フランスの小学校に通う我が子のイスラム教徒のクラスメートは週末ラマダン中

断食 ラマダン

 

Bonjour à tous! 渋柿です。

 

日本に居れば話題に上ることは少ないでしょうが、イスラム教では現在ラマダン中です。イスラム系のお店の前には、夕方になると食べ物がドン!と積まれ始めます。きっと大勢の人が日が暮れたら道に出てきて食べるのでしょう。

 

週末、我が家でラマダンが話題にのぼりました。ラマダン中は、日中は何も食べないんだって、水も飲まないんだって、という話です。何も食べないことを断食(だんじき)っていうんだよ。

【ラマダン終了】お祝いのために欠席する生徒が多いのがフランスの小学校

2019年6月5日

それを聞いたうちの子供は、興味を持ったらしく、学校でクラスメートに「今、ラマダンやってるの!?」と聞いてみたそうです。

 

同じところと違うところ 相手への理解

 

「やってるよ〜!」と答えたイスラム教徒はヤシル、モハメッド、ファラの3人。3人がいうには、

 

  • 子供は週末だけラマダンに参加する。学校がある日は普通に給食を食べている(もちろん肉除外食)。
  • 夜が長くなっていくのに合わせて、寝る時間を毎日1分ずつ遅らせる
  • 普段から、子供が大人より早く寝るということはない。大人と大体同じ時間に寝る。

 

ということでした。うちの子が興奮した様子で私に教えてくれました。

 

さらに、子供は「お腹に赤ちゃんがいる人はどうするんだろうねえ?産むときや産んだ後、お腹が空いていたら赤ちゃんにおっぱいあげられないよねえ。」と色々と疑問が出てきた様子。「そうねえ、お母さんもわからないわ。友達に聞いてみたら?」と言っておきました。

 

「たね子も一緒にラマダンやらない!?って誘われなかった?」と聞くと、「それはなかった!」と全力で否定。我が家では断食の風習がないので、日中ごはんもおやつもたべずにお腹を空かせるのは考えられないことなのでしょう。

 

でもねえ、日本では死んだら新しい名前をつけてもらうんだよ、と言ったら驚いていたよ(仏教の戒名のこと)」と。そして、「そうそう、ヤシルは空手をやっていて、今日空手の帯を持ってきてみせてくれたよ〜。空手は日本のスポーツだって知ってるって。」とも言っていました。

 

まとめ

 

私が小学校に通っていた頃、日本国外に出たことのある生徒や、日本国外から来た生徒は1名もいませんでした。とある国には、基本的にその国の人ばかりが住んでいるものと思い込んでいました。そして、その考えは中学くらいまで持続していたように思います。それは、そう思いこまされたのではなく、状況からしてそれが当然だと思い込んでいただけ、ということです。このことは、自分たちの常識が世の常識、という考えを無意識のうちに助長させる要因にもなりえます。

 

子供にとって、毎日クラスで机を並べている友達が、週末の日中は飲まず食わずだ、というのは驚きだったのでしょう。もっと多くの人が、子供のうちから自分たちの常識が世の中の常識とは限らない、ということを何気ない会話や友達の生活の中から考えることができれば、世の中は今より平和になるのかな、なんて考えてしまいました。

 

▼子供達はlaïcitéライシテ的な歌を習ったりします。将来、相互理解に役立つといいのだけど。

音楽

フランスの小学校の2年生の音楽ではライシテlaïcité的な歌を歌って移民問題に想いを馳せる

2017年1月22日

 

A bientôt!

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渋柿

フランスの公立学校に通う子供の母であり夫は日本人。フランスに移住して5年以上。フランス語はアリアンスでC1クラスに入るレベル。国際結婚でも駐在奥様でもない独自の視点で、フランスから海外移住や学校生活など様々な話題を渋くお届けしています。