Bonjour à tous! 渋柿です。
うちの子どもが日本の幼稚園に通っている頃のことです。フランスへ海外赴任することが決まったので、フランスの幼稚園に行ってから困らないように、フランスの童謡CDを聴いていました。
有名どころのフランス童謡は押さえた!と思っていました。しかし、実際にフランスの幼稚園に転入してすぐに習った歌は、全く知らない歌でした!
まるで空耳アワー
子供は、習いたての歌を家で一生懸命歌ってくれました。
しかし、いかんせん何を言っているのかわからない 笑。どんな曲なのかもわからない。まして、曲名もわからない。困りました。
ヒントは、
- 歌の途中で「セップセップ」という→セップ茸の歌か?
- 手首のあたりから肩まで、腕を虫が這うようなジェスチャーをする→何これ!?
ちょうどその頃、担任の先生との面談がありました。
私が歌ってみせて「この歌を家でうちの子が歌うんですけど、なんの歌ですか?」って聞いたら、キョトン顔で「わかりません」といわれました。恥ずかしかったわ〜。
Une petite coccinelle
その後、この歌だと判明しました。つぶやくような唄い方といい、てんとう虫が密かにうごめく様子をひたすら歌っている内容といい、なかなか素敵な歌です。
セップセップは、
S’est posée dessus ma main
(てんとう虫が一匹、手の上にとまった)
と歌っているところ。セップ茸なんて、どこにもでてこないじゃない!考えすぎたわ〜。セップセップでもないし!でも、たね子は確かにセップセップって言ってたわ!って、シェリーと大ウケしました。
また、手首から肩にかけて虫が這いのぼるジェスチャーをするのは、
Et elle monte, monte Sans me demander rien…
(てんとう虫が何も言わずに登る登る)
の歌詞の部分、ということも判明。大納得いたしました。
まとめ
この頃は、耳から聞こえてくる音を大雑把に口で再現している段階ですから、仕方ありません 笑。それも、かなりびっくりするほど大雑把。
例えばこの時期、先生の名前 Angelique を、ずーっと「リキ先生」と言っていました 笑。
「リキ」からオンジェリックが連想できなくて、ずーっとどの先生のことだろう?オンジェリックだったら「リキ」にはならないだろう?!安岡力也か竹内力かよ!なんて言ってたんです。
でも、ずいぶん後になって、アンジェリックのことだと判明して納得。AngeliqueのAngeよりもlique(リック)を強めに発音するから、liqueばかり耳について、しかも、リックとも聞こえずにリキになってしまったのです。
もっとも、フランス語の「ク〔k〕」 は、舌を上に上げて「キ」と言う口の形で「ク」と発音するような音です。そのため、日本語のクほど明瞭ではなく、クとキの中間音のような、かつ、息の抜けるような音にも聞こえます。cinqも同じ。ですから、「リック」ではなくて「リキ」に聞こえたというのも理由あってのこと。子供はいい耳をしています。
今となっては笑い話です。
▼年長の頃は可愛かったなあ。小学2年生になると、こんな深刻な歌を習うようになります。

A bientôt!