Bonjour à tous! 渋柿です。
うちの子は1年生のときからフランスの公立小学校に通っています。フランス人の友達の子供が2年生になるときに私立小学校に転校しました。子供同士はそれまで同じ幼稚園、同じ小学校に通っていましたので寂しくなりました。転校して2ヶ月後、その友達に私立小学校の様子を聞いたところ、とっても満足している!転校させて良かった!とのこと。
公立小学校と私立小学校の違い
私立小学校
友達がいうには、私立に転校してみると、多くの面でキッチリしていて親が安心でき、子供も落ち着いて生活ができるようになったとのこと。とても満足していて、毎朝校長先生と顔を会わせるたびに、「満足しています!」と伝えているそうです。
例えば、その私立小学校では、
- セキュリティーがしっかりしている
(毎朝校長先生が門を開けて生徒を迎え入れてくれる) - 学校関係者がすぐに子供の顔と名前を覚えてくれて、名前で呼んでくれ、とても親切
- 宿題が公立より少しばかり多い
- (特に暴力的という意味で)問題児がいない
- 5年生でイギリスに修学旅行がある(校長先生が引率し、ホームステイをする)
- 夕方は6時15分まで預かってもらえる
(仕事が終わってから迎えに行っても間に合う。迎えのためにヌヌを頼む必要なし。) - 水曜日がお休み(朝からお稽古事の予定を入れやすい)
- 毎日聖書の時間がある(入学に宗教は問わないが、聖書の時間は必須)
ということだそうです。
公立小学校
それに比べて、うちの子が通う公立小学校はというと、
- セキュリティーが甘い時間帯がある(朝のギャルドリーの時間帯)、毎朝の門番は校長先生ではなくて各先生の交代制
- 子供の顔と名前を覚えているのは担任だけ
- 宿題は毎日あるけどすぐ終わる量(3年生からは宿題無し)
- 公立だから問題児ももちろん入学可
- 国外修学旅行は無し(スキーやキャンプなどのクラス単位での課外活動は有り)
- 夕方の預かりは
5時30分まで6時まで。
(仕事でお迎えが間に合わない家庭では、迎えのためにヌヌを頼む必要あり) - 水曜日は11時30分まで学校あり
(お稽古事は、家でお昼ご飯を食べた後の時間帯で) - 宗教色を出してはいけない(laïcitéライシテ)
セキュリティーと問題児の点がとっても羨ましい!
特に、問題児がいなさそうな点と、セキュリティーがしっかりしている点が良さそうだと思いました。
問題児に関しては、うちの子のクラスではなく、その友達の子供のクラスにどうにも手のつけようのない暴れん坊がいました。いつ怪我をさせられるか毎日ひやひやしていました。他の公立小学校でも同じような話を聞きますから、どこにでもいるのでしょう。さらに、残念なことに盗難も普通にあります。
セキュリティーについては、朝の始業前のギャルドリーの時間帯の担当が、門を開けっぱなしにしているのを目撃した事がありました。我が家ではギャルドリーを利用していませんが、朝いつもより早く学校に到着した時に、門が開きっぱなしだったのでもう入っていいのだと思って、子供を中に入れてしまいました。実際にはまだギャルドリーの時間帯で、係りの人はギャルドリーに申し込んでいない子供が入ってきたのにも気づきませんでした。不審者だったらどうするのでしょうか。ぞっとしたので、どうにかならないものかな、と思いました。
定時登校時間の8時20分に開門する際には、学校の先生方が担当になるのでセキュリティーには気をつけてくれるのですが、定時より早い時間帯や、定時の放課後より遅い時間帯の学校関係者以外が担当している時間帯が甘くなるのです。ちなみに、朝のギャルドリーの時間が終わると一旦門が閉められ、8時20分に学校の先生が門を開けて子供たちが学校に入ります。

幼稚園の時も同じような事がありました。明らかにセキュリティーが甘い時間帯(放課後でした)があって、こんなので大丈夫なのかな?と思っていたら、同じ心配をした父母から市に通報があったらしく、市から学校に指導が入りました。
小まとめ
このように、友人から私立小学校の話を聞いてみると、うちの子もより良い環境に!私立小学校に通わせたい!と心の虫が騒ぎ始めました。そして、その1ヶ月後、実際に見学に行きました。
▼こちらの記事では、子連れフランス初心者の方向けに「結局、私立と公立どちらがオススメか?」という問いに改めて答えています。

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