フランスでは算数数学の進度は遅すぎるのにフィールズ賞受賞者はアメリカに次いで2位という事実に思う

文章題

 

Bonjour à tous! 渋柿です。

 

フランスの公立小学校3年生に通う子供のノートを見て驚きました!いまだに引き算の筆算の練習をしています。

かけ算は、3年生になってすぐのころに少し習ったそうです。それっきりです。

割り算は当分出てこない、と面談のときに担任が言っていました。

遅っそ!!!

 

フランスの小学校3年生の算数ノートはこんな感じ

お金の単位

3年生の11月には、1ユーロが100ソンチームということを習ったそうです。

2ユーロ50と2ユーロでいくら?という計算も。

お金の計算

 時計の読み方

3年生の12月には(新学期が9月なので、3年生になって3ヶ月目の頃)、ようやく「時計の読み方」を習っていると言っていました。

日本では2年生に学習する単元では!?

クラスの同級生は、10分、20分、30分・・・は読めるけど、12分とか43分など、1分刻みになると読めなくなる子供が半分くらいいて、午後を13時、14時、18時、23時などと読むことが理解できない子供はもっとたくさんいるとのことでした。

友達の話によると、フランスでは、大人でもデジタル時計しか読めない人が結構いるそうです。

引き算の筆算・文章題・図形

そして、年が明けてから(つまり3年生になってから4ヶ月目ころから)は、引き算の筆算の練習をしています。

図形も習ったらしいです。プリントが1枚だけ貼ってありました。

筆算

文章題も2題ほど。

文章題

文章題の評価ポイントは、綺麗に問題を写せているか、筆算と式が丁寧に描かれているか、がポイントだそうです(本人談)。

 

まとめ こんなところも合理的

 

算数の進み具合は、日本に比べると2年くらい遅れている印象です。ですから、将来日本に戻る予定、高等教育は日本でも受けられるように準備したい、ずっとフランスで過ごしていくけれどさすがにこれでは心配、というご家庭では、家庭で算数の面倒を見る必要がでてくるでしょう。

中学2年生では「分数の通分」を習っているらしいですから。

しかし、フランスはデカルトやフェルマー、パスカルなど、名の知れた数学者を数多く輩出していて、数学におけるノーベル賞といわれるフィールズ賞では、フランス人の受賞者はアメリカ(13人)に次いで2番目(12人)だそうですよ。

ちなみに、日本は5位(3人)です。フランスの算数レベルひっく!と思っていたら、決してそうではないのです。まあ、算数や数学が得意だからといって、皆が数学者になるわけではないですけどね。この数字は意外でした。

出典 Wikipedia

見方を変えると、フランスではこんなにちんたらチンタラゆっくり習っていても、出来る人は出来て、そういう人は確実に存在するということです。これは、無理やり全員を訓練することなく、たまたま出来る子だけ出来ればよい、という合理性の表れなのではないかな、と思います。

だって、個人の能力なんてそれぞれ違うのだから、全員をあるレベルまで出来るようにするなんて労力の無駄です。最低限だけ教えておいて、出来る子はひろい上げるようにしておけば、時間もお金も労力も最小限で済みますからね。子供の負担も最小限です。

でも、できなきゃできないで卑下する必要はないのです。別の道を探せばいいだけです。多くの人は、足し算引き算さえ出来ればとりあえず生きていけるから、それでいいのです。

言い換えると、向いていないことを無理やり頑張るなんてバカじゃないの!?自分に向いている何か他のものを探せばいいじゃない!ってことだと思います。

フランスの教育や子育てを観察していると、一事が万事そんな感じです。無理はせずに最低限だけ。能力があれば登用する。適材適所。合理的だなぁと思います。

A bientôt!

 

ABOUTこの記事をかいた人

渋柿

日日家庭の妻。フランスの公立小学校に通う子供の母であり夫は日本人。フランスに移住して5年。投資歴10年。音楽歴は30年以上。フランス語はアリアンスでC1クラスに入るレベル。国際結婚でも駐在奥様でもない独自の視点で、フランスから海外移住や学校生活など様々な話題を渋くお届けしています。