Bonjour à tous! 渋柿です。
フランス語ができたからフランス移住したのではない、というのは前にも何度か書きました。フランスに行くことが決まってから、勉強を始めました。最初はゼロでしたから、本当に嫌で仕方なかったです。
でも、始めてみたら楽しくなってきました。たぶん、ずっと子育てをしていて体力は使えど頭は使っていなかったので、久しぶりに頭を使ったら意外と気分転換になったのだと思います。単純に、新しいことを知るというのが楽しかったというのもあります。
フランスに来る半年くらい前から勉強を始め、フランスに来てからもコツコツやっていて、渡仏1年を過ぎた頃にアリアンスフランセーズに半年ほど通いました。

アリアンスをやめてからも、家でコツコツ勉強していました。
動詞の活用を毎日何度も確認するのはもちろん、目にしたフランス語の単語で知らないものは調べてメモして、うまく言えなかった表現は覚えておいて家で調べたり、フランス人の言っていることがわからなければ、覚えておいて後で家で調べたり。
動詞の活用については、勉強し続けて1年半くらいたった頃に、急に腑に落ちる時がきました。主語に一致させないと気持ち悪いと感じるようになったのです。
そんな感じで、フランスに来て最初の2年間、起きている間は四六時中フランス語のことで頭がいっぱいでした。しかし、もう先生に習っているわけでもないから、質問する機会がありません。
フランス人やフランス語の上手な日本人と日常で接していて、細かいフランス語上の質問はしにくいです。話題が逸れるし、会話が途切れるからです。
家の中でフランス語がわかるのは自分一人。子供のフランス語もまだまだ中途半端。こんな状態で、ちょっとした疑問が解決されないままずーっと頭の片隅にある状態がだんだんしんどくなってきたのです。
で、ある時、こういうふうに思ったのです。
「夫や彼氏がフランス人だったら、気軽に疑問を聞けるのに。結局、フランス語でニャンニャンしないと、言葉なんてわかるようにならないんだわ!!!もうやってられない、やめるわ!!!」と。
まー、完全に他人のせいですね 笑。夫がフランス人ではないから、気軽に質問できる相手が身近にいなくて、自分のこの辛い状況が好転しないのだ!とこういう論調です。
で、渡仏2年半を過ぎたある日を境に、ぱったりと積極的なフランス語学習をやめたのでした。
辞めてからも、「これはフランス語で何というのか?」「今のはどういう意味なのか?」と、いちいち考える癖がなかなか抜けなくて、苦しめられました。こういう今までの癖が完全に抜けるのに1年はかかりました。
とはいえ、フランスで暮らしているので日常的にフランス語に接しなくてはなりません。積極的な学習を辞めてからも、読んだり、聞いたりすることは続けていました。読みについては、もう新聞こそ読まないけれど、学校の連絡帳を読むという最低限のことは毎日必要でした。積極的に書くことはなくなりましたが、連絡帳に書いたり、メールを打ったりは日常茶飯事。ショートメッセージを打つのなんてかなり早いです。聞くことについては、家で何をしていても耳だけは空いているわけだから、と思い、とりあえずNHKのフランス語ニュースかBFMTVを毎朝子供を送り届けた後に聞いていました。
こんなふうに、細々と消極的な勉強は続いていました。


まとめ
そんなこんなで、積極的なフランス語学習を辞めてから2年以上が過ぎました。その間も、現地で毎日接しているから徐々に進歩はするものです。特に、聞くことに関しては、2年前よりもかなりわかります。今となっては、幸いなことに日常生活ではほぼ困りません。しかし、誰にも直されないし、疑問を聞くこともしないから、大雑把な方向に流れてきています。それが自分でもわかります。
今になってようやく、もう一度テコ入れしてみようかな?という気力が、徐々に湧いてきました。テコ入れすれば、今より進歩はすると思います。自分でどこが弱点なのかわかっていますから。でもやはり、結局「フランス語でニャンニャンしないとダメだ」とも思います。これは真実でしょう。だから二の足を踏んでいます。私には、今までも、そしてこれからも、そのような経験は訪れないでしょうから 笑。
その国を好きになる、とか、その国の文化を知るとか文学を読む、などといった、うわべだけでは乗り越えられません。語学学習において、その言葉でのニャンニャンの力は絶大なのだと思います。この辺が、日日家庭の限界点でしょう。仕方がないとはいえ、やるせなさを感じずにはいられません。
後日談 フランス語学習に終わりはない
数年のブランクを経て、フランス語学習を再開しました!
かなりゆるゆるですが、やらないよりはずっとマシです。「やめない」と決めて続けることにしました。

A bientôt!