子供が1年生のときに海外移住してフランスの小学校に入学したら、勉強はどうする?に対する具体的アドバイス

フランスの小学校

 

Bonjour à tous! 渋柿です。

 

フランスは9月が新学期です。日本からフランスに引っ越してきた方は、4月に加えてこの時期も多いのではないかと思います。遠距離の引っ越し、お疲れさまでした。お子さん連れのご家族は、職場に加えて住居に学校等の心配もありますから、お母さん方の心労は相当なものでしょう。

 

うちの子供は、日本の幼稚園を経てフランスの幼稚園に2年通っていたので、小学校に入学してからは順調でした。その分を差し引いて、小学1年生で移住した場合、具体的にどういった点に注意したらよいか?について考えてみました。

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これからフランスに移住するご家庭で、現地校の1年生に転入するお子さんをお持ちのご両親向けに、僭越ながら何か参考になるよいのですが。

 

1年生で移住 フランス滞在2〜3年を越える予定の場合

 

フランス語について

1年生の授業は、フランス語中心です。綴りと音の関係を1年かけてみっちり学びますから、授業についていけることを目指します。宿題の音読とディクテをコツコツとこなし、1年後には、意味はわからなくても音読できるようになるのを目指します

 

アルファベットは筆記体で書きます。25人程度のクラスで丁寧に指導されますから(先生にもよりますが)、日本語の「とめ・ハネ・払い」のつもりで、きっちりかけるようになることを目指します。

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週1回、家庭教師に来てもらうのも効果的です。お子さんの集中力にもよりますが、1回1時間半程度でしょうか。簡単な言い回しを教えてもらう、学校で習ったことの復習、ディクテの練習、朗読してもらう、友達や先生が言っていた言葉の意味を教えてもらう、など、メニューは様々考えられます。

家庭教師

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なお、家庭教師を選ぶ際は、きちんと読み書きのできるフランス人を選びましょう。例えば、教職を取っている大学生なんてとても良いと思いますよ。報酬については、本人とざっくばらんに交渉したら良いと思います。我が家は1時間半20ユーロで見てもらっていました。

 

家庭内では日本語で生活し、日本語の本を読んだりしているお子さんであれば、2年もすれば(つまり3年生になる頃には)かなりわかるようになってくるのではないかと思います。フランス語の授業は毎日あるし、日本語から類推することもできるようになるからです。

 

私の知り合いで、小学1年生で移住しフランスの現地校に通った人は、3年目に入ってようやくフランス語がわかるようになってきた、と言っていました。ちょうどそのタイミングで文法の授業が始まりますから、最初の2年を真面目にこなしていれば、フランス語で「書く」ことにも間に合うでしょう。

バイリンガル

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その後は、読んで・書いて・(文法を)覚えて〜、の相乗効果で、上達路線に乗ることができると思います。

 

算数について

日本語で算数の家庭学習をすると良いでしょう。大量にする必要はありません。少しずつやっていれば、大丈夫。フランスの学校の算数の進度はとてもゆっくりですから。

 

教材は、日本で買ったドリルを使ったり、ネットからダウンロードしたり、今時は、どの通信教育も海外まで教材を送ってくれます。しかし、1年生の内容なら通信教育するまでもないでしょう。

 

日本の進度に合わせて家庭学習していると、あっという間にフランスの進度を追い抜きます。追い抜いたら追い抜きっぱなしではなく、計算練習をして進度調整するなど、適当に調整するとよいでしょう。学校で計算練習はほとんどしないので、家庭で多少やっておくと、クラスで優位に立てます。

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注意すべきことは、フランス語と日本語では数字の「1」「7」「9」の書き方が違います。日本に帰ってから困らないようにするには、最初から「家で日本語をつかって算数の勉強をするときには、日本語の数字を書こうね!」と言って使い分けさせると良いです。最初から使い分けを意識させると、できるようになります。

 

日本語について

家庭内で普通に日本語を使い、年齢相応の日本語の本を読んでいれば大丈夫です。

 

漢字については、コツコツ覚えるしかありません。書くよりも読む方が簡単なので、まずは本読みを通じて「読める」ことを優先させます

 

漢字の書き順については、書き順は後から覚えればOK、という意見も散見されますが、我が家は最初から書き順を正しく教えました。漢字は部分の組み合わせですから、書ける漢字の数が増えれば増えるほど、書き順は自然にわかるようになるものだからです。

 

だから、子供に対しては「漢字を習えば習うほど、書き順は見ただけでわかるようになる。最初は大変だけど、そのうち考えなくてもわかるようになるから、頑張れ!」って励ましていました。1年生の漢字を覚えて、2年生の漢字の学習に入る頃には、書き順はほぼ1回で当てられるようになります。

 

ただし、漢字を書いて覚える学習というものは、子供にとっては負担が大きいようなので、完璧主義にならず、まずは「読めればオッケー。1回で書けるようにならなくても、何回か目で書ければオッケー。」くらいの気持ちでいるのが良いと思います。

 

書ける漢字が増えれば増えるほど、覚えるのにかかる負荷が軽くなってきます。つまり、普段の読書を通じて、読める漢字が増えていれば、漢字を覚えるというのは「読める漢字を改めて覚えるだけの作業」になります。書き順も、見れば察しがつくようになっています。ですから、後々楽になります。だから、焦りは禁物です。

 

1年生で移住 フランス滞在が1年くらいの予定のお子さん

 

母国語の維持、フランス語の取得、日本に帰国後のフランス語の維持、などなど、難しいことは考えず、異文化交流を楽しみましょう!バカンス毎にフランス中だけでなく、周辺諸国を旅行するのも良いですね。

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授業についていけようがいけまいが、どうせ1年で帰国するので大した問題ではありません。フランス語は1年では取得できないですし。

 

日本語については家庭で普通に日本語を話し、日本語の本を少しは読んでいれば、心配することはないでしょう。ただし、漢字はコツコツ覚えたり、読めるようになっておく方がよいでしょう。1年分の漢字を取り戻すのは、大変そうだからです。

 

算数については、足し算・引き算を家庭学習でチョロチョロっとやっていれば十分と思います。数字「1」「7」「9」の書き方にだけ注意しましょう。

 

まとめ

 

何年生で移住したとしても、1年以上と1年以下では随分対策が異なります。1年くらいなら、楽しむことに徹しましょう!

 

2年、3年を越える場合は、多少戦略的になっておく方が良いでしょう。

 

フランスで子育てをしている日本人のお母さん(またはお父さん)は、よく、「学校に入学すると、途端に日本語を使わなくなる」と言いますが、これは日仏家庭のお子さんに特有のことですから、日日家庭においてはまず心配ありません。

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いずれにせよ、家庭学習の癖をつけるのが、最重要課題です。この癖さえつけば、きっとどこへ行っても大丈夫です。

 

A bientôt!

ABOUTこの記事をかいた人

渋柿

フランスの公立学校に通う子供の母であり夫は日本人。フランスに移住して5年以上。フランス語はアリアンスでC1クラスに入るレベル。国際結婚でも駐在奥様でもない独自の視点で、フランスから海外移住や学校生活など様々な話題を渋くお届けしています。