Bonjour à tous! 渋柿です。
サン=テミリオン Saint-Émilion を訪れました。
サン=テミリオンはボルドーの北東35kmに位置します。
1999年に、周辺の7つのコミューンの景観とともに「サン=テミリオン地域」としてユネスコの世界遺産に登録されました。
町だけでなく、その周りの葡萄畑を含めて世界遺産として登録されました。葡萄畑という農地が登録されたのはSaint-Émilionが初めてです。サン=テミリオンの名は、ベネディクト会の修道士、聖エミリオに因んでいます。
サン=テミリオンの歴史は古く、先史時代にさかのぼります。紀元2世紀になると、古代ローマ帝国によってこの地にブドウが植えられました。そして、8世紀頃に修行僧聖エミリオンがここに洞窟を掘り生活しだしたのがこの町の始まりと言われています。
中世になると、中世に盛んになったサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の途上に立ち寄った旅人たちの間で評判となりました。つまり、サン=テミリオン市はそれ自体が世界遺産「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の途上にあるということです。
世界遺産「サン=テミリオン地域」
高台からの眺めが抜群!
まず、この建物の裏手の駐車場に車を止めました。空いててラッキー。
まー、見晴らしの良いこと!
ドルドーニュ渓谷まで見渡せます。
4月だったので、綺麗に花が咲いていました。
観光地ではお決まりの petit train
子連れでなるべく疲労せずに効率良く見て回るなら、プチトランに乗るのがオススメです。ちょうどこれから出発の電車があったので、乗ってみました。
こんなのどかな風景の中を走ります。
下はドミニコ教会壁跡。14世紀、百年戦争のときに当時存在していたドミニコ会派教会が破壊された跡だそうです。
観光ワイナリーで下車
私たちは、途中の観光ワイナリーで下車しました。ちょうど見学が終わる頃に、次のpetit trainがやってきます。
もちろん、途中でワイナリーに立ち寄らないで、乗っているpetit trainのまま終点に向かうプランも選べます。
ワイナリーから出るとこんな晴天。購入する必要はありません。
観光ワイナリーからプチトランに再度乗って、もうすぐ終点です。
コレジアル教会 Collégiale de Saint Emilion
入口から主祭壇に向かう中央通路のうちの翼廊に至るまでの部分(身廊)は、12世紀にロマネスク様式で建築されました。長さ79メートルの身廊の奥にステンドグラスが見えます。内陣は、16世紀にゴシック様式で建てられました。
回廊は14世紀に造られました。
中心街の様子
狭い路地の両端に、レストランやワインショップなどが並びます。落書きや犬のうんこがなく、小さくとても綺麗な街です。
まとめ 「ここもかよ!」
「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」だなんて、フランスに来る前は聞いたことありませんでした。フランスやスペインの観光スポットは、この巡礼路上にある巡礼地が多いです。
キリスト教徒でもなく、信仰深くもなく、四国の霊場にすらほとんど行ったことがないのに、フランスに住んでいるとサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼地とは知らずにその観光地を訪れてしまいます。ヴェズレーもそうでした。

こんなことが何度も続くと、最近では「またかよ!」「ここもかよ!」なんて思ったり 笑。キリスト教って偉大だな、巡礼路を作って、巨大な教会をポンポン作って、巡礼地には後世までこんな風に観光でお金落としてもらえるようにインフラ整備するなんて!なーんて感じてしまいます 笑。ごめんなさいね、冷めていて。まあ、宗教ってそういうものでしょう。
Saint-Émilionは、とても小さく、落ち着いた街でした。私たちが訪れたのは4月。葡萄の木がちょん切られていて葉っぱが無い状態でした。それでも、お天気だったので広々とした田舎の風景は気分良かったですよ。葡萄畑を満喫したい場合は、秋が断然オススメです。

A bientôt!