Bonjour à tous! 渋柿です。
日本から持っていった常備薬や、フランスに来てから購入した薬の消費期限が切れたからといって、ゴミ箱に捨ててはいけないのをご存知でしょうか。
フランスでは、不要になった薬は必ず薬局に引き取ってもらって処分してもらいます。ゴミ箱には捨てません。
なぜゴミ箱に捨てないのか?
あえてオブラートに包まずに言うと、フランスではゴミを漁って生活しているひとが結構います。
家庭から出たゴミは、各アパート専用の自治体のゴミ箱にあつめられます。そしてごみ収集の日になると、アパートの清掃係がゴミ箱を道端の決められた場所に放置されます。
ゴミを漁る人は、ゴミ箱が道端に置かれてごみ収集の車が来るまでに、活動をします。
ですから、自分では捨てたはずの薬を、ゴミ箱から拾った人が飲んでしまうという可能性があります。
するとどうでしょうか。
- ゴミ箱から薬を拾う
- 拾った人がなんの薬かわからずに飲んでしまう
- 予期せぬ症状がでたり、死んでしまうこともあるかもしれない
- 予期せぬ症状が周囲に伝染する可能性
- 回り回って自分も感染するかも
という、恐ろしい結末がありえます。
不要な薬を薬局に持って行く
私も何度か薬局に持っていったことがあります。
ある日、薬箱を整理してみると、移住の時に持って来た多くの薬の消費期限が切れていることに気づきました。
フランスで買った風邪薬や、子供用咳止めのシロップなんかも消費期限切れです。
そこで、特に分別もせず、買い物袋にパンパンに詰めて近くの薬局に持っていきました。
持ち込んだ量が多かったので、薬局で嫌がられるかな?と心配になりましたが、嫌な顔一つせずに引き取ってくれました。
「針は入っていませんか?」と聞かれて「いいえ」と答えただけです。
その後は、袋に詰めるまで溜め込まないで、まめに薬局に持って行くようになりました。
まとめ
日本で生活していると、自分が捨てた薬のせいで、拾った人が飲んで死んでしまったり、今までにない症状で多くの人が苦しんだりすることまで想像しませんよね。
しかし、フランスで生活していると、薬をゴミ箱に捨ててはいけない理由を聞いてすぐに納得がいきます。特に、冬が終わって春が来る頃になると、ゴミを漁っている人を見かける機会が増えるような気がします。
様々なものを漁られてしまう可能性があるので、薬に限らず、日本と同じ感覚でゴミを捨てるのは控えた方が良いと思います。
A bientôt!