Bonjour à tous. 渋柿です。
フランスの幼稚園年長組での授業第三弾です。この授業は、火曜日水曜日担当のClaire先生と、その他の曜日担当で校長先生を兼任しているCalorine先生と、他のクラスと合同の授業で、卒園間際に行われたものです。渡仏後2年半で、フランス語による複雑な説明も理解できる程度のバイリンガルにはなってきた頃でもあります。
卵からひよこがうまれる様子を観察
農場の人が卵と孵化装置を持ってきた
十数個の卵を、孵化装置に入れて農場の人が持ってきました。子供達には以下のように説明があったそうです。「鶏が卵を温めて何日かするとひよこがかえります。温めている間は、鶏の体温と汗で卵が乾かないようにしています。この機械に入れておくと、鶏が卵を温めているのと同じ環境になります。何日かすると、ひよこが殻を破って出てきます。云々」
毎日観察 そしてひよこが出てきた
毎朝、子供の送り迎えのついでに、親も卵の観察をしました。今日はまだだねー、なんて子供と会話するのは楽しいものでした。ひよこが出てくると、子供達は大喜びでした。その間、クラスでひよこのことについて勉強したそうです。うちの子は、「ピンピンとピン太郎と名付けたい」と言っていました。
その後、農場の人がひよこと孵化装置を取りに来て、また説明を聞いたそうです。
まとめ バイリンガル教育の視点も交えて
これもなかなか面白い企画だと思いませんか。うちの子は毎日卵の様子を報告してくれました。フランスの幼稚園では、お遊戯会やお買い物ごっこ、夕涼み会といった大きなイベントはありません。その代わり、このような教育的授業が多いと感じます。もっとも、フランスのことですから先生の趣味にもよると思いますが。


2年半でフランス語の説明を聞いて理解できるようになる
このころは、フランスに来て2年半ほど経過していました。うちの子は農場の人の話や先生の説明を聞いて理解し、家に帰ってから日本語で説明してくれるくらいのバイリンガル度にはなっていたということです。「ようやく、フランス語で機械の説明などを聞いてがわかるようになってきたみたいだね。」とシェリーとも話して安堵したのを覚えています。
思い返してみると、フランスに来て幼稚園に転入したころには毎日心配していましたが、このころには全く心配せずに毎日送り出していました。そして、毎日夕方5時半にお向かいに行き、家に帰ってさらに遊んで、ご飯を食べて8時にはベッドへ行く、という、一番お気楽な日々だったなあと懐かしい気持ちです。この後、小学校に入学してフランス語の勉強が本格的に始まり、日本語とフランス語のバイリンガル道を突き進むことになります。

A bientôt!