Bonjour à tous! 渋柿です。
TGVに乗るときには、なるべく1等車に乗るようにしています。1等と2等車の料金は、予約時期や空き状況などによって変わりますが、大して変わらないことが多いです。
フランスに移住してきた初期には、1等車といえば、日本で言うところのグリーン車のようなイメージを持っていました。根っからの貧乏症である渋柿には、自分が1等車を選ぶという考えは全くありませんでしたから。
しかし、たまたま1等車に乗ってみたときに考えが変わりました。
2等車に乗ると狭いし、マナーの悪いお客さんも乗ってくることがあって、長い移動時間を不愉快な思いをしながら過ごさなくてはならなくなることがあります。
また、狭く窮屈な思いをするということは、体臭で具合が悪くなる可能性も高いです。
かといって、1等車に乗ったとしても、料金的には日本の新幹線のグリーン車のような差別化はされていませんから、それなりの(つまりマナーの悪い)お客さんも乗ってきます。
だから、1等車に乗れば必ずしも快適な移動が約束される、というわけではありません。しかし、座席が2等より広くて窮屈な思いをしなくても良いということは保証されています。
だから、TGVに乗るときは1等車にばかり乗るようになりました。

従来の予約方法では三人家族に不都合がありました
TGVをネット予約するとき、渋柿家のような三人家族にはとても不都合なことがありました。2等車はもちろん1等車を予約するにしても、希望の席を選べなかったのです。
他のお客さんとなるべく接しないで静かな列車の旅を楽しむには、三人の場合は、1人席を1席と、2人並びの席を2人分取りたいのです。TGVの1等車は、片側1席、通路を挟んで反対側2席の配列ですから。
ちなみに、2等車は、片側2席、通路を挟んで反対側も2席です。
それなのに、従来は2017以前は、「隣同士」か「向かいあわせ」のような選び方しかできませんでした。1人か2人もしくは4人のグループだとこの選び方でも、希望の場所(全員がバラバラにならず、他のお客さんとも接しなくて済むような席)を取ることができます。
上の予約画面は今の2017年当時の2等車の予約画面ですが、従来は1等車も同じでした。これだと、三人家族の場合は、4人向かいあわせの席のうちの3席か、2列同じ向きの席のうち3席の予約をすることになってしまいます。
では、先に2人分だけ予約を取ってから、最後の1人分は、最初の2人の近くの1人席を取ればよいではないか?と思いますよね。
しかしその場合は、最後の1人分は、何号車になるのかを選べないので、どの号車になるのかもわからないのです。これは3人での旅行にはとても不便です。
せっかく1等車を取ったのに。座席指定ができなかったから、がっかりした話
年末年始は、地中海沿岸の町で過ごすのが恒例になっている渋柿家。TGVでかなりの長旅をします。


去年2016年の年末も、せっかく1等車を取ったのに、4人が向かい合った席しかとれませんでした。
向かい合った4席のうち私たち三人が3席に座り、残りの1席には犬を連れたマダムが座りました。そのマダムが5時間以上犬にずーっと話しかけていたのです。
お行儀の良い犬ではありましたが、こちらも気を使うし、せっかくゆったり移動したくて1等車を取っているのに、なんだかなーという感じでした。
もう、どうにかならないかな〜?って思っていたのです。
久しぶりにTGV予約したら、1等車は座席表から指定できるようになっていた!!予約画面の説明【2019年版】
そうなんです!先日、久しぶりに予約サイトから予約しました。そうしたら、座席表から選べる!!こんな風に。今年4月にTGVの1等車を予約したときには、まだこのシステムではありませんでしたから、最近のことでしょうか。
二階建てTGV1等車の座席指定画面
下の座席表は、二階建てTGVの1等車のものです。13号車の上の階(haute)が選択されています。カバンのマークはスーツケース置き場です。
3人家族なら、121,122,123と横並びで取るのがベストでしょう。121はもちろん、122と123も向かい合わせ席ではないので、向かいに知らない人が座る心配もありませんから。加えて、スーツケース置き場から近いのも安心感があります。
座席を選択したら、右下の「Valider la sélection」を押して確定します。
Espace Calmeって?
下の座席表を見ると、同じ列車でも、11号車の上の階(haute)が全て埋まっていることがわかります⇩
この号車は、左上に「Espase Calme」と書いてありますから、静かな車両ということです。



このように、Espace Calmeを選んだり、号車を見比べて混んでいる車両を避けて予約を入れるということも出来ますね。
一階建てTGV1等車の座席指定画面
つづいて、こちらは二階建てではない普通のtgv1等車の座席表です⇩hauteとbasseの表示がありません。
下の中央付近の矢印の右側に「Sens de la marche à titre indicatif」と書いてあります。この矢印の方向に進みます、ということですから、後ろ向きに座りたくない人は参考になります。
我が家では、後ろ向きに座ると子供が酔うので、この表示はありがたいです。
出典 SNCF予約サイト
まとめ TGVもいいけど、パリ発着ツアーもいいですよ!
以上のように、TGV1等車では座席表を見ながら席の予約をすることができるようになりました。
TGVでの旅も良いですが、時間があまりない方、子連れの方、体力に自信のない方は、パリ発着ツアーもオススメです!
- モン・サン・ミシェル
- ロワールの城めぐり
- モネが描いた睡蓮のある庭
- ルーブル美術館(館内見どころを効率よく回るツアー)
- ヴェルサイユ宮殿
などがあります。旅行者だけではなくて、在仏日本人も友達や親が来たときに利用しています。
私は、ヴェルサイユ宮殿へのパリ市内発着日本語ツアーに2回も参加しました。ロワールの城めぐりにも1回子供と一緒に参加しました。毎回満足しています。
現地発着ツアーで行けば、TGVのストライキにビクビクする必要はないし、入場のための長い列に並ぶ必要もないし、トイレの場所も教えてもらえるし、ガイドさんが日本語で詳しい歴史の話をしてくれるから、見学の楽しみが何倍にも広がりますよ。おすすめです!
▼2等車の予約画面の説明はこちらをごらんください。


A bientôt!