Bonjour à tous! 渋柿です。
どんどんと冬の気配が忍び寄ってきます。特にクリスマスが近づいてくるこの時期になると、道端に物乞いが増えます。

日本ではあまり知られていませんが、フランスではドロップアウトした人(特に若者)が、ヘヴィメタロックファンのような格好をして犬を連れて道端でたむろしています。
この犬は当然予防接種などしていませんから、このような人たちをみたら、「避けてます!」という素振りを見せずにささっと避けるのがフランス風。道端や公園にもいますし、公共交通機関にも乗車してきます。この風景は年中行事です。
年末が近づくと増える物乞い 様々なパターン
物乞いも年中行事といえばそうなのですが、特に冬が近づいてくるこの時期から増えてきます。
普段、道を歩いていると「マダム、5ソンチームお持ちではないですか?(ください、ということ)」と手を出してくる人がいます。子供を連れている朝の通学時間帯も、下校時間にも遭遇します。
同じ通りで朝、連続して2人に捕まったこともあります。なぜかいつも5ソンチームの要求。子供はびっくりして凍りついていました。
普通の格好をしたおじさん、おばさんも、この行為に及びます。そして、普通の格好をしたお兄さんとすれ違いざまに「レストランお食事補助券をお持ちではないですか?(ください、ということ)」と声をかけられることもありました。
また、友達と一緒に歩いている、スポーツ帰りと思しき普通の子供が「マダム、3ユーロください」と、すれ違いざまに手を出してくることもありました。身なりのきちんとした見るからにヨーロッパ系の子供です。
このように、いかにも物乞いというときもあれば、あまりに普通でわからないときがあります。
また、子供を連れた通学路上の同じ場所に毎日犬を連れた若者が座り込んでいます。毎朝声をかけられます。いつもスルーしますが、きっともう顔を覚えられちゃってます。
そして、その場所を通過する時間帯も把握されていると思います。にっこりして、敵意を持たれないようにするのが精一杯。異国で何かあったら怖いですから。
道端だけではありません。交差点で止まっている車に近づいて行って、進路を妨害した上で物乞い行為に及ぶ猛者もいます。これをやられたドライバーは、必死の形相で「どいてどいて!!!」とジェスチャーしています。
ケーキ屋やチーズ屋などの小売店にも「何か下さい」と言うために入ってくる人もいます。私はこれがとっても不愉快。昨日の朝もみました。衛生的にもどうかと思います。もちろん、お店の人には冷たくあしらわれています。
まとめ
パリの中心街で声をかけられても決して答えてはいけないのは暗黙の了解。しかし、日本ではあまり知られていませんが、中心街でなくても、常にこんな感じです。特に、年末に向けて増えますから、ぼやっと歩いてはいられません。
私は全部無視します。しかし中には、キリスト教の精神からか!?親切にお金を渡している人もいます。ポケットに入っていた小銭でしょうか。
でもね。中学生くらいの善良な子供が声をかけてきたときには、ただ単に時間を知りたいだけ、というときもあります。フランスに来た当初は、物乞いだと思って無視してしまったことがありました。その後、次第に見分けられるようになりました。
時間を知りたいだけの子供を無視するのもかわいそうですから、なるべく早く見分けられるようになると良いですね。
A bientôt!