フランスの子供は名著『アンネの日記』を何歳ごろに読むのですか?

Bonjour à tous! 渋柿です。

第二次世界大戦中の、ドイツ占領下におけるアムステルダム(オランダ)において、が舞台になっている『アンネの日記』。8人がユダヤ人狩りから逃れるために隠れ家に住んでいた様子が描かれています。ナチスのユダヤ人迫害の悲劇の舞台です。

この日記の概要は子供の時知り、おそれおののきました。にわかには信じ難かったです。人間が人間にする行為なのか、と、混乱しました。

実際に私が『アンネの日記』を読んだのは、中学2年生か3年生の時でした。英語の教科書に一部が載っていましたから。フランス語版は、フランス語学習者にも適していると思います。

目次

フランスでは小学生が読む

アンネの日記 フランス語版

フランスの公立校に通ううちの子供は、フランス語の授業で、この『アンネの日記』を小学5年生の時に読みました。

当然、歴史的背景も知った上で読んでいます。フランスの子供たちは、小学2年生くらいから戦争のことを学びます(先生にもよりますが)。

5年生くらいになると、(ココではざっくりとしか書きませんが)ヒトラーは最初はいい人として売り出して、人気を集めて、その後ユダヤ人を迫害するようになった、最終的には戦争に負けた、ということまでよく知っています。

実際、フランス語訳を見てみると、文字ばかりぎっしりです。5年生ともなると、このような本も読めるようになるものです。

うちの子供が言うには、アンネは美人だったから、学校ではモテモテだったそうです。

実際にアムステルダムのアンネの家を訪ねてみると「意外と広い」

フランスに海外移住するよりも前のころです。アムステルダムに行った際にアンネの家を訪ねてみました。当時は予約が必要ありませんでしたが、現在は完全予約制になっているようです。

私は日本語の『隠れ家』という言葉の印象で、8人が肩を寄せ合って生活している、狭い狭い、そして光の入らない暗い家(日本の狭くて暗い長屋のようなイメージ)を持っていました。

しかし、実際は想像よりは広かったです。細長い作りで、何階かに別れていました。最初の感想は、「意外と広い」でした。隠れ家といっても、日本の都市部の兎小屋よりはずっと広いし、一見したところ、日本の古い家よりは快適そうな作りになっていました。

フランス暮らし10年近くなった身で考えると、アンネの『隠れ家』は、「ヨーロッパの都市部でいうところの8人が生活するには狭い家」というふうに認識できます。

本当にここで想像を超えるような悲劇が生まれていたのか、と私は混乱しました。陰鬱な気分で、アンネの家を後にしました。今でも思い出すたびに、陰鬱な気分になってしまいます。

まとめ やっぱりフランスは子供に容赦なし!

大人でさえ重過ぎてどう受け止めて良いのか難しい問題を提起している、この作品。フランスでは、10歳の子供に読ませるところが、子供にも人間のありのままを見せる、という点において、やっぱりフランスは容赦ないなぁと思いました。うちの子供が幼稚園年長の時、模写の課題がゴッホの「カラスのいる麦畑」でしたから。

あわせて読みたい
フランスの幼稚園年長の美術では、ゴッホ Gogh「カラスのいる麦畑」を題材に
フランスの幼稚園年長の美術では、ゴッホ Gogh「カラスのいる麦畑」を題材にBonjour à tous! 渋柿です。 幼稚園年中のときには、ソニア・ドローネの作風を真似ました。 年長の12月ころには、ゴッホの「カラスのいる麦畑 Champ de b...

でも、フランスのこのような姿勢は、私は評価しています。

フランスに住んでいるとオランダも近いので、コロナ騒動が収まったら子供を連れて再訪してみようかと思います。

あわせて読みたい
フランス語【初心者】の勉強に役立つ本を厳選して5冊紹介!
フランス語【初心者】の勉強に役立つ本を厳選して5冊紹介! Bonjour à tous! 渋柿です。フランス語の勉強を始める時、どんな参考書を使うべきか迷いますよね。私もかなり迷いました。フランス語学習に関して、英語に比べて...
あわせて読みたい
【決定版】フランス語の独学に役立つ参考書やツールを58も紹介【全レベル対応】
【決定版】フランス語の独学に役立つ参考書やツールを58も紹介【全レベル対応】Bonjour à tous! 渋柿です。今日は⇧のような疑問に答えます。フランスに移住して10年近くたち、かつてはアリアンスフランセーズのC1クラスで勉強し、フランスで子育て...

A bientôt!

 

この記事を書いた人

日本人一家でフランスに教育移住して10年近く。9月から念願の学生に。子供はコンセルヴァトワールで音楽をやりながらクワトロリンガルを目指す中学生。

目次
閉じる