Bonjour à tous! 渋柿です。
先週、フランスの現地公立小学校に通っているうちの子供の担任との面談がありました。幼稚園に通っている間は、1年間に2度の面談がありました。
確か、1月と6月でした。しかし小学1年生と2年生の時には全くなかったので、実に3年ぶりの担任との面談でした。この辺も先生の裁量です。今回の面談は1人30分間です。
事前の不安事項
以前も書きましたが、フランス語に関してはもうすっかり学校では問題なく過ごしているようだし、各教科の学習面でも問題ない様子なので、私としては子供に関する心配事が激減している今日この頃。
とはいえ面談の日程が決まってから、「何言われるんだろう!?」と、ずーっと不安でした。
3年生になってから宿題がほぼ無しになったので、学校で現在何を習っているのか?把握することもしなくなってしまっていました。だからまず、学習面では問題なさそうだ、と思っているのは親だけで、実は深刻な問題があったりして!?そんな心配がありました。

二つ目の不安材料としては、先生に言われたことはそのまま聞いておけばいいのだけど、それに対して親としての意見を求められても、「この点をこうしてほしい」とか「この教科が弱いからどうにかしたい」とかいう意見がないのですよ、私。言って直ることでもないですしね。
だから、自分の具体的な意見がないということが不安でした。フランスでは子供に対する要望が無い親は、子供に無関心な親だとみなされることがある、と聞いたことがあったからです。
幼稚園に通っている頃は、毎回子供のフランス語の進捗状況を聞くのが楽しみでもありました。どのくらいコミュニケーションが取れているのか、友達はいるのか、どんな遊びをしているのか、先生の言っていることは理解しているのか。そういうことは家で子供を見ているだけではわかりませんから、面談で先生に状況を聞くというのが貴重でした。
しかし、もう小学3年生。将来就きたい職業にもよりますけれど、勉強しないで困るのは親ではなくて自分です。私はこのことに心底納得してから、子供にアレコレという気が一気に失せました。これは子供が3年生にはいってからのことです。ずーっと前から気づいてはいたけれど、納得レベルまではいっていませんでした。
だから、「何か問題点があってまずいと思えば、親としてのサポートが必要であればしますけど、結局のところ本人が頑張るしかないし、私が言ってやらせることではないです!」ってフランス語でどういうのか?準備したりしていました 笑。面談には子供本人も同席しているから、このやり取りを聞いていれば、先生が指摘する自分の問題点や自分の親がどう思っているのかもわかるでしょう、きっと。
それとも、そんな風にはっきり言わなくても、「はあ、そうですかあ、困りましたあ」と、しおらしくしておけば良いのでしょうか?その辺の塩梅が、日日家庭なのでよくわかりません。
面談で話し合われた内容
ともかく、ドキドキして教室に向かいました。一応、ちゃんとした親と思ってもらえるように(?)いつもより身なりを整えていきましたよ。
先生からの指摘
- 各教科の勉強面に関してはaucun problem
- 日常のフランス語に関しては、たまに分からない単語があったり、フレーズを最後まで言えなかったりすることがあるけど、質問したり調べたりしながらその場その場で解決できているので問題無し
- この調子で!
- 理科は栄養素について学習しているところ。歴史は先史時代から習います。
- 1月か2月に、授業参観を予定しています(へぇ、珍しい!楽しみです)
先生からの話は、事前に心配していたような意見を求められることもなく、聞くだけで終わりました。ホッ。
私からの質問
何か質問ありませんか?と聞かれたので、フランス語についていくつか聞いてみました。
- 文法はいつから本格的に習うのですか?(最近形容詞について学習したのをノートで確認。しかしいまだに動詞の活用も始まらないので)⇨子供にとって文法は難しいので、徐々にやっていく。現在は動詞とそれに対応する主語について。
- フランス語を「書くこと」について、うちの子供の状況はどうか?⇨毎朝、書く練習をしてノートを提出させている(しらなかったよ!)。先に述べたように、疑問があってもその都度理解しているので特に問題無し。
▼小学校での授業の進みが遅いのですよ!

子供からの質問
- 引き算のやり方が日本のやり方と違う。フランスの引き算のやり方を忘れてしまったけど、どうしたらいいですか?⇨引き算には幾つかのやり方があるから、今後の授業で他のやり方についても議論する予定。だから、自分のやり方でやっても良い。
- 割り算についても同様ですか?⇨同様ですが、割り算はまだ当分授業では扱いません(え!遅っそ!!)。
- 最近始めたmétéo de comportementについては(生活態度についての評価)、もし悪い評価がついた場合、挽回の機会はありますか?⇨ある
引き算については、考え方も筆算の仕方も日本とは違います。最近、在仏の長い方から、「ずいぶん前、子供がフランスの小学校で日本の引き算の筆算で回答したらバツをもらった」という話を聞いたので、不安になったらしいです。
まとめ
特に深刻な問題がなかったので、まず先生から現状の説明があり、疑問点を質問するというだけで終了しました。親としての意見を求められることもなく、あっさりしたものでした。子供は、自分の疑問点を先生に答えてもらえたということで、満足していました。
また、引き算の件についての意見を聞いて、この担任の先生はとても合理的な考え方をなさるということも再確認しました。年度始めの保護者会でも、宿題やクラス運営に仕方について、その片鱗が見え隠れしていましたから。

次回の面談は、3月だそうです。このまま特に問題なく過ごしてくれることを期待しています。
A bientôt!