Bonjour à tous! 渋柿です。
フランス在住!って、日本の方々から羨ましがられることがあります。「今度、フランスに海外赴任することになった。」と報告すれば、必ず「行っても良い?」「行くから!」っていう人がいるものです。
では、何月なら来てもらっても負担が少ないのでしょうか。反対に、何月なら先方の負担にならないのでしょうか。フランスに小学生以上の子持ちで在住している立場から独断的に考察してみます。
1月から順に考察してみる ××<×<△<○<◎
基本的に、テスト前は子供の勉強を見たり、生活のペースを乱したくないので、余裕がないという評価になっています。
1月 上旬× 中旬△ 下旬○
クリスマス休みが終わり、日本人家庭なら正月も祝い終えて、休み疲れの時期です。そして、クリスマスと正月でお金を使ったため、金欠の時期でもあります。1月上旬は特に、お客様の相手をする余裕があるとはいえません。
お正月を自宅以外で過ごした家族は、荷物の片付けや洗濯が終わってやっと日常に戻ってホッとしているころではありますが、バカンス疲れが出るころでもあります。
しかし、学校はクリスマス休みが終われば普通に始まります。1月も下旬になると、少しずつ余裕が出てくると思います。
2月 上旬○ 中旬×(テスト前) 下旬○(冬休み中)
学校は2月半ばから冬休みが始まりますから、その前にはテストがあり、直前には子供の勉強を見る必要が出てきます。冬休みに限らず、バカンス直前の時期はテストがあるために、あまり余裕がありません。テスト直前の時期を外せば、割と余裕がある時期です。冬休みに入れば、遊び放題ですし。
しかし、この季節は一年で最も寒いので、外を観光するのはなかなか辛いものがあります。風邪やインフルエンザなども流行っているので、健康管理をして、なるべく室内の観光(?)をするか、スキーやスノボが好きなお客さんだったら一緒に行くというのも良いかもしれません。
3月 上旬○ 中旬○ 下旬○
少し暖かくなってきますから、昼間なら外の観光もしやすくなります。冬休みが終わって普通に学校が始まります。4月半ばの春休みまで何もない時期なので、この時期も割と余裕があります。
4月 上旬○ 中旬×(テスト前) 下旬○(春休み中)
だいぶ暖かくなってきますが、天候によっては冬のように寒いです。4月半ばの春休み直前時期を外せば、この時期も割と余裕があります。春休みに入れば、遊び放題ですし。
▼例えば、コルシカ島に遊びに行ったのは4月の春休みでした。

5月 上旬◎ 中旬◎ 下旬◎
気候といい、春休み終了後に普通に学校が始まることといい、夏のバカンスを除けばこの時期が一番余裕があるのではないかと思います。日本のゴールデンウィーク後半以降ということです。上旬は、天候によってはまだ寒いことがありますが、あー、やっと春がきたな、と思うのもこの頃。
▼5月上旬に祝日があるので、連休になれば小旅行も可能です。バルセロナを訪れたのもこの時期でした。

渋柿家にも、今年のこの時期には、日本から友達が訪ねてくるかもしれないので、一緒に何処に行こうか楽しみにしているところです。もちろん、子供はシェリーに任せておいて、私が友達と一緒に出かけるのです!
6月 上旬○ 中旬△ 下旬×(テスト前)
とても良い季節です。ヨーロッパの夏はもうすぐ!って感じで、風が爽やかで木々の緑色も美しくなってきます。しかし同時に、花粉症を発症する時期でもあります。

▼6月上旬にも祝日があるので、5月上旬同様に少し遠出することもできます。ミラノを訪れたのもこの時期でした。


6月半ばからは学校のテストや、お稽古ごとの発表会やらお祭りもこの時期に集中するので、忙しい日々が続くので余裕がなくなってきます。また、7月上旬から日本に一時帰国するご家庭の場合は、家の片付けなどもありますから6月下旬は余裕がありません。
▼毎年忙しくてうんざりしているのはこの時期。

7月 ○ しかし事情によっては×
夏本番が近づいてきて、みんな浮かれモードです。学校は2週目くらいから夏休みに入ります。夏休み前のテストは6月下旬に終わっているでしょうから、7月初めくらいからバカンスに出発する人もいます。観光地はまだ混み始める前ですから、海辺の観光地などは7月上旬が良いと友人のフランスが言っています。7月半ばを過ぎると日本からの航空券が徐々に高くなってきます。
しかし、夏休みは日本に一時帰国するご家庭の場合、準備に忙しいですから、この時期はお客さんの相手をする余裕はないと思います。一時帰国しなくても、限られた赴任期間であれば、家族でバカンスに出かけたいと思っているご家族もあるかもしれません。こういう事情から、家族ぐるみのおつきあいでもない限り、来られると迷惑かもしれません。
▼一時帰国するなら、夏がおすすめです。渋柿家では、毎年この時期に一時帰国します。

8月 ○ しかし事情によっては×
ヨーロッパの夏はカラッとしていてとても爽やか。しかし、この時期はお店の人もバカンスを取るので、開いている店が少なくなります。そして、観光地は激混みです。日本からの航空券も年間で一番高い時期です。
さらに、近年はものすごく暑くなることが多いので、猛暑の中クーラー無しで過ごさなくてはならない日もあります。せっかくだからとあちこち出かけたいお客さんの相手をするにはあまり適した時期ではないと思います。
また、7月と同じ理由で、家族ぐるみのおつきあいでもない限り、迷惑かもしれません。ちなみに、私だったらとても迷惑です! 笑
9月 ××
新学期が始まります。この時期は、一番お客さんを迎えたくない時期です。夏のバカンス疲れとともに金欠の時期でもあります。更に、新学期は、学校のことだけでなく、習い事の申し込み等やることがいっぱいで忙しいからです。

子連れで海外に住む友達に会いに9月に行こう!と計画している方、9月ははっきり言って迷惑です!他の時期を検討しましょう。
10月 上旬と中旬△ 下旬○(Toussainの休み中)
少し秋っぽくなってきます。新学期が始まって1ヶ月以上経ち、だいぶ生活が落ちついてきた頃です。しかし、月末にはToussainの休みがありますから、その前には学校でテストがあるかもしれません。新学期の疲れも出てくる頃ですから、やはりまだ落ち着かない時期です。Toussainの休みに入れば、遊び放題です。

11月 ○
Toussainの休みが終わって普通に学校が始まります。秋も深まって良い季節です。朝晩は肌寒いですが、観光にも良い時期です。新学期のゴタゴタもここまでくればさすがにひと段落しているはずですから、割と余裕のある時期です。
12月 上旬△ 中旬×(テスト前)下旬×(帰省と正月)
半ばからクリスマス休暇が始まりますから、その前には学校ではテストがあります。上旬は若干落ち着きません。休みに入れば遊び放題ですが、帰省客が多いので、移動手段が混み合います。外はもう寒いですからあまり観光に適しているとも言えません。スキーをするにもまだ早すぎます。クリスマスは家族で過ごすのが正統らしいので、配偶者が日本人ではなくてフランス人などキリスト教の国の方の場合、クリスマスには両親の家に戻るかもしれません。

まとめ
以上の結果から、一番良いのは5月から6月上旬にかけての時期です。季節も良いし、日本からの航空券も夏に比べればまだ安いです。次に3月か11月。季節的には11月の方が観光しやすいでしょうから、5月>11月>3月の順ですね。
さして親しくない人に「行ってもいい!?」って聞かれても無下に断れない場合、「うーん、5月くらいなら〜、、、」って適当に返事しておくと、角が立たずに済むかもしれません。相手も小学校以上の子連れの場合、5月は運動会のある学校もありますから、わざわざこの時期に学校を休ませてフランスまで来る親子はあまりいないと思いますよ。
A bientôt!