通じるし、なんかおしゃれな感じがしませんか。日本で蔓延している間違ったフランス語に目ざとく気づいてしまったとき、なんだか自分に教養があるような気がして気分良くなっちゃったりします。。。

と、俗っぽい評価基準も含めて、総合的に、自分では英語以外の外国語の中でもフランス語に敢えて時間とお金を注入するモチベーションの裏付けとなっています。そして、子供の第二言語がフランス語で良い、いや、フランス語でよかった!とも思えます。

まとめ

何語か?っていうのは、日本を離れる!という大本命に比べれば瑣末なことのように思えるけど、意外とつまづきやすくて、それが決定打となりそうなことです。

わざわざ英語以外の言語から選ぶのであれば尚更、データ上優位な点から少々打算的、低俗的なことまで含めて、その現地語に時間やお金を費やすことができるか?子供がいれば、子供の言語はそれでいいのか?について考慮するとよいと思います。

誰がどこの国を選ぶのか私には関係ありませんし、価値基準は人それぞれと思います。英語圏でなければ、そして業務命令でなくて自分で行き先を決めるのであれば、自分なりに価値を認められる言語の国を選ぶのが早めの失敗を防ぐ対策になり得ます。

日本から近い、物価が安い、滞在許可を取りやすい、学費が安い、子ども手当がもらえて教育費を安く上げられる、などなどそんなことばっかりに気を取られていると、移住初期に誰でもぶち当たる現地語の壁にぶつかった時辛くなりますよ。

お金持はいくらでもあるからいつも通訳についてもらっちゃおう!と考えているなら別ですけどね。

移住先は、よーく考えてお選びになることをお勧めします。

A bientôt!

▼外国語を習得するには子供でも時間がかかりますからね。特に、ヨーロッパ語は英語に比べると難しいです。最初は時間がなかなか過ぎないものですからそんな時、その言語に価値が見出せないと辛いと思います。

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2016年11月23日

ABOUTこの記事をかいた人

渋柿

日日家庭の妻。フランスの公立小学校に通う子供の母であり夫は日本人。フランスに移住して5年。投資歴10年。音楽歴は30年以上。フランス語はアリアンスでC1クラスに入るレベル。国際結婚でも駐在奥様でもない独自の視点で、フランスから海外移住や学校生活など様々な話題を渋くお届けしています。