Bonjour à tous! 渋柿です。
昨日の活動編に引き続き、フランスの学校に無いものについて、フランスかぶれ丸出しでご紹介しましょう。

3日目は勉強に関することです。
ないものいろいろ 勉強編
受験→高校まで近所の公立に入学できるので不要
受験がないのは合理的です。お金も時間もかかりません。勉強する子は受験が無くてもするし、勉強しない子はしません。大学受験に関しては、毎年6月になるとバックバックって大騒ぎしていますけど、普通に勉強していれば受かるそうです。ここでは書ききれませんので、後日記事にしてみます。

楽器の演奏→個人教授か国立音楽学校で習えるので不要
日本の小学校の音楽の時間のように、全員が縦笛やメロディオンを購入して演奏の練習をする、なんてことはありません。楽器を習うなら、個人教授か、国立や市立の音楽学校(コンセルヴァトワール)で習います。月謝は日本に比べるとびっくりするほどの格安ですから、敷居が低くて裾野が広いです。


部活→各種スポーツ団体があるので不要
素人の学校の先生に習うより、外部のスポーツ団体で習う方が良い技が身につくのでは?値段も格安で、種類も豊富です。大会もあります。
フランスではスポーツをはじめ、習い事をやめるのは後腐れなく簡単ですから、やってみたけれど自分には合わなかったり、興味を失ったりしたら、次の9月から他のスポーツを始めるのも簡単です。

学校の部活という枠で強制されずに、好きなスポーツを選んで楽しく続けるのが一番です。第一、学校の先生が休日返上で生徒のスポーツの面倒を見る、なんてありえません。先生は、先生としての勤務時間が終われば、さっさと家に帰るのです。子供も、部活という枠で居残りを強制されるいわれはありません。
部活の顧問までやらされる日本の先生は大変ですね。
大量の宿題
日本の小学校では、ゆとり教育が終わってから大量の宿題を毎日課されるとか。毎年日本に戻ると、日本の友達から宿題の多さに対する不満を聞きます。

夏休みに日本に滞在している間にも、宿題が話題にのぼります。挨拶代わりに「宿題終わった!?」って聞きますよね。

フランスでは、反復することに重きを置か無いらしいです。読みと暗記中心で、計算問題なんてほとんど宿題に出ません。毎日5分程度で終わる量です。フランス人の友達がいうには、そもそも、フランスでは宿題を出してはいけないという法律があるそうです。だから、形として残らない読みとか暗唱が中心になると言っていました。

移民の多いフランスでは、大量に宿題を出されても、家でフランス語の宿題の面倒を見切れない親もいますし、子供の宿題の面倒を見る親も大変ですし、チェックする先生も大変です。全く合理的ではありません。先生たちは熱心に教えてくれますが、結局のところ、子供の学力は授業内とほんのすこしの宿題で。それプラスは家庭の裁量です。

実力テスト的なテスト
日本の小学校に子供を通わせる友達は、実力テストのことも文句を言っていました。学校を挙げて、毎月のように実力テストがあるので勉強させなくてはならないらしいです。公立小学校ですよ。毎月実施する義務はないのですが、校長先生が、子供の学力を高める、ということで毎月実施しているそうです。
小学校のうちは、範囲の狭い確認テストで十分では?そんなに急いで実力測ってどうするの?って思います。全国的な調査目的のテストならまだしも、やる義務がないのに自主的に毎月やるって、ほかにやるべきことはないのでしょうか。
まとめ
ほぼ出尽くしました。
このように、フランスの学校では無駄なことをしない、合理的です。学校とは、単に勉強しに行くところです。
フランスに来たばかりの頃は面食らいましたが、今はそれで十分と感じます。むしろ、時間的なことも含めて、学校からの拘束が少ないので、家庭の方針を貫きやすくなり、本当に助かります。
これを言い換えれば、子供の生活を学校と家との往復だけで済ますと、最低限にしかならない、ということです。子供にいろいろさせたい、興味をもったことを見つけてやりたい、と思う親は、放課後の活動の選定や送り迎えに忙しい日々を送っています。共働きでもできるものもあります。
▼結局、家庭学習さえ身についていれば、学校というのは子供が機嫌よく行って帰って来ればよい、という程度の場所になります。

▼フランスを語る上で、「合理的」というキーワード無しには語れませんよね。

A bientôt!