フランスの小学校の授業参観に行ってきたよ!

授業参観

 

Bonjour à tous! 渋柿です。

 

ついこの前、フランスの現地小学校に通う子供のクラスの授業参観へ行ってきました。幼稚園からフランスの公立に通い始めましたが、なんと授業風景を見たのは今回が初めて。シェリーも休みを取って、二人で楽しみにして行きました。

 

フランスの小学校の授業参観ってこんな感じ

まず、時間予約制なのが日本と違うところ。先生がインターネット上で予約フォームを作り、各家庭がそこにアクセスして見学可能時間に予約を入れます。だから、座ってゆっくり見学できます

私たちが見学したのは、ある日の二時間目。10時15分から11時30分までの間です。

まず、10時15分に到着すると、子供たちが校庭で遊んでいます。来意を告げて中に校舎に入れてもらうと、担任の先生と廊下で出くわしました。

笑顔で迎えられて、職員室でコーヒーをご馳走になって、コーヒーカップを手に持ったまま教室へ案内されました。先生が教室の鍵を開けて、私たちを教室の中へ入れてくれました。

「子供たちはもうすぐ帰ってきます。次の時間はorthographe(綴字法)と算数です。展示物など自由に見ていただいて結構です。ご自宅にいるようにおくつろぎください。(ニコッ!)」と言って、先生は教室を後にしました。

席の配置は、5人づつの班が前方に3班、後方の左右に2班、机を島のように固めており、後方中央の3人が黒板に向かって横一列に並んでいる、という、日本の感覚からすると変則型。子供が言うには、このクラスの机の配置は、9月の新学期からずっとこの形だそうです。

全員で28名ほどですから、こじんまりした印象です。

 

フランス語の orthographe の授業

しばらくすると、子供たちが教室に戻ってきました。鐘はなりません。席に着くと、規律礼の号令もなく、いきなり授業が始まりました。

先生は、コーヒーのマグを手に持ったまま、たまに飲みながら授業を進めていきます。

一番後ろの席の女の子が後ろを振り返り、小声で

「たね子のお母さんですか?」と聞いてきました。もう!わかっているくせに〜!笑。予約制だから次の時間は誰の親が来るかみんな知っているはずだし、見かけからしてわかるでしょ〜。

さて、orthographeは一時間目からの続きのようでした。先生が生徒に質問して、手を挙げた子の中から一人を指名し、答えさせます。この辺は日本の小学校の授業と同じ。

手を挙げて堂々と間違えを言う子供が多いのが印象的でした。間違ってもぜーんぜん気にしない様子。

授業中に鼻をかみたくなったらティッシュを取りに行ってかんでいいそうです。だから、たまにティッシュを取りに立ち歩く子供がいます。

授業がはじまって10分を経過すると、ソワソワと落ち着かない態度を見せる子供も出始めます。

先生は、生徒の答えを元に、文法上の説明をしたり、綴りのミスを指摘します。そして、先生の板書を元に1時間目に自分がノートに書いた文を自分で修正させました。これにてorthographeの授業は終了。

 

算数の授業

そして、二時間目の途中だというのに、いきなり算数の授業に切り替わりました。計算練習がメインの様子です。

一斉授業ではなく、各班で異なる活動で、生徒が1言も発せずにできる活動でした。だから、教室はシーンとしていました。

例えば、1班はノートパソコン(クラスに数台置いてある)を使ってgoogle検索からcalclaticeというサイトに行き、自分でログインし、自分のレベルの問題を黙々とこなします。先生は、各自の学習進度を知ることができます。

2班は、ロジコという教材を使って各自黙々と勉強。自分で答え合わせまでできます。

ロジコ

3班は、先生が板書した文章題をノートに解く。

4班は、クラスの一人一人が1枚の紙に10問づつつくった計算問題から任意の紙を選び、その問題を黙々と解く。

計算問題

これらの活動を、約10分ごとに順繰りに変えていくというやり方でした。各班3種目こなしたでしょうか。

先生は、「ノートがなくなったので新しいのをください!」と挙手をする生徒に新しいノートを支給したり、落ち着きのない生徒を注意したり。10分ほどすると、活動交代の指示をだしたり。見て回ったり。

先生が落ち着きのない生徒を注意するときには、「アニエス!あなたのせいで周りの生徒が迷惑を被っています!」ときっぱり言い切ります

午前中の授業終了!の鐘がなると、算数で使ったノートパソコンや教具を元にあった場所に各自が片付けました。そして、各自家から持ってきた本を読み始めました。

これは、同じ時間に生徒が一斉に教室外に出ると、階段を降りるときに危険なので、他のクラスの生徒が階段を下り終わるまで本を読んで待っているのだそうです。

5分ほどの読書の後、給食を食べる生徒の名前を先生が呼び、他の生徒は家に帰るということを確認し、子供たちが廊下に出て、私たちも先生に挨拶をして、学校を後にしました。

まとめ

現在はどうだかわかりませんが、私が子供の頃の日本の小学校の授業参観というと、先生方が見栄えの良い授業をしようと張り切って準備して、一斉授業を受けている様子をクラス全部の父母で見守り、そのあとの懇談会に続く、という形態でした。どちらかというと、いつもとは違う授業風景。

それに対して、子供が通うフランスの小学校の授業参観は、普段の授業の風景を、コーヒーを飲んでリラックスしながら見る、という、なんともシンプルなもの。

また、授業設計については、先生の労力も抑えられていると思いました。言い換えると合理的ってことです。

生徒自身に自分のノートの間違えをチェックさせたり、自分で答え合わせまでできる教具を使ったり、生徒に作らせた計算問題を他の生徒に解かせたり。生徒がどこまで理解できているのか?はcalculaticeを見れば一目瞭然。

まあ、3年生の算数なんてこの程度で十分では。先生の負担も最小限で効率よくやっているのが好印象でした。

さらに、長時間にわたって一教科を教え続けるのではなく、途中で教科を変えたり、算数でも班毎に種目を10分ほどで交代させたりと、子供の集中力切れに対策しているのも見受けられました。

派手さはないけれど、フランスの小学校の先生の手腕と、普段の授業の様子を知ることができて有意義でした。

▼こんなに進度がおそいんじゃ心配だわ!という日日家庭の親御さんは、家庭学習する必要がありそうですね。

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A bientôt!

ABOUTこの記事をかいた人

渋柿

日日家庭の妻。フランスの公立小学校に通う子供の母であり夫は日本人。フランスに移住して5年。投資歴10年。音楽歴は30年以上。フランス語はアリアンスでC1クラスに入るレベル。国際結婚でも駐在奥様でもない独自の視点で、フランスから海外移住や学校生活など様々な話題を渋くお届けしています。