Bonjour à tous! 渋柿です。
海外移住先に何を持って行ったらいいのか迷いますよね。
愛用品は持っていきたい。現地で手軽に手に入るものであれば、わざわざ日本から持って行く必要ない。
私もいろいろ考えて、ネットで調べたりあれこれ悩んだり、直感で選んでみたりしました。
しかし、現地に行ってから意外と手に入らないものって不便な思いをしました。結構時間をかけて選んだのに、何なのよー!って思いました。
特に、キッチン回りのものは、毎日の生活を預かる主婦にとっては重要事項です!
日本では難なくやっていたことが、慣れない移住地で、慣れないキッチンで、道具が揃わないのも加わってうまくできないとなると、ストレスが溜まることこの上ないと思います。
というわけで、
私がフランスに来てから、キッチン回りに関して「これ日本から持って来ればよかった!」と思って一時帰国の時に買い足したものや、「持って来てよかった!」と思ったものを一挙にご紹介します。
みなさんの引越し準備の参考になると幸いです!
キッチン用品でフランスではなかなか見つけられないもの
特に、お菓子を作るのが好きな方は、自分の使い慣れた型など道具を持って来ることをお勧めします。
デジタル計り
別に発展途上国に行くわけではないし、お菓子の国フランス(?)に行くのだから、どこでも売っていると思っていましたが、違いました。
日本ではきっちりグラム単位で測ることがおおいですが、フランスでは、大雑把なのでグラム単位で測るということはあまりしないようなのです。小麦粉なんて、カップ何杯、って感じで、グラムでは表さないです。
だから、この手のデジタル計りが見当たらないのです。モノプリのキッチン道具売り場にもありません。
日本人の奥様でも同じく「計りが見つからない!」と言っているひとがいました。
しばらくしてから、インターマルシェの家電売り場でようやくフランスの家電メーカーのデジタル計りを発見して購入しましたが、感度がイマイチで不満だった挙句、頻繁には利用していなかったのに数年後に壊れてしまいました。
日本製のデジタル計りは細かい単位まで計れて高性能で壊れにくいです。私も日本に一時帰国した時に買って帰って、以来快適に使用しています。もっと早く買っておけばよかったです。
計量カップ
日本では、200ミリリットルサイズの小さな計量カップが一般的だと思います。しかし、フランスではそのサイズの計量カップが見当たらない。
私としては、キッチンで気軽に使うためにはプラスチック製がいいのですが、ガラス製の1,5リットルくらいのサイズばかりです。
ちょっと調味料を計ったり、水を足したりする時に使いたいのに、こんなでっかくてガラス製の計量カップなんて使い勝手が悪すぎる!フランス人は小さい計量カップは使わないのか?と思いました。
後に、フランスの家庭のキッチンでは、小麦粉などの粉類も計量カップで計るから計量カップがでっかいサイズになっているらしい、ということがわかりました。
日本では、百均にも売っている計量カップですが、フランスでは見当たらなかったので本当にイライラしていました 笑。日本から持って行くことをオススメします。
アク取り
おたまですくえばいいやと思って持って行かなかったのですが、ないとやはり不便で、日本に行った時に買いました
包丁
私は切れない包丁を使うのが大嫌いなので、日本からマイ包丁を持っていきましたが、日本人の奥様で「フランスの包丁の切れ味が悪すぎて不便でしかたない」と言っている方がいました。
持ってきてよかったー!と思いました。
確かに、プロの料理人御用達のようなキッチン道具やさんに行けば、日本の主婦でも使っていそうな切れ味の良い包丁が売られていると思います。
しかし、一般の人が包丁をどこで買うかというと、スーパーの家庭用品売り場が一般的と思います。そういう場所で売っている道具は、日本の主婦が使っているような道具よりも低品質であることが多いというのが今までの実感です。
包丁なんて見るからに安物。フランスで一般の人は、道具にそんなにお金をかけないし、家で料理もあまりしないのだとおもいます。料理に興味のある一般の人は、専門用具屋で購入していて、長く愛用しているのだと思います。
ですから、フランスに行ったら厨房用具専門店に行って包丁を揃えるわ!という人以外は、日本から持って行くことをオススメします。
私が日本から持って行った包丁はmisonoというメーカーのものです。長い間、グローバルというメーカーの包丁をずっと使っていたのですが、手入れが楽なのはいいけれど、ちょっと軽くて怖かったのです。
しかし、初めて行った料理教室で野菜を切ってみたときに、「なにこの使いやすい包丁は!!!よく切れるし、重さがちょうどいいじゃないの!!!」と驚きました。
刃に刻まれているメーカー名を見てみると、misonoの包丁でした。聞いたことありました。早速ネットで注文して、以来愛用しています。
フランスに行くにあたって、あちらは肉食だからと牛刀を買い足しました(浅はか!)。そして、箱ごと持って来ました。
でも、フランス生活で一番よく使うのは、果物サイズです。肉は肉屋で切ってもらうので、牛刀の出番はほとんどありません。
とにかく、misonoの包丁は使いやすい。オススメします。買った時に入っていた箱に入れてスーツケースに入れればOKです。
白雪ふきん
ふきんなんてフランスで調達すればいいやと思っていましたが、なかなかサッと綺麗にふけるふきんが見つからず、台所仕事のイライラに繋がりました。
結局、日本に一時帰国した時に「白雪ふきん」をまとめ買いして持って来ています。
キッチンバサミ
包丁と同じで、フランスで一般の人が買うような店で売られているものは低品質。そして、フランスの商品は、使う人の便利さを考えていないので、キッチンバサミの出番が多いです。
どういうことかというと、手で封をあけやすいように切り込みがはいっているとか、「ここから手で切れます」みたいな親切設計がないことがほとんどです。
だから、キッチンバサミも切れないのを渋々使っていると本当にストレス溜まります。
私は、よく切れて分解して洗えるタイプのキッチンバサミを日本で購入しました。
スパチュラ
フランスはお菓子の国(?)なので、スパチュラくらいは売っています。でも、おしゃれさを狙って(?)取っ手が木製だったり、そもそも低品質だったりしてうんざり。
荷物になるものではないので、日本の主婦が便利に使っているスパチュラを持って来た方がいいです。
木ベラ
フランスでは木ベラあまり使わないのですかね?よくわかりませんが、あまり見かけません。木ベラがないと炒め物しにくくないですか?
フランスで買っても低品質だったらまたがっかりするのが嫌で、一時帰国の時に買い足しました。
お菓子の型
フランスはお菓子の国(?)なので、お菓子の型はスーパーの道具売り場でも売っています。しかし、日本の主婦が自宅で使用するような大きさの型をなかなか見つけられません。
パウンド型なんて大きくてびっくり。特殊なサイズ(正方形とかエンゼル型)なんてどこにも売っていません。
たぶん、フランスの一般的な人にはそんなに必要ないのだと思います。プロ向けの道具屋さんに行けば迷うほどありますけどね。
そこまで足を運ぶ時間がない、慣れたサイズと分量でぱぱっと作りたい人には、相当なストレスになると思います。
ザル(ストレーナー)
フランスはお菓子の国(?)なので、小麦粉をふるうことがあると思うので、当然ザルなんてどこにでも売っていると思うじゃないですか。
それが、売っていない。見かけないのです。見つけても、お湯切りみたいなので目が荒いのです。しかも低品質。何で?日本では「ストレーナー」といって売っているじゃないですか。
結局、日本に一時帰国した時に買って帰りました。
どうやら、フランスは乾燥しているので、一般の人は粉などふるわないそうです。
なので、小麦粉をふるいたいひとは、日本からストレーナーを持って行くのをオススメします。
水おけ
キッチンのシンクで使うものです。フランスでは大型の食洗機が設置されていることが一般的で、食器は手で洗いません。
私は、水おけはきっと見つけるの難しいだろうと思って、日本から来る時に持ってきました。折りたたみ式ではありませんでしたが、あまり大きくないプラスチックのものです。
フランスでは水桶を売っているのを見たことありません。
バキュバン(ワインの空気抜き)
ワイン好きな方は必須です。フランスでも売っていますが、やはり見つけるのが難しいのと、見つけても自分がいらないものとセットになってたりして買いたくないということがありました。
我が家では業務用のバキュバンを使っています。少ない回数で空気を抜くことができて便利です。
炊飯器(海外仕様)
日本では土鍋でご飯を炊いていました。でも、フランスに行ったら慣れないキッチンでどうなるかわからないからとりあえず、海外対応の3合炊きを購入して、スーツケースに入れて持ってきました。
タイマーもあるし、電源もそのまま使えるし、思ったよりも便利で、本当に持ってきてよかったと思える家電です。
プラグが滞在国のものに合っているかどうか要確認です。フランスはC/SEタイプです。
しゃもじも忘れずに。
無水鍋
フランスのIHが使いにくくて、火の通りの調整がむずかしかったので、日本で評判の無水鍋を一時帰国の時に買って持ってきました。
火の回りが早くて、料理が短時間にすみます。煮物なんて本当に美味しくできます。
ステンレスや琺瑯の鍋に比べると圧倒的に重くないので、スーツケースに入れて持ってこられます。
バナナスタンド
フランスでもバナナは超便利食。でも、キッチンでの置き場に困っていました。
バナナスタンドを探そうにもきっとないだろうから、フランスではわざわざ探さずに一時帰国の時に買いました。
ご飯用タッパー
ご飯炊いて余ったら冷凍したいじゃないですか。そのとき用のタッパは当然フランスでは見つけられません。日本から持っていきましょう。
丸タッパー
フランスでタッパといえば、イケアの四角い形のタッパです。もし、丸型とか出汁をとるための筒型タッパといった変わった形のタッパを使いたい人は、日本で買って持って行くとよいです。
オレンジ絞り
フランスでは冬になると特にスペインさんのオレンジが安く出回ります。「ジュース用」として売られているのを買って、生搾りをいただくのがフランス流。でも、絞るのって大変です。
なるべく楽にオレンジを絞るのに、『グレープフルーツしぼり革命』はオススメです。レビューを比較してこれに決めました。強い力を入れなくても絞ることができます。この商品を使うようになってから、オレンジを絞るのが苦ではなくなりました。
グレープフルーツ用と書いてありますが、オレンジも絞れます。
麦茶ポット
日本人って麦茶好きじゃないですか。でも、麦茶ポットらしきものは全然見かけないので、子供がいて夏は麦茶がないと!という人は、日本から持って行くこと必須です。
ふたつき製氷皿
フランスの一般的な冷蔵庫って、氷を自動で作って氷室に貯めてくれる、なんて機能ついていません。
だから、冷凍庫で製氷皿を使って氷を作ろうと思うと、冷凍庫の中にむき出しになって、匂いが移ることがあって嫌でした。
蓋つきにしてからは清潔快適です。
箸・箸置き
フランス人は寿司好きだから(?)箸くらい売っているだろうと思うかもしれません。売っていますよ。
でも、なんだかいまいちなので、日本から持って行く方がいいです。食洗機対応が断然便利です。
菜箸
普通の箸で代用すればいいやと思っていたのですが、やはりないと不便で買い足しました。
レンゲ
チャーハンをレンゲで食べたい人、ラーメン好きな人は持って行くといいです。
生姜おろし
薬味に生姜をおろしたい人は持っていきましょう。
大根おろし
フランスの大根は日本のに比べると細くてフニャっとしています。おろしたい時には大根おろし必須です。
油はね防止カバー
フランスのキッチンって、コンロのすぐ近くにキッチン家電を置くような設計になっていたりします。
油飛びが心配なので、こういうのを使いたいなと思っても売っていません。
フランス人はどうしているのか謎ですが(たぶんあまり料理をしない)、日本から持って行くのをオススメします。
小さめサラダスピナー
小さめが見当たらないのです。
フランスでサラダスピナーといえば、イケアのかOXOの大きなサイズです。大きすぎてキッチンでは邪魔。
小さいのならまめに出して使おうという気になれます。
小さめフォークとスプーン
これもサイズの問題。ケーキを食べる用などの小さめスプーン・フォークが見当たりません。大きいサイズばっかりです。
フランスでは何を食べるにも大きいサイズで代用するようです。
小さい皿(銘々皿など)
フランスでは料理を小皿に盛る、ってことをしないのだと思います。ほとんど見かけません。平皿も小鉢も。大きいサイズの平皿ばかりです。鉢は大鉢。
小皿に盛るような料理をしなくても、大皿では大きすぎるという時に、小さめの平皿で十分という時に本当に不便です。
例えば、小さめのパンを食べるとか、果物を切って出すというようなときに使えるサイズの皿を見かけません。銘々皿というやつですね。
味噌汁用お椀・お茶碗
お茶碗は、たまにモノプリで見かけます。
味噌汁用のお椀は、食洗機対応のものを日本で買って行くといいです。
我が家では、山中漆のお椀でも食洗機対応のものを使っています。食洗機で洗っても剥げないし、とても便利です。
お弁当用具
フランスの公立の幼稚園や小学校では給食のストライキがあるので、お弁当を持って行くことになる日があります。
こういう気の利いたお弁当用具は売っていないので、日本みたいな手の込んだお弁当を作りたい人は、日本で買って持ってきましょう。
私はもう諦めてしまって、てきとー弁当ですけどね!

まとめ キッチン用品で後悔しないために
フランスでは、プロ用厨房用具店に行くか、タッパーウェアの講習会にでも行かない限り、よい調理道具が手に入りません。気の利いたものも少ないです。
身近に手に入るものを買って低品質にがっかり、ってことがとってもよくあります。気にしない人なら何でもいいと思います。
そこまでするのは面倒!近くにないし無理!という方は、毎日のキッチン回り仕事でストレスを溜めないために、日本から持って行くことをオススメします。
では、よい引っ越し準備を!!
A bientôt!
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